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全力に悔いなし‐1626‐

 日曜日は前々日までの雨予報を覆し、青空となりました。

 娘にとっては小学校最後の運動会で、ひとえに喜んでいたのです。

 戦時中、天気予報は最高レベルの国家機密だったいう記事を読みました。

 ロケット、GPSなど、軍事技術の進歩が暮らしに恩恵を与えたのですが、天気予報こそ最たるものでしょう。

 国の威信を掛けて取り組んできたはずが、ここまで見事に外れるとは。

 自然とは凄いものです。

 6年生の体格は、1年生の倍以上に感じます。

 人が急速に成長する時期に、6学年もの子供達が会する小学校ほど、ドラマチックな風景は無いかもしれません。

 それも今回で最後。

 うちの子供達は、学年一とは言わないまでも、兄妹とも足が速く、運動会では随分楽しませて貰いました。

 やはりリレーは今も花形種目です。

 保育園の最終年では、アンカーでぶっちぎりの1位。最高に喜ばせてもらったのです。

 今回は、1レースの第2走者で登場。

 2位でバトンを受け取るとグングン加速し、第1コーナーでトップを捉えました。

 バックストレートで帽子を飛ばして抜き去りトップへ。

 無事第3走者へとバトンを渡しました。

 チームは更にリードを広げて1位でゴール。

 後で聞くと、「みんな喜んでくれたよ」と。

 ひとり選手が足りないとかで、続く2レースにも登場。

 そういえば、年長組の時も2回走っていました。

 皆が求めてくれるなら、これ程遣り甲斐のあることはないはずです。

 今度は4位でバトンを受け取りました。

 特に走る練習をしている訳でも、教えた訳でもないのに、飛ぶように駆け抜けていきました。

 3位との差はかなり縮めましたが、順位は変わらず。

 続けてのレースで、大きく肩で息をしていましたが、充実感が伝わってくるようです。

 運動会のラストを飾るのは恒例の組体操。

 途中にダンスもあり。

 ウェーブで締めくくりました。

 運動会も色々と難しい時代に入っていますが、皆で協力する団体演技は素晴らしいものだと思っています。

 “One of them”の人生を送って欲しくはありません。

 だからこそ“One of them”の時間を、精一杯生きて欲しいと思うのです。

 学生の頃「縛られたくない」と突っ張っていても、社会にでれば、そんな戯言は通用しません。

 縛られないどころか、誰も興味さえ向けてくれません。本当の自由が待っているのです。

 そんな人に限って「政治が悪い」などと言い出すもの。

 我慢すべき時には我慢して学び、培った能力をいずれは世間にお返ししなければならないのです。

 昨年から受け持って貰っている担任の先生も、最後の演技が終わった瞬間、涙ぐんでいるように見えました。

 40歳少し前と聞いていますが、この日も全力疾走で校庭を駆けまわり、生徒に尽くしてくれていました。

 こんなエネルギッシュな先生と出会えた子供達は幸せです。

 塩漬けのない肉と折檻されない子供は腐敗する。

 デンマークのことわざですが、勿論、折檻されたことも、手を上げられたこともありません。

 厳しくも、愛情を持って指導して貰い、感謝しかないのです。

 長男の時も、娘の時も、下町の公立小学校ですから色々ありました。

 それでも娘が5、6年生を楽しく過ごせているのは、この先生に負うところが大きいと思っています。

 夕食時「○○先生が走る姿は、ミッション・イン・ポッシブルのトム・クルーズばりだったと、褒めておいてあげてよ」と伝えました。

 すると、兄妹に「どれだけ上から目線やねん」と突っ込まれました。

 最大の賛辞のつもりで、出来れば本当に一杯奢って差し上げたいくらいなのですが。

 全力を出さなければ言い訳ばかりが先に立ちます。

 全力に悔いなし。

 いつも変わらぬ原理原則です。

 それは、そうしなかったことがあり、それを認めた人にしか分からないことでもあるのです。

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