タグ別アーカイブ: サツキ

サツキを見ると思い出す‐1697‐

 遠出がないので、普段の生活は殆どが自転車で事足ります。

 このような状況でなければ、近所をウロウロする機会などそう無かったかもしれません。

 大自然は無理なので中自然をもとめて大和川へ。

 母校の校歌にもでてくるのですが、高度成長期には最も汚い川のひとつでした。

 大阪湾の水質が改善され、プランクトンが減ったのでイカナゴが不漁というニュースもありました。

 イカナゴは好きですが、自然が美しくなるならそのくらいは我慢できます。

 車が通らない道は、ランナーや通学中の学生が行き交います。

 穏やかな日常が少しずつ戻ってきていることを実感するのです。

 春先のツツジに続き、サツキも満開です。

 満開と言いましたが、咲き始めなのでツボミも見えます。

 満開になれば目が行きますが、いきなり花がさく訳でないのは、仕事も勉強も同じ。

 私は浪人している上に、仮面浪人までしていたので、車の免許を取ったは20歳の春です。

 合宿免許で取得したのですが、その合宿地が宮崎県の都城でした。

 近大の生協で申し込んだのですが、阪大、神大、関学、電気通信大など様々な大学から参加者がありました。

 合宿免許は、試験に落ちる追加費用が掛かったはずです。

 それもあって、授業や試験は皆真剣。私は全てストレートで合格したので(小さい自慢で……)、結構空き時間がありました。

 他大学の子とも連れだって、色々なところに遊びに行きました。同じような年頃の男女が集まるので、とても楽しいのです。

 時間が余っていたこともあり、「みんなで霧島にでも行こうよ」と声掛けしました。

 15人くらいだったか、電車とバスを乗り継ぎ、霧島に登りました。もう30年も前のことですが、とても楽しかったことを覚えています。

 大阪に戻って、生まれて初めてドライブに誘った女の子も、その中に居ました。

 私は近大の1回生で、彼女は阪大の4回生でした。

 付き合っている人が居るとのことで、ドライブは1度きりでしたが……

 キリシマツツジという種があるくらいですが、霧島でサツキが咲いていたのでしょうか。

 サツキを見ると、なぜかこの霧島行きをいつも思い出します。

 誰も聞きたくないと思いますが、20歳の楽しく、甘酸っぱい思い出でした。

 思い出を書いているということは、そろそろネタも本当に尽きてきました。

 来月から、本格的に野外活動を再開します!

A photograph is wonderful.

2017年7月 宮崎/高千穂峡

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

入れ物をお借りして、自由奔放に動き回る‐1590‐

 週末の日本列島はよく晴れました。

 土曜日は、北海道から沖縄までが全て晴れマークでまさに日本晴れ。

 春も終盤に入り、サツキが満開でした。

 しかし北海道では39.5度を記録したともあり、本当に酷暑の時代に入ったと実感するのです。

 少し前に、子供達が2人でQUEENの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行ってきました。

 娘も感激したらしく、「iPodにQUEENの曲を入れて」と。

 いまだにiTunesを使いこなせておらず、全てのCDをデータ化できていませんが、親子で名曲を共有できるのは嬉しいことです。

 音楽で言えば『桑田佳祐 大衆音楽史 ひとり紅白歌合戦』という番組がとても面白かったのです。

 サザンオールスターズのデビューは1978年「勝手にシンドバッド」。

 国民的バンドと言ってよいと思いますが、勿論のこと私の人生でも多くの場面でその曲が流れていました。

その思い入れは、一度ここでも書きました。

 この「ひとり紅白」というイベントが一旦終わるとのことでしたが、その存在を知りませんでした。

 そのタイトルと通り全てが名曲です。

 あの歌い方が気にならないのかなと思いましたが、全く気にならないのが名曲のようです。

 「歌っていて、涙をこらえるのに必死になる」曲として松任谷由美の「春よ、来い」を上げていました。

 平成5年、1994年の10月発売で、私にとっては社会人1年目の秋です。

 その時の駄目さ加減は、今回割愛しますが、切ないメロディが24歳の私に染み入ってきたのを良く覚えています。

 名曲ってのはね、

 聴いてよしだけど、歌ってもっていかれるっていうか。

 歌という入れ物をお借りして、入れ物の中を自分の心が自由奔放に動き回れるっていうかね。

 大きな大事な器を与えてもらうような感じでね。

 類まれなる才能の持ち主なのでしょうが、やはり頂点を極める人は例外なく謙虚です。

 自分より職業を上位概念として位置付けている気もするのです。

 スティーブ・ジョブズも以下のように語っていました。

 クリエイティブな人というのは、先人たちが残してくれたものに感謝したいと思っているはずだ。

 僕が使っている言葉も数学も僕が発明したわけではない。同じ人類の先人たちが作ってくれたものなんだ。

 言葉をメロディに乗せるだけで、違う自分になれる。または、感情を開放できる。

 音楽の価値とはそういったものなのでしょうか。

 誰でもひとりで車に乗っているとき、思いっきり熱唱したことがあるはずです。

 自由奔放に動き回り、人生を楽しむにはどうやら「入れ物」が必要なようです。

 時代の風雲児なら「入れ物から創る!」という勇ましい言葉が聞こえてきそうですが、桑田佳祐の、ジョブズの言葉に耳を傾ける必要があるような気がするのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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