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深紅の花は、ボケの花‐1774‐

 長男も間もなく高校2年生となり、大学進学のことを意識せざるを得ません。

 日曜日は朝から、妻と塾の説明を聞きに行くと。

 私は計画地をいくつか回る予定だったので、調査終わりで梅田まで迎えに行きました。

 娘は私に同行して貰ったので、テイクアウトの弁当でも買って大阪城公園に寄ろうかとなりました。

 昨日は快晴。

 OBPのクリスタルタワーも、青空を映して宝石のようです。

 この建物は、見る角度によって全く違う景色になります。

 真東から観るのが一番美しいのですが、これには長男も驚いていました。

 大阪城公園の魅力は色々ありますが、大きなお濠がある景色は他にはないものでしょう。

 穏やかな水面が、石垣の美しさを際立たます。

 ただ、水あるところには羽虫あり……

 気温は20℃まで上がり、人も虫も外に出ずにはおれないのです。

 月末には宣言が解除されるという話もありますが、感染防止と日々の暮らしを何とか両立させたいところです。

 天守閣を囲む木々も、先端がほんのりと桜色に染まっているのが分かります。

 天守閣東にある梅林が見頃とのことで立ち寄ってきました。

 白、桃、濃淡。

 色とりどりの梅がまさに満開。

 下がっているものあり。

 上がっているものあり。

 淡桃色のものにはメジロが止まっていました。

 桜のような儚さはありませんが、枝ぶりが面白いのは梅でしょう。

 毎年、桜も梅も撮りますが、写真写りも梅に軍配が上がるのです。

 梅林のすぐそばに、「豊臣秀頼 淀殿ら自刃の地」という石碑がありました。

 先日、淀殿の太融寺にある立派なお墓を訪れたばかりで、何とも寂しい感じは否めません。 

 現在の天守閣は、徳川家の建てた復刻版と言ってよく、本来の天守閣はもう少し南にありました。

 1615年、大坂夏の陣の際に焼失したので、この石碑からはもっと離れていたことになります。

 ですので、こういった景色を見あげた訳ではないのですが、天下人の妻として、嫡男として、我が世の春を謳歌したあとの最期とは、いかばかりのものだったのか……

 お濠の外の植込みに、真っ赤な3cmくらいの花が咲いていました。

 ボケの花のようです。

 ウイグル問題にしても、ミャンマーの軍政にしても、この21世紀に考えられないことが実際に起こります。

 戦後という言葉は、1970年生まれの私達にはピンときませんが、現在、この地球上で起っているとなると別です。

 「平和ボケ」などと言われないよう、日々を精一杯生きなければと思うのです。
 
 このボケの花の赤の濃いこと。まさに目の覚めるような深紅です。

 誰が名付けたのか知りませんが「ぼんやりせんと、しゃきっとせい!」と言っているかのようでもあります。
 
 仕事は真剣勝負だと思いますが、命までは取られません。

 その事が、どれだけ有り難いことなのか。1時間でもでもウイグル人として生きたなら痛感するでしょう。

 あくまで報道を信じたとするならですが、我が事と思える想像力こそが人生の成否を分けるような気がします。

 併せて、日本語ってやっぱり面白いなあと思いますし、使うだけで頭が良くなる言葉なのではと、常日頃から思っているのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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