紀北の魚5種

 近畿地方も入梅しましたが、昨日はいい天気だったので、和歌山へ釣りに行ってきました。

 釣りと言ってもいろんな釣り方があるのですが、これからは家族で行くなら、“投釣り”が一番だろうということで、久しぶりに浜から思いっきり投げてきました。家族3人は、浜にマットを敷いて、のんびりと、かつ期待して、魚からの“アタリ”を待ちました。

 なかなか釣れないので、もう一本竿を出し、少し気になった、目の前に見える磯が張り出したところへ、チョイと投げると、状況は急変しバタバタと釣れ出しました。

 大遠投する必要は全くありませんでした。“灯台もと暗し”釣りにはこんな事が、往々にしてあります。

 狙っていた25cmくらいのキスを筆頭に、外道が4種類。

 まずは、ガッチョ。ヌメヌメしているので、嫌われモノですが、てんぷらにすれば、味は天下一品です。エラの横にトゲがあるので、さばくときは要注意。

 ベラ。この魚もヌメリがあり、色が鮮やかすぎるのか、やや嫌われる傾向がありますが、小骨さえとれば、刺身、から揚げともに、かなり美味しい魚です。

 キタマクラ。フグ科の魚なので、毒があります。産卵期のオスは、このような鮮やかな色になるようです。

 食べると、北枕というのが語源。誰が付けたのか、ちょっと笑えない名前です。すぐに逃がしてあげました。



 最後はガシラ。全国的には“カサゴ”ですが、関西では頭が大き過ぎるから“ガシラ”。見た目とは似てもに似つかぬ上品な味です。

 煮付け、から揚げ、大型なら刺身が秀逸。比較的、簡単に釣れるし、食べても美味しい、個人的には一番好きな魚です。

 キスとガッチョはてんぷらに、その他はから揚げにして、ビールのあてとなりました。

日本代表、ワールドカップ出場決定!

 昨晩、北朝鮮代表に勝って、日本が2006年サッカーワールドカップ、ドイツ大会への出場権を得ました。世界で1番早い決定です。
 
 前半は、やや重苦しいムードで、0対0で終了。後半開始と同時に前回の北朝鮮戦で、ゴールを決めた、ガンバ大阪の大黒選手が投入されてから、試合に動きが出てきました。後半28分に皆が待ち望んでいた先取点を柳沢選手が決めてくれました。終了間際には大黒選手がキーパーを振り切って駄目押しの1点。
 
 日本代表選、おめでとう!そして、ありがとう!

 本来は、この試合は北朝鮮の平壌で、アウェイの一戦となる予定でした。しかし、北朝鮮の前試合の平壌での対イラン戦の敗戦の後、観客が暴徒化したため、国際サッカー連盟は、ペナルティーとして第三国のタイでの無観客試合を命じました。日本は敵地で戦わなくて良いので、もちろんマイナス要素は無いと思いますが、結果的に、北朝鮮にとっても良かったのでは無いかなと思います。
 
 思想や言論に制限のある北朝鮮で、本当の意味でのスポーツ観戦は難しいと思います。国際試合の真剣勝負ですから、自国を無心に応援するのは当たり前ですが、やはり根本には、どこかの部分で(往々にして試合後)、対戦相手に対するリスペクトは必要だと思うのです。そんな話は理想論すぎるでしょうか?

 しかし、でなければ、スポーツの形を借りた戦争になってしまいます。 (以前のフォークランド紛争後のイギリス対アルゼンチンのように、そういう側面が無いとは言えませんが)

 平壌で日本が勝って、暴動がおきて北朝鮮が国際舞台から締め出されるというシナリオは十分あったと思えるのです。今までの、かの国の行動を見ていると、やむなしという所ですが、
せめてスポーツは、政治とは無関係な純粋な戦いであって欲しいと願います。

 買った喜びが一番だったのですが、試合終了間際に、ラフプレイで一発退場になった北朝鮮の選手の、いろんな重石を背負っているであろう、翳りのある表情を見ていると、少しだけ寂しい気持ちになり、そんな事を思いました。

六月の楽しみ

 

 

