タグ別アーカイブ: 建築家

ここが仕事の入口、時々の初心忘るべからず‐2165‐

暑くなく、寒くなく、空高いこの季節。

晴れた日の朝は、1年でも一番気持ちの良い時期かもしれません。

街路樹が赤い実をつけています。

リンゴより一回り小さいくらいの大きさです。

何と言う木なのか分かりませんでした。

道路脇の植え込みは、トウネズミモチのようです。

常緑の灌木は見分けがつきにくいものですが、ネズミモチとトウネズミモチの違いはごくわずか。

紫のブドウのような実と、葉の画像を見比べて分かりました。

こちらは季節はずれのキョウチクトウの花。

本来は夏に咲くものですが、今年の暑さでまだ花をつけているのでしょう。

かなりの毒性があるので要注意です。

「上町のアトリエ兼住居」移転計画が本格的に進みだし、中央区役所へ行く用事がありました。

丁度、阪神高速の東船場ジャンクションの南西角にあります。

高速の下には、大阪城の外掘だった東横堀川が南北に流れています。

中央大通りと交差する所に掛かるのが「農人橋」です。

「のうじんばし」だと思っていたら「のうにんばし」でした。

江戸時代は幕府が管理する公儀橋だったのは、そのくらい重要だということです。

名前の云われは、ここから農民が耕作に通った橋だったとありました。

城外の仕事場に向かう出入口だったのです。

そのまま、中央大通りにそって東に歩くと谷町四丁目駅。

そう言えばと思い、駅の周りを少し歩きました。

社会人1年目の時に就職した、設計事務所のあったビルを探してみたのですが、見つけられず。

すぐに分かると思ったのですが、記憶とはいい加減なものです。

仕事場に向かった、地下鉄の出入口は間違いなくここでした。

結局10カ月でクビになったので、その時の所長に感謝の気持ちなどありませんでした。

しかし、自分が人を雇う身になって、または雇いたいと思っても人手が足りない時代になって、申し訳なかったなという気持ちも今はあります。

1年生ができる仕事など限られていますし。

ただ、ここが仕事の始まりだったことは間違いありません。

中央区の設計事務所に就職し、生野区の設計事務所でアルバイトし、天王寺区で創業しました。

その後、地元の平野区に移転し、また中央区に戻ってきたのです。

双六(すごろく)で言えば振り出しに戻ったようなもの。

能の大成者、世阿弥は著書「花鏡(かきょう)」を以下の言葉で結んでいます。

是非の初心忘るべからず 
時々(じじ)の初心忘るべからず 
老後の初心忘るべからず 
命に終わりがあり、能には果てあるべからず 

最も知られた言葉だと思いますが、芸事の奥義と言われるだけあり、本当に奥深い言葉だと感じます。

若年の頃の未熟な、みじめな気持を忘れるな。

年盛りのころから老後に至るまでどのような段階でも未熟さはある。精進を忘れるな。

老後に及んでも、老後としての初心があることを忘れるな。

そして結びの言葉に続くのです。

谷町四丁目の6番出口を出る時、どんなことを思っていたかもう思い出せません。

しかし時々(ときどき)においての初心があることは、今は分かります。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

前円後方墳はゴロが悪い‐2164‐

先日、生駒山の水吞地蔵尊に行った帰りに、心合寺山(しおんじやま)古墳に寄りました。

復元古墳のようですが、中河内最大で全長160mあります。

実際に登れるのです。

前方部のほうから登ってみました。

埴輪が頂上部を飾っています。

ここには祭壇があったようです。

そのまま後円部のところまで、なだらかに高くなっていきます。

生駒山の麓が見渡せる、爽快な景色。

この下に、この地域を治めていた王が眠っていた石室があったとあります。

!?

