昨日は大阪でも小雪がちらつき、今日は氷点下を記録したようです。
しかし一昨日は暖かく、一日現場を回っていました。
先週からオープンデスクに参加している21歳の学生君も一緒に連れて行きました。
この環境下で、行動を起こす勇気や良し、です。将来の自分の仕事にするべきかと、真剣に現場を見ていました。
1件目は、まだ現場日記に公開していないリノベーション計画。
これまでも劇的に風景を変えてきたつもりですが、こちらの計画もなかなかに歯ごたえがあります。詳細についてはまた追々。
2件目は、新築計画の現場まで20分程移動しました。
こちらは間もなく現場日記にUPするつもりですが、現在解体工事が始まったところです。
内部をのぞくと、土壁の下地、小舞が置いてありました。
50年前の人の手跡を感じるのです。
奈良盆地から、生駒山地の北端を走る163号線で大阪平野に戻りました。
そのまま「かやしま写真スタジオOhana」へ向かいます。
Ohanaは残念ながら道路計画によって収容となることが決まっています。
数年前からそれは聞いていたのですが、昨年の初めから本格的に建て替え計画を進めていました。
ウクレレ大好き、カメラマンの石井さんも現Ohanaが大好きだと言ってくれます。
寂しいのは寂しいですが、前に進んで行くしかありません。いよいよ新Ohanaの競争見積りに入りました。
それで、新敷地をスタッフと再度確認しに寄った次第です。
4つ目の現場へ向かう途中、門真のPanasonic本社前を通りました。
創業者、松下幸之助翁の銅像が見えます。
創業100年の2018年にオープンしたパナソニックミュージアムが面白いと聞いているのですが、日曜が休館日につき未だ訪れたことがなく……
新Ohanaの工事中に、何とか訪れたいと思っているのです。
隣あうさくら広場は安藤忠雄の設計だったはず。
満開の時期なら尚楽しいでしょう。
淀川を渡り、「The Longing House」の現場に到着しました。
こちらでは、電気設備の位置決め最終回。
学生君にも手伝って貰い、みっちり4時間の打合せを終えたのが18時。
体の頑丈さには自信がありますが、帰りの車では少し眠かった。電車移動なら昼寝が出来ますが、車はそれが出来ないのが難点です。
21歳の時、自分の将来をどう考えていたのだろうと思い出してみます。
高校生の時に、建築家として生きて行きたいと決めたので、職業は決めていました。
ただ、具体的に誰に師事したいかなどは、明確なイメージを持てていませんでした。それで、父の友人に紹介して貰った建築家の下へ弟子入りするのですが、これが完全に失敗でした。
自分の意思で決めた訳ではないので、言い訳が先に立つのです。
「でも……」「だけど……」「仕方がない……」
全部NGです。
以来、悔いのない決断をすることを心掛けてきたつもりなので、この話はオープンデスク生によくしています。
学生君が「所長から、ネガティブな言葉は聞いたことがないですね」と言ってくれました。
それはそうです。特にりっしんべんに亡くなるという日本語は絶対使わないようにしています。英語で言えば ”busy” のあれ。(英語はOKということではないのですが)
ハリー・ポッターで言えば「ヴォルデモート」みたいなもので、使えば使う度、心を亡くしていくと教えて貰ったからです。
以前は嘆いてばかりでしたが、全ては仕事が教えてくれました。嘆いていても誰も助けてくれませんし、それなら一つでも二つでも手を打つべきです。
今、Yahoo!で「オープンデスク」と検索すると当社は6位にでてきました。一時は1位だったので、よく「オープンデスク日本一」と言っていたものです。
どんなことでもそうですが、誰かが必ず一番になります。私がその一番に絶対なれないという法律はありません。そんな気持ちで、いつも自分を、チームを鼓舞してきました。
失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい。
-松下幸之助- パナソニック創業者
さあオープンデスク君、どちらが真剣か、僕と真剣勝負だ。何せウチは、オープンデスク日本一だから。
こんな感じが嫌いでない学生は遠慮なく応募下さい。
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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