 

 

 政府は「クール・ビズ」という標語を作りネクタイ無しの軽装を推進しているようで、定着すれば、かなりの経済効果が上がると試算しています。

 政府の作った標語としてはかなりカッコイイと思いますが、日本にはもともと、陰暦六月は酷暑につき、少々服装が乱れても構わないという意味で、「六月無礼」という言葉があるんだから、合わせてアピールすればもっと良いんじゃないかとも思います。

 

 

 

 

 丁度、スタートは六月一日のようですし、ときには、温故知新で。
現在の暦の六月の楽しみはといえば、ささやかなもので、まずはアジサイでしょうか。もう咲き始めていました。

 

 

 

 

 私は、もうひとつに、ビワを入れようかなと思います。昨年亡くなった岡山の祖父は、この時期になると、裏山で採れたビワを大量に送ってくれました。

 洋果物より、甘さ、実の大きさとも、断然控えめで、なんとも奥ゆかしい日本的な果物と言えるでしょう。むき難い皮をむき、手をベトベトにしながら、あの小さい実を食べるのですから、種と果肉の比率にいたっては文句の一つも言いたくなります。本当はよっぽど好きなのかもしれません。

 日本人は、食べ難いものを、手間を掛けて食べることに、価値を感じる所が有るような気がします。それとも私だけでしょうか?食べ難いものやグロテスクなものが美味しいというのは、自然界の鉄則でもありますが。

日本VSバーレーン!

 いやー、昨晩は夜中に起きて応援しました。サッカーの2006年ワールドカップ、最終予選。
 
 鹿島の小笠原選手がゴール前で相手をかわしてのシュート。夜中にもかかわらず、思いっきり拍手し、ガッツポーズしてしまいました。1対0で勝って、国際試合の真剣勝負を楽しませてもらいました。
 次は6/8の北朝鮮戦。いろいろ有りましたが、スッキリ勝って、是非ワールドカップ本戦に進んで貰いたいと願っています。
 
 ワールドカップ、予選を観ていて、最近感じること。“やっぱりブラジル人の血は熱いなア”ということです。もちろん、日本代表の主力選手、三都主サレサンドロ(アレックス)選手の事です。
彼は、帰化しているので日本人ですが、国籍の事ではなく、その気性はやはり違います。昨晩も、シュミレーション(ファールを貰おうと、主審を欺くことを意図した動き)を取られてイエローカードを貰いました。累積警告が2枚になり次戦は出場停止です。
 
 勝つためには、出来る限りの事をする。彼にとっては、当たり前の事なんでしょうが、よく熱くなって警告を貰っています。何故日本人はそんなに大人しいンだ」となるのでしょうが、見ている側も退場にならないかヒヤヒヤものです。しかし、彼の闘志が代表チームに与える影響は大きいでしょう。以前もラモス選手のように。
 
 とにかく代表には、是非とも必要な選手ですから、正直なところ、“アレックス、みんな応援してるから、もうちょっと耐えるところは、耐えてくれ”という気持ちの方、他にいません?
 

「欧風カレー工房 チロル」 のその後

 一昨日に、5/16の日記に書いた、”チロル”店主の近山氏から電話がありました。写真撮影をしたいので、落ち着いたら連絡下さいと、頼んでおいたからです。

 「やっと落ち着いて来たンで、撮影いいよ」

 「じゃあ、近いうちに寄せてもらうワ」

 「お客さんからの評判も、いいヨ。入り易くなったとか、かわいいとか、言ってくれる」

 こんな言葉を聞くとが出来た時は、建築家冥利に尽きます。

 「昼食との夕食の間の中間の時間帯に活気が出て来たンで、昨年の同じ時期より、 大分 お客さんも増えたと思う」

 「じゃあ、まずは目標達成やね。良かった、よかった!何より、なにより!」

 店舗の設計は、“結果が全て”で“長く愛される”ことが最重要と考えているので、本当の答えはずっと先に出ます。しかし、まずはクライアントの真剣な思いに、何とか応えることができたかな、と一安心です。

 多くの人が利用する空間を設計するのは、スリルがあります。支持されるのか、支持されないのか、答えはハッキリ出ます。自分が思い悩んで考えた空間に、様々な人が入ってくれる訳ですから、そのダイナミズムこそが建築設計の最大の魅力だと言えるかもしれません。

 いずれは、美術館のひとつでも設計してみて、より多くの人々に判断を仰いでみたい・・・・・・。

ヘビイチゴ?

