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甘い文句にはご注意を‐2166‐

現場へ行くときは、荷物が多い時もあります。

鞄やキャリーバッグで持っていきますが、重いとどうしてもこちらの思うとおりに動かないことがあります。

ちょっと無理をして動かした時に、何かに擦れたようです。

夏に新調したばかりだったので、結構ショックを受けました。

車を擦った時と同じで、もうちょっと慎重にしていれば……と悔いても後の祭りです。

梅田に出るたびに、「どんな傷でも相談下さい」のような広告を出している修理屋さんに持っていきました。

広告だけを見ていると、無理なことなど一つも無さそうですが、「これはちょっと無理ですねえ」とか「場所が悪いですねえ」とか、ネガティブな反応しかありません。

「傷が少し残っても、ましなれば十分です」とか「修理後は一切クレームは言わないので」などと言い添えても、どこも引き受けてくれないのです。

更に名の知れたチェーン店では、「工場に送ってみないと出来るかどうか分からない」とのことで、1週間後に電話があり「無理でした」と。で、また引き取りに行く。

甘い文句で集客しているところは、やってくれないんだなと分かり、Webサイトで専門店を捜し始めました。

近鉄布施の駅を南に下ったところにある鞄の修理屋さんを見つけました。

画像を送り、見積りを依頼すると1万円以下の見積りが上がってきました。

それで、直接「ひのき屋」に持っていったのです。

この辺りは少し土地勘があるのですが、下町風情が残っています。

ようやく完成したと連絡があったので、引き取ってきて貰いました。

よく見れば分からないことはないですが、充分使えます。

随分苦労しましたが、とってもハッピーな気分になったのです。

10年程前から、仕事用バッグはゼロハリバートンを愛用しています。

アルミのアタッシュケースで有名ですが、収納力が私にはちょっと足りていないので、防弾チョッキの生地でできたタイプを気に入っていました。

しかし、ビジネスバッグは品揃えがどんどん減ってきて、あまり力が入っていない感じが伝わってきます。

なので、修理しながらできるだけ長く使いたいのです。

考えてみれば、断られた店舗では、実際に技術がある人は一人も居ませんでした。

いつからか、仕事ができることと、仕事を獲得してくることは、かなり近しい価値になってきました。

確かに、仕事があれば誰かに頼めば良いのですから、間違ってはいません。しかし、本当のプロで、即決即断できる人と会う機会が激減したのです。

集客さえしてしまえば ≒ 甘い文句

こういった式が成り立ちそうです。

あくまで私見ですが、無駄な時間節約のため、どうぞご注意下さい。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

勝ってる社長は‐1739‐

 丁度一週間前、八戸ノ里駅で近鉄電車を降りました。

 駅前から少し北へ歩くと、何とも懐かしい感じの風景が広がっています。

 昭和40年代にタイムスリップしたかのよう。

 第二寝屋川に掛かる橋に立てば、何だか海沿いの街を歩いているような気分になります。

 小樽の運河を思い出すと言えば、ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

 遅い時間まで仕事をする散髪屋さん。

 光が漏れる窓をみると、ついのぞいてみたくなります。

 誰も居ない工場を撮っているのは私くらいでしょうから、お許し下さい。

 こちらの会社、夜7時前にも係らず、沢山の社員さんが残業しています。

 業績好調な会社の製作現場を案内して貰いました。

 フッ素樹脂から様々な部品を制作する過程を、社長自らが説明してくれます。

 このマシンが特に格好いい。

 最新のものだそうですが、フッ素樹脂は粘りがあるので強いのですが、削りかすにも粘りがあり、人の手で取ってあげる必要があるそうです。

 しかしオートメーション化も進んでいました。

 ロボットアームの動きは、想像以上に早いのです。

 フランジという形状の部品。

 スイッチの一部になるそうですが、ふっそフッ素樹脂なので持ちが良いそうです。

 別フロアでは、女性が手仕事で「バリ取り」をしているところでした。

 どれだけ技術が進んでも、人の手は最も繊細です。

 また、こういった景色にホッともします。

 人が働く姿は、やはり美しいと思うのです。

 昨年解散となった盛和塾ですが、こちらの社長が元塾生が集まれる機会を作ってくれたのです。

 第二部は、「東大阪」屋上BBQです。

 「松茸まであるじゃないですか!」といきなり盛り上がります。

 後継塾ではないのですが、こちらの社長が中心となり、有志で勉強会を開催してくれているのですが、全く参加できておらず……

 皆さんに顔を忘れられないように、焼いて焼いてひたすら焼きました。

 鍋奉行ではなく、マスクをした炭奉行。

 ただ炭奉行はあまり嫌われないのが良いところなのです。

 準備も全てこちらの社長がして下さり、セレクトも量も絶妙でした。

 今年は高値となったサンマも、炭火ファアー。

 強火の遠火が理想ですが、何とか良い感じで仕上がりました。

 これで会費3千円。間違いなく足が出ているはずです。

 K社長、済みません。

 あまりにも楽しそうな写真なのでUPしてしまいます。

 勝ってる会社の社長は、やはり明るいのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

 

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
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■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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