怪物が去る秋‐1845‐

10月の満月をハンターズムーンというそうです。

月明りのもと狩りを始めるからとか、ネイティブ・アメリカンが冬に備えて狩りを始めるからなど諸説あるようです。

原始の時代には、月の満ち欠けによって暦を把握していたはずで、月との関係は現代人とは比べものにならなかったでしょう。

それで、色々な名前を付けたのだと思いますが、昨日の ハンターズムーン は見事なものでした。

風で雲がどんどん流れて行く様が美しく、少しの間、夜空を見上げていました。

見上げながら、久し振りに狩りにでも行こうかなと思っていたのです。

その前日。10月19日は松坂大輔投手の引退試合でした。

試合後、ニュースに出演すると知り、間に合う時間に家へ帰りました。

打者ひとり限定で、対するはファイターズの主軸、近藤健介選手。

東京オリンピックの日本代表で、スターティングメンバーにも名を連ねていました。

名門、横浜高校の後輩でもあるそうです。

ネットには「松坂世代」と言われる人達、ライバルからも沢山のコメントが寄せられており、読みいってしまいました。

これだけ『18』が似合う男もなかなかいない。

初めは「松坂世代」 と呼ばれるのが嫌だったそうですが、世代の代表としてここまで頑張ってきたと語っていました。

渾身の116 km/hが内角にはずれて四球となり、現役生活を終えたのです。

ノーヒット・ノーランで甲子園優勝。

155km/hのデビュー戦。

そしてイチローを三打席連続三振。

2007年、メジャーリーグ1年目で、ワールドチャンピオンに輝きました。

2008年は18勝で、ここまでの10年で141勝という、まぎれもなく平成の怪物でした。

しかしこの年に肩を痛め、翌年からはすでに納得の行くボールは投げられなかったそうです。

後半の13年は、怪我との闘いでした。

振り被って投げるこの投法をワインドアップと言います。

昔のラジオなら「ピッチャー振りかぶって第一球を投げました!」は常套句でした。

しかし最近は、制球の乱れを抑えるため、ノーワインドアップが主流です。背番号18とともに、速球派の象徴、ワインドアップがとても似合う投手でした。

レッドソックス入団を決めた2006年12月の会見で「夢がかなったか」の問いに「見ることはできてもかなわないのが夢。

ぼくはここで投げられると信じて目標にしてきたからここにいるのだと思う」と語りました。

夢などというあまっちょろいものと違うという意思表示でした。

目標がその日その日を支配する

彼が座右の銘としているという、後藤静香の詩「第一歩」にある言葉です。

どうやら、横浜高校の創立者である黒土四郎さん、横浜高校元監督の渡辺元智さんと受け継がれてきたようです。


十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
三笠山に登る第一歩
富士山に登る第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
どこまで行くつもりか
どこまで登るつもりか
目標がその日その日を支配する。

名門であるから、数多の才能が集まってくるのでしょう。しかし受け継ぐことができるのは考え方だけです。

目標を見定め、覚悟を持って一歩一歩。

彼が残した結果は、恵まれた才能あってこそでしょうが、目標と覚悟が無ければ達成できるはずもありません。

怪物が去る秋ですが、あの柔和な笑顔を見ると、なぜかいつも身が引き締まります。

年上でも、高槻高校出身でも考え方は受継ぐことができるからです。

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