 昨日は、妻からの「マイナスイオンの出ているところに行きたい」というリクエストで、家族3人で、大阪の南のほうへと出かけました。

 初めは、金剛山のロープウェイに乗って、山上まで行ってみようという事になり、駐車所までいったのですが、駐車所から乗り場まで、未舗装の山道を10分歩くとの事。ベビーカーは無理そうなので断念しました。

 そこから地図で、「どこか、マイナスイオンの出てるとこ・・・・・・」と探していると、近くに「滝畑ダム」があったので、行ってみました。



 堰堤の上を歩いて行くと公園へと続く遊歩道がありました。散歩していると、「ヘビイチゴ」を見つけました。小さい頃からそう呼んでいるのですが、合っているのでしょうか?

 もう ひとつ、目を引く花がありました。大きさや、咲き方はアジサイのような形ですが、花弁に模様が入っていて、とてもかわいらしい花でした。

 つぼみは小さい頃大好きだった、”アポロチョコレート”みたいでとっても美味しそうです。この花、何という花か、知って方がいたら是非教えて下さい。

初めての海


 この間の休みに、子供を連れて初めての遠出をしました。やっぱり、初めは海ダナ。和歌山市は越えてもう少し南のほうまで行きたいナ・・・・・・くらいの感じで昼前に大阪を出ました。

 阪和道の「吉備」というインターチェンジでおりて、少し走ると釣具屋さんがあったので、「子供を連れて行ける足場のいい港ってありませんか?」と聞くと「すぐソコの港がエエかな」と。

 のんびりと海を見ながら、少し波止から釣りをしました。釣果は小さなガシラが4匹と30cmくらいのベラ1匹でしたが、空は快晴で久しぶりの潮風は爽快でした。
子供も大変機嫌がよく、眠そうにしながらも笑っていました。

 私は学生時代から、「モリヤ」というアダナで呼ばれる事が多く、友人の多くは現在でもそう呼びます。10年程前の夏、アメリカに留学していた友人が、ロシア人の同僚を連れて帰国していました。ロシア人の彼も一緒に海辺の民宿に泊まりに行くことになりました。

 体重100kgはゆうに超える彼は、ウォッカで鍛えられてきた、「ザル」です。夕食の後も延々とお酒を飲みながら、いい気分になって、カタコトの英語で話をしていると、夏だったこともあり「オレ、海が好き」という話になりました。すると彼は「そりゃソウだろ。”モーリヤ”はロシア語で”海”だもん」と。

 その時は「そうか、そうか、前世から決まってたんだ。オレも筋金入りダナ」なんて思っていました。という事はウチの子も・・・・・・

 私の思惑通り、いつも一緒に海に行ってくれる、親孝行な子供になってくれればいいのですが。

ヒントを探すはずが

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 設計で悩んでいる時は、朝早くにウロウロと散歩へでかけます。

 建築は生活の産物なので「ヒントは必ず実生活にある」との考えからです。なので、必ずしも名建築を見るだけが、勉強とは思っていません。それは、海外の街でも同じことなので、名建築と下町の路地、寺院と市場の両方を見て廻ります。個人的には、知らない街の怪しい市場が一番面白いのですが。

 その日の朝も、行き詰まっていた計画のことを「アーでもない、コーでもない」と頭をグルグルさせながら歩いていると、家から少し離れた、昨年9月に完成した「つるみ歯科クリニック」の近くまで来ていました。久しぶりに寄ってみると、「キソケイ」の小振りな黄色い花が咲いていました。

 自分が設計した建築ですから、かなり贔屓目は入っていますが、「ウン!美しい、とっても合っている。やっぱり、キソケイで良かった」などと早朝から、ひとり納得して、ブツブツと・・・・・・

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