タグ別アーカイブ: 六甲山

物、移動、風景、街、そして人‐2227‐

今日は朝から地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」の現場へ行ってきました。

JR大阪駅から新快速に乗る際、山側に座るか、海側に座るかは大問題です。

山側の席からは、六甲の山並みが楽しめます。

駅越しの景色もそれぞれ特徴があるものです。

一方、海側の魅力は、やはり海。

須磨あたりから明石海峡を越えたあたりまでが見所です。

それで、晴れた日はどちらに座るか、かなり迷うのです。

加古川の手前、稲美あたりは文字通り美しい田んぼが広がります。

海側に「いなみため池ミュージアム」という看板が見えています。

東播磨らしい景色を楽しめるのです。

現場のある太子町は、西播磨に属します。

このあたりも平野の広い穏かな景色が広がっています。

左の「ささき整形外科クリニック」は私の設計ではありませんが、右の「ささき整形外科デイケアセンター」は私の設計です。

「ささき整形外科クリニック」のリハビリスペースが足りなくなり、院長は増築を考え始めたのですが、その計画を任せて貰ったのです。

フルリノベーションはかなりの数を経験しましたが、これだけ本格的な増築は初めてでした。

なかなか、歯ごたえ十分の計画ですが、間もなく足場がとれるところまでやってきました。

院長からは、リハビリスペースの拡張と共に、スタッフの皆さんがリラックスできる空間を作りたいという要望もありました。

近隣に高い建物がないので、増築棟の3階、4階からの景色はなかなかのもの。

4階の外部空間や、3階のカフェのような空間を楽しんで貰えたらと思っています。

完成すれば、「ささき整形外科村」と言えるようなエリアになります。

今年に入ってからも、色々な場所で、様々な計画の相談がありました。

物、移動、風景、街。

私の好きなものです。

ここに人を加えると、建築設計の仕事そのものと言ってよいかもしれません。

全てが実現するかは別としても、色々な場所で様々な計画を相談して貰えることは、建築家冥利につきます。

その計画を思い描いている時が、私の人生の中で最もワクワクする時間なのだと思います。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

道を間違い、涼を求めて六甲山。からの、別盛り、極厚鉄板でジュージュー焼いて食べるハンバーグ‐2029‐

8月1日のオープンを控え、日曜日はプールのある「ささき整形外科ク デイケアセンター」の撮影に行っていたと書きました。

近くのガソリンスタンドはハイオクが165円ですから、とても安いのです。

加えて、オイル交換をするとカブト虫が貰えるとあります。

子供が小さかったなら、オイルを交換していたかもしれません。

帰りは、手伝いに来て貰った妻に運転を代わってもらいました。

「伊川谷ジャンクションで、7号北神戸線に乗り換えて、白川ジャンクションで、31号神戸山手線に乗り換えてな」と伝え、助手席でメールを書いていました。

少し経つと「あれっ!」という声が。

どうやら乗り過ごしてしまったようです。

仕方ないので六甲山を越えようかなと、からと西インターチェンジで降りました。

それなら、いっそ展望台へでも行こうかとなったのです。

暑い下界から、涼を求めて多くの人が集まっていました。

5℃以上は違うでしょうか。

ヒグラシのせみ時雨が聞こえてきます。

まだアジサイも咲いています。

ひんやりとした風が、心地よいのです。

大阪平野を一目で見下ろす景色も、六甲山ならでは。

天王寺あたりにはあべのハルカス。

手前には南港のWTC、奥にはPLの塔が見えます。

青い空と海が、目にも涼しかったのです。

更に久し振りに、芦有を下って帰ってきました。

この道は、学生時代以来のような気がします。

2時間と少し掛けて、ようやく大阪に帰ってきました。

遅くなったので外食することに。

「何でも好きなものを言ってくれたらいいよ」と妻に言うと、ファミリーレストランになりました。

JAF会員の10%割引券をみつけたからです。

折角なら、もうちょっといいところで……と思いましたが、ファミレスは侮れませんでした。

別盛り、極厚鉄板?でジュージュー焼きながら食べるハンバーグがかなりいけるのです。

間違いなく、ステーキよりこちらの方が美味しかったです。

ちょっとココスファンになってしまいました。

ささやかな外食に、幸せを感じる小市民。

それは私のことでした。

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

必ず駿馬をつれてくる‐1830‐

8月初めから本格的にスタートした、アトリエmのwebサイトリニューアル計画。

web製作会社ドアズのある三宮詣でが続きます。

中学・高校と高槻市駅まで通っていた私は阪急っ子です。

駅名こそ「梅田」から「大阪梅田」に変わりましたが、JRでなく、阪神でなく、できれば阪急でいきたいのです。

電車自体の乗り心地も良いですが、緑のシートは他を圧倒する座り心地です。

しかし何と言っても景色でしょう。

南を見れば、遠くには六甲アイランドとポートアイランド。