小さい頃から「前方後円墳」と習ってきましたが、これなら「前円後方墳」の方が適切では。

少し調べてみると、前方部は祭壇や石室に通じる通路があることが多いようです。

また、多くは 前方部が南にあるので、北が上の地図でみると後円部が上。あの鍵穴のようなフォルムとなる訳です。

どちらが前でどちらが後という明確な定義はないようで、「ぜんぽうこえんふん」は「ぜんえんこうほうふん」よりゴロがいいからという気がしてきます。

やはりどう見てもこちらが前でしょう。。

濠の周りにはススキが生えており、そろそろ穂が出始めていました。

すぐ横に、八尾市立しおんじやま古墳学習館があり、駐車場もあります。

こちらは「ハニワこうてい」というローカルキャラ。ちょっと強面で、手には剣を携えていますが、温かく?迎えてくれます。

世の中にはゴロ優先で決まっていることが結構あるのではと思います。

そもそもゴロとは「語呂合わせ」からきており、「呂」は、「呂律」から来ており、音の調子を意味します。言葉である以上、言いやすい方が良いに決まっていますから。

どうでも良いことを長々と書いてしまいました。

ただ写真はとっても良かったのではと自画自賛です。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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小さなメディアと消えゆく銭湯‐2163‐

9月17日開業の「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」ですが、【ルームツアー】も完成しました。

1回目にUPした際、YouTube Studioの「制限」という欄に「著作権」という文字が。

詳細を見に行くと「これは著作権侵害の警告ではありません」とあります。

市販の編集ソフトにある音楽を使っていたのですが、その音楽に対してのようです。

文面を見ると問題無さそうですが、ちょっと気持ち悪いので、BGMを選び直して再度UPしました。

実はこの日記も、以前公開不可になったことがあるのです。

歌詞を引用して記事を書く場合、著作権が誰にあるかを明記し、その部分が記事の中で「主従」の「従」の関係でなければなりません。

使用許可を取り、使用料を支払えば別ですが、なかなかそこまでは出来ないものです。

その点は踏まえて書いてきたつもりですが、かなり初期の記事で、問題があったようです。

それがサイトポリシーに違犯するとのことで、ある日突然サーバー側からメールが来て、『ゲツモク日記』自体が全て見れなくなりました。

急なことで慌てましたが、通知があった連絡先に、記事を修正して連絡すると、確かその日の内に復旧してくれたと思います。

誰もが小さなメディアを持てる時代ですが、こんなことが起こりえるのです。

今日は立冬。

今朝はスカッと晴れましたが、暦通りの寒い朝になりました。

こんな日は、銭湯の広い浴槽でゆっくり温まれれば最高です。

なのですが、先月末にまた近所の銭湯が1軒閉まりました。

立派な煙突が、鉛色の空に寂しく映ります。

8年前までは、すぐ近所にも銭湯がありました。

隣町まで行けば、国の登録文化財に指定されている「源ヶ橋温泉」も。

雰囲気のある銭湯に、大人、子供、幼児の3人600円で入れたのです。

町に強烈な香りを放っていた金木犀も、すっかり散ってしまいました。

毎日掃いても 落ち葉はたまる

これがとりもなおさず 人生である 人間である

-田山花袋- 作家

朝、見るのを楽しみにしているお寺の掲示板です。

誰もが小さなメディアを使って、信じられないくらい短時間で、驚く程の成功者になれる可能性があります。

一方、銭湯が無くなっていくことは誰にも止められません。

急に寒くなったせいか、先の言葉が心に染み入るのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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峠を歩いて越えてみたい‐2162‐

