
今日は勤労感謝の日の振り替え休日。
3連休の最終日です。
3日とも好天にめぐまれ、絶好の行楽日和になりました。
大阪城公園のイチョウも金色に輝いています。
私はと言えば、今から奈良県の「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の写真撮影に向かいます。
ということで、今回は朝にUPしていているのです。

休日の朝は、いつもより遠出します。
昨日は、桜の通り抜けで知られる造幣局あたりまで足を伸ばしました。
明治政府お雇技師、イギリス人のトーマス・J・ウォートルスの設計で、1871年(明治3年)に貨幣の製造を開始しています。

向かいにある泉布観も、同じくトーマス・J・ウォートルスの設計で、造幣局の応接所として建てられました。
「貨幣の館」を意味するそうです。
グラバーによって政府に紹介されたトーマス・J・ウォートルスは日本で初めて本格的な西洋建築を設計したといわれており、日本の近代建築の水先案内人のような存在なのです。
造幣局と泉布観の完成は、同じ1871年なのにそれぞれ明治3年、明治4年となっていました。
1871年は、明治3年と明治4年に分かれるようで、このあたりはまた調べてみたいところです。

2つの建築を隔てる国道1号線を東に行けばすぐ東に新桜宮橋と桜宮橋があります。
右側の桜宮橋は、京都大学建築学科を創設した武田五一の設計で、1930年(昭和5年)年の完成。
左の新桜宮橋は安藤忠雄の設計で、2006年に完成しています。

新桜宮橋から北を望むと、大川が大きく蛇行していることで、ダイナミックな景色が楽しめます。
桜宮界隈は、建築に関わる者にとっては巨匠だらけの場所でした。

桜宮方面に向かうため、天満橋を渡っている時、向かいから親子連れが歩いてきました。
上品そうなお父さんは背が高く、30代半ば頃でしょうか。
5歳くらいの賢そうな男の子は、ピタパを手にして、使うタイミングを待ちわびている感じです。
すれ違いう時「楽しみだなあ、2人だけの電車旅!」というお父さんの声が聞こえました。

何だか胸がキュンとなって、思わず後ろ姿を撮ってしまいました。ゴメンナサイ。
天満橋駅から京阪で京都へ向かったのでしょうか。
もし京都なら、JRに乗り換えて京都水族館でしょうか。それとも蹴上の京都市動物園でしょうか。
追いかけて行って撮った訳ではありませんが、天満橋駅から緩やかに上る線路を、京都に向って走る景色がとても好きなのです。

近所の学校では、運動会だったようです。
これだけ遅い時期になっているとは、時代だなあと感じます。

多くの人は、人生の中で最も充実していた時間は?と聞かれると、一番大変だった時を答えるそうです。
子育て期も間違いなくその1つです。
上品そうな親子の、2人だけの京都への(分かりませんが)電車旅はどんな1日になったのでしょうか。
前日遅くまで仕事をし、電車の中で爆睡しながら、毎週のように子供を連れて出掛けていた頃を思い出していました。
全く知らない親子に、なぜか感情移入してしまったのです。

それもこれも、ノスタルジックな気持ちにさせる秋が悪いのです。
皆さんも、ノスタルジックな3連休最終日を満喫ください。
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