今日は文化の日の振替休日。

昨日、今日と素晴らしい秋晴れになりました。

昨日現場へ出たついでに、生駒山の十三峠近くにある水吞地蔵まで足を延ばしてみました。

大阪平野から奈良へ抜けるには、かつては生駒山を越えるしかありませんでした。

北から、清滝越え、竜間越え(現、阪奈道路)、暗越え、そして十三峠越えなどです。

十三峠越えはそれなりに道幅があるので、自転車の練習に訪れる人が多いようです。

昨日は10台くらい見かけました。

ただ勾配はなかなかのもので、見るからに大変そう。

峠の手前あたりに、数台止められる駐車場がありました。

弘法の霊水という文字も見えます。

水吞地蔵院までは歩いて2、3分です。

本堂前のテラスと言ってよいのか。

大阪平野を一望できます。

高過ぎず、低すぎずで、期待以上の絶景でした。

あべのハルカス、南港のワールドトレードセンターは、ポツンとあるのですぐに分かります。

意外に良く分かるのが大阪城。

緑に囲まれ、東に高い建物がないのが幸いしています。

年末に引っ越す先はあのあたりになるんだなと思いながら眺めていました。

この清水は、弘法大使が急こう配の十三峠を越える旅人のために祈願して得た霊水と言います。

「生水を吞まないで下さい」とありましたが、当時の人の気持ちが少し分かればと、少しだけ呑んでみました。(「飲む」でなく「呑む」)

今度の引っ越し先は、すぐ裏に暗越奈良街道が通っています。

奈良から、車で暗越えを使って通勤していたという人から、勾配も急ですが幅がかなり狭いと聞いていたので、車で行くことは控えていました。

それもあって、一度歩いて峠を越えてみたいと思っているのです。

何とか年内に無事移転を済ませて、その第一弾で暗越えを実現したいと考えています。

大変だとは思いますが、多分最高に気持ちよいはずです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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エゴ無し、無私無欲、利他の心のMV3‐2161‐

3連勝のあと1敗はしましたが、今年のロサンゼルス・ドジャースは強かった。

今日も5点差をひっくり返すビッグゲームで、大谷翔平選手は移籍1年目でワールドチャンピオンとなりました。

日本人ファンとしては、レギュラーシーズンの活躍が凄まじかっただけに、ワールドシリーズ第2線の左肩の怪我が残念でなりません。

その大谷選手が本調子でなくても、過去にMVP受賞者のフリーマン、ベッツと役者がそろっている上に、メンタリティの違いも感じました。

期待の若手、セカンドを守るギャビン・ラックス選手は、昨日の会見でこう語っていました。

「彼らにはエゴがない。ただ勝ちたいという気持ちしかないと思うし、ワールドチャンピオンが僕たちの最終目標であることも分かっている。3人が球界最高の選手であることは間違いなく、そこに秘密なんてものはない。しかし、同時にエゴが全く存在せず、無私無欲であり、ただ勝ちたいだけなんです」

また、シーズン途中に移籍してきたジャック・フラーティ投手は、ラックス選手の会見前にこう語っていました。

「彼らは利他的なんです。彼らはずっとそうしてきた。スポーツ界のトップにいる選手と同じです。彼らはこれからもっとMVPを獲るかもしれないが、努力もしています。そのことは学ぶべきことであり、周りの選手全員にも伝わっていると思う」

フラーティ投手も今シーズン13勝をあげる、エース級の活躍でしたが、やんちゃ坊主感が見え隠れするところも、魅力です。

地区シリーズで、ダルビッシュ有投手所属の、サンディエゴ・パドレスの主砲、マニー・マチャドとトラッシュ・トーク(口喧嘩)をやりあっている場面は、褒められたものではありませんが盛り上がりました。

MLBをポストシーズンまで観たのは今年が初めてですが、かなり面白かったです。

キャラクターが立っている選手が多く、誤解を恐れずいえば最上級のプロレスを観ている感じ。

ティム・ヒルの投げ方、ジアンカルロ・スタントンの打ち方、エリー・デラクルーズのユニフォームの着こなし、そしてフェルナンド・タティスの髪型も本当個性的です。

超一流選手が、更に個性を際立たせるのですから、このあたりは、日本のプロ野球も見習って良いのではと思いました。

もっと言えば、大谷翔平選手、山本由伸選手の出場で、地上波で世界基準を観てしまった以上、そこが競争相手になることを意識しなければならないと思います。

私はABEMAの有料会員なので、ドジャースの試合の2/3くらいは観ることができました。

しかしポストシーズは有料会員用の中継がなく、ドジャース戦は3試合くらいだったと思います。

これは大変と、ポストシーズンを唯一日本語解説で全試合観れる、SPOTV NOWにこの1カ月加入したことは以前書きました。

結果的には、フジテレビが地上波で中継した、ワールドシリーズだけは無料で観れました。

しかし、パドレスとの地区シリーズ、ニューヨーク・メッツとのリーグチャンピオンシップはかなり面白かったので、加入して良かったと思っています。

特に、最終戦までもつれ込んだパドレスとのマッチアップは最高でした。

38歳、ダルビッシュ有のピッチングは素晴らしく、その後の大谷対策を世界中継してしまったようなものでしたが。

しかしやはり大谷選手です。前日、遅くまで働いていても、翌朝試合が観れると思うと、頑張りもきくというものです。

来年は2刀流復活なので、2/3で我慢するか、開幕したらSPOTV NOWに加入するか今はまだ決めていませんが、本当に楽しい、観ているファンに元気を与えてくれる素晴らしい1年でした。

ただ、本当に面白いものは、有料でなければ観れない時代に入ったようです。

尊敬する京セラ名誉会長だった稲盛和夫さんが、最も多く口にする言葉は「利他の心」でした。

それが、やんちゃ坊主フラーティ投手から、今年最後に聞くとは何だか感慨深いものがあります。

確かに、スーパースタークラスの選手でも利他心をあまり感じない選手もいます。

才能ある人間にエゴが無く、無私無欲で、利他の心を持っている。そして努力を惜しまない。勝てない理由を探す方が難しそうです。

MVPが3人でMV3。今年のMV3は最高でした。

楽しませて貰ったことに感謝し、今度は自分の仕事で利他心をもって頑張らなければなりません。

ただ、数日はMV3ロスに悩まされると思います。

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いよいよ本格始動します‐2160‐

昨日は、昼から阪神百貨店向かいの、梅田阪急ビルオフィスタワーへ。

正確に言うと、大阪梅田ツインタワーズ・ノースに名称が変わったのですが、今でも前者のほうがしっくりきます。

妻とTOTOのショールームに来る日がやってくるとは……

「上町のアトリエ兼住居」のモノ決めにやってきました。

家を建てるのに、TOTOが一切使われないことは、あまり無いかもしれません。

日本が世界に誇るメーカーですから、モノが良いのは間違いありません。

しかし、普段クライアントに勧めているグレードは、金額的に使えなさそうです。

ヨドバシカメラ前の歩道橋を渡って、グランフロントに移動します。

この歩道橋、出来た時から屋根部にフレームがあります。

いつか屋根を架けたいんだろうなと思っていました。

ヨドバシカメラに接している部分のみですが、ついに屋根が架かっていました。

これはヨドバシカメラがお金を出しているのでしょうか。

全部に屋根が架かると、移動がとてもしやすくなるのですが。

グランフロントのサウスタワー内にあるリクシルに移動しました。

便器と同じく、キッチンもあまりお金を掛けられずで、既製品を見に来たのです。

前の家では、置き型の食洗器が壊れてから、大分文句を言われているので、食洗器だけは必須になると思います。

普段から、金額調整はかなりシビアにやっていますが、かなりの減額に迫られそうです。

最後はグランフロントのノースタワーにあるミラタップ

最近、サンワカンパニーから名称が変わりました。

衛生機器類は比較的リーズナブルで、多めの採用になりそうです。

私にとっては、普段のショールーム巡りの定番コースですが、妻は「疲れた」と。

それならと、ひとりでグランフロントの屋上まで上がってきました。

グラングリーンが9月に街びらきをしましたが、まだ訪れたことがありません。

せめて全体像を見ておきたかったのです。

プリツカー賞を受賞した、SANAAが大屋根を設計したイベントスペースが中心に見えています。

かなりの人出ですが、何があるのか全く知らないので、是非寄ってみたかったのですが

約30年に渡って、100軒ほど設計させて貰いましたが、自分の家を建てるのは初めてです。

建築とは、改めてのお金が掛かるものだということを痛感しています。

場所と構造にこだわって中古物件を探したので、あまり工事費にはお金が掛けられず、かなり苦戦しているのです。

ただ、泣いて、喚いても誰も助けてくれないので、何とか自分で解決するしかありません。

「上町のアトリエ兼住居」 、まだ「ゲンバ日記」は名称を変えただけですが、いよいよ本格始動します。

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トクトク、グツグツ、オノマトペ‐2159‐

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode6を公開しました。

前回のEpisode5は、視聴回数少な目だったのですが今回は好調なようです。

黒の外観と、内部もほぼ完成しました。良ければご覧下さい。

娘が修学旅行中で、妻を晩ごはんから解放してあげようと外食することにしました。

仕事終わりで、喜連瓜破の駅前へ。

思っていた焼きとり屋さんが休みのようで、初めての店をのぞいてみます。

私達はタバコを吸わないので、店選びで一番ハードルが高いのはその点です。

聞くと一番奥の席だけ喫煙可とのこと。

「手前の席ではどうですか?」ということで、こちらにしました。

若い頃は、泡が良い頃合いになるよう、いつも妻が注いでくれていましたが、最近はそうもいきません。

いろいろ家事があるので仕方ないところですが、外食時は注いでもらいます。

「トクトクトク」と美味しそうにはいりました。

早速乾杯です。

焼きあがった串から持って来てくれるようで、これは好感が持てます。

ねぎま、手羽先、こころ。どれも塩で。

もつ鍋も名物のようで頼んでみました。

ニラの緑と唐辛子の赤が食欲をそそります。

「グツグツグツ」と、音だけで一杯いけそう。

もう博多が生んだ世界遺産です。

特に、とろけるようで、かつ歯ごたえのあるもつは最高でした。

音や声、動作などを音声化して示すのがオノマトペです。

日本語は、他と比べてオノマトペの多い言語だそうです。

動詞が少ないので、オノマトペを使って表現を補っていると聞けば納得できます。


この日、伏兵で美味しかったのが、山芋の串。

「山葵のせ」とあり、読み方が分からず聞いてしまいました。

答えは「わさび」でした。外食しないのがばれてしまいます。

この濃い黄緑の山葵は、おそらく、直前にすりおろしたもので「シャクシャク、ピリ」がとてもよかったです。

オノマトペの使い方は、読みやすい、臨場感を伝えるなど、とても重要です。

この日記を書きはじめた頃から、勝手に「文章の書き方の師」と思っている人がいます。

元「週刊プロレス」編集長の山本隆司さん、またの名は「ターザン山本」です。

中学、高校とどっぷりターザン信者だった私は、この人にとても影響を受けました。プロレス雑誌にニーチェを持ち込んでくるのですから。

ターザン山本いわく「文章は風景論、音と色は必ず盛り込んでいくこと」と。

また、「最近の文章はカタカナが多い。このカタカナをうまく使える人が、文章がうまいという」とも。

2006年頃にこういった発言をしていたのですから、どれだけ才能がある人か伝わると思います。

ということで、カタカナ多めの今回、いかがだったでしょうか。

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ヒリヒリする秋の総仕上げ‐2158‐

「ドッグランのあるタイル床の家」【ゲンバ日記チャンネル】Episode2を公開しました。

Episode1は、かなりの視聴してもらったのですが、今回は少な目。

クライアントにも折角協力して貰ったので、良ければご覧ください。

まだまだ暑い大阪。中心を貫くのは御堂筋です。

本町のすぐ南にあるのが南御堂。

本町の北にある、北御堂とを結ぶので御堂筋と呼ばれます。

「御堂筋」は愛称で、正式には「国道25号と176号の一部」。愛称って何?となるのですが。

ビジネスの中心地でもあり、建物のクオリティもやはり高い。

こちらの建物は豪壮華麗、ゴシック様式を意識したものでしょうか。

カフェでもハンス・J・ウェグナーがデザインした椅子が採用されていました。

本町から北を望むと、2km程先にキタのビル群が見えています。

阪急前から難波駅までの全長は約4km。道幅40m以上の道路がこれだけ続くのは世界的にも珍しいと言われています。

キタまでやってきました。

御堂筋といえばイチョウです。

ミナミはそうでもなかったのですが、キタのイチョウは少し色付いている感じです。

しかしよく見ると、色付いているのではなく葉が焼けているような感じ。

東京では、真夏日というニュースもありました。

10月半ばをすぎても、ヒリヒリするような日差しが続いています。

秋のヒリヒリした戦いを求めて、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手。今日、ニューヨーク・メッツを破りワールド・シリーズ進出を決めました。

東の名門、ニューヨーク・ヤンキースと43年振りの対決です。

大谷翔平選手の歴史的な活躍は、もう一生観ることができないかもと思い、ポストシーズンの出場試合を、唯一日本語解説で全試合観れる(観れた)、SPOTV NOWとこの1ヶ月契約したのです。(2千円)

なのですが、先ほどフジテレビがワールドシリーズ全試合を生中継すると発表しました。

それなら先に教えておいてよ~と言いたくなりますが、仕方ありません。

ポストシーズンも活躍している大谷選手ですが、ファンとしてはもっと、もっとと期待してしまいます。

更に、アメリカン・リーグのMVP候補、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手とのMVP対決も見逃せません。

ヒリヒリするこの秋の総仕上げ。今週土曜日の開幕が待ちきれないのです。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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理容師≒医師‐2157‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

今日は2件も訃報が届きました。

子供が小さい時は、多くの家庭がお世話になった絵本「ぐりとぐら」。

作者の中川李枝子さんが、89歳でお亡くなりになりました。

勿論、我が家も大変お世話になりました。小さな子供の誰もが夢中になる、子供だけに分かる何かがあるのでしょう。魔法のような絵本でした。

そして、もう1件は俳優の西田敏行さんです。

小学校の頃、再放送だったのか、リアルタイムだったのか覚えていませんが「池中玄太80キロ」は本当に好きでした。

最近、ドラマは殆ど観ませんが、あんなにも哀愁を称えたホームドラマは無いのではと思います。

切ない物語の中に、家族の絆。そういったモチーフは、今では流行らないでしょう。昭和の遺産と言えるかもしれません。

いくつかシリーズがあったと思いますが、主題歌「もしもピアノが弾けたなら」が、大好きでした。心からご冥福をお祈りします。

昨日、カットに行きました。

散髪屋さんにある、赤と青がくるくる回っているサインがありますが、サインポールというそうです。

なぜこのようなデザインになったかは諸説あるようですが、むかしのヨーロッパでは、理容師が外科医を兼ねていたそうです。

血の赤に、包帯の白、そして、外科医と分かれた際に、青が加わったという説や、青は静脈を表すという説もあるようです。

大体、6週間から8週間に一度行くのですが、時刻は19時30分の一番最後の枠でお願いしています。

店長のDさんは、1962年生まれで8つ年上の62歳。全くその歳に見えないくらいとても若々しい。

この店が近所に移転してきてから、10年が経ったちました。その前は、地下鉄の駅前で、チェーン店のオーナー店長を務めていました。

私はその店に、中学生の頃から行っていると思います。

ちょっと色気がでてきて、美容院なども行ってみましたが、私にはDさんが一番良かったのです。

駅前の店舗の時は、スタッフは7人くらい居り、チェアも4,5台あったと思います。

しかし、どの業界も同じで、人手不足、若者の仕事が続かないということを踏まえて、全てをひとりでするという選択をされたのが10年前でした。

長男も、小学生5年生くらいに連れていったので、初めの頃は私が横で待っていたのでしょう。

もう覚えていませんが、そうであっても1回だけだと思います。後はひとりで行って貰いましたから。

このDさん、下町の理容店でありながら品があり、距離感が素晴らしいのです。

髪を切るという行為は、かなり近い距離感で行われますが、それ故、近すぎても、遠すぎても駄目な仕事です。

加えて、多くの人と1時間くらいみっちり話をするので(しない人もいると思いますが)、話題も豊富でなければなりません。

それはそれで大変だろうと思うので、私が行くときは、1ヶ月半の間にあった、面白そうなネタをピックアップしておきます。こちらが楽しませるイメージです。

大学生の頃、長髪にしていた頃も覚えてくれていますし、何かメディアに露出した際も観てくれて、褒めてくれるのです。

考えてみれば、家族以外でこれだけ定期的に会うのは、Dさんだけかもしれません。すでに40年ですから。

平野から上町に行った時、一番悩むのは散髪です。ここまで来るか、どこか近くで探すのか、かなり迷うと思います。

「守谷さんはよく働く上にポジティブですねえ」と良く褒めてくれます。

仕事の話をしていることがやはり一番多いと思います。

こちらのお店、朝10時から夜8時が基本。「ちなみに何時頃出勤しているんですか?」と聞くと「6時頃ですかねえ」と。

「6時!」と思わず聞き返してしまいました。

私もかなり働く方だと思いますが、毎日絶対に14時間は働いている訳です。

そして、「こんなにいい仕事はないですよ。夏は涼しく、冬は温かく、何よりこちらに出向いて貰えるんですから。本当に有難いことです」と。

感謝をベースに働くということは、全てを好転させることを、目の前でいつも見せて貰っています。

この店に来るか迷うと言いましたが、多分来るのだと思います。

昔のヨーロッパでは外科医を兼ねていましたが、Dさんは私にとって精神科医のようなもの。

そのくらい、気持ちよく話を聞いて貰えることには価値があると思うのです。

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香り立つ、アベリア・グランディフローラ‐2156‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

ここは、1980年に廃線となった南海平野線跡です。

始発駅の、平野停留所があったあたりは遊歩道になっています。

時々通るのですが、植え込みのアベリアが花をつけていました。

辺りには甘い良い香りが漂っています。

庭木としてよく採用しますが、これ程良い香りがするとは知りませんでした。

「風薫る」は初夏をイメージしますが、「香り立つ」は、秋のイメージにピッタリです。

アベリアは常緑ですが、葉が小さいのが魅力です。

常緑の庭木は、葉が分厚く大きいものが多いのです。

葉が小さいと影にも濃淡ができ、建築を邪魔しません。2022年完成の「あの森のOhana」でも採用しました。

ちなみに一番奥の左にあるソヨゴも葉が細やかな常緑樹。

昨年の1月に撮った写真です。

少し雪が積もっていましたが、アベリアと共に、葉が落ちていないのが分かります。

この2種にはいつもお世話になっているのです。

そのアベリアの多くは、前「Ohana」から移植しました。

こちらは2009年の完成です。

竣工時は小さな苗でしたが、最終的にはここまで大きく育ちました。

「Ohana」は 、2年前に府道の拡張工事で残念ながら解体されました。

2018年の台風で倒れてしまったシンボルツリーのオリーブ。

ここまで大きく育っていました。

仕方なく折れた部分でカット。

その後少しずつ葉を付けてきました。そして 「あの森のOhana」へ。


どうしても主役の方に目が行きますが、脇を固める中低木があってこそ、建物を引き立ててくれます。

このアベリア、正式名はアベリア・エドワードゴーチャだと思っていました。

確認してみると、アベリアの中にも色々品種があり、 エドワードゴーチャ はピンクの花を付けるものを指すようです。

一般的なものは、アベリア・グランディフローラと呼ぶようでした。

どちらの名前も、まるで王族の名前のようで、高貴な香りが立ち上ってくるようです。

建築設計を始めて30年経ちますが、未だに知らないことが沢山あり、愕然とすることがあります。

ただ、全て知っていなければいけないとも思っていません。

例えるなら、映画監督のような仕事で、一流の役者や、カメラマンに、自分のイメージをしっかり伝えられれば良いのです。

そう考えると、どこにプロフェッショナルとしての知識や技術があるのかとても伝え難い仕事かもしれません。

大切なのは、感じられることだと思っています。

清々しい、神々しい、美しい、良い香りがする、美味しい……等など。

そこは、仕事を始めた頃からあまり変わっていない気がしますし、そうでありたいと思うのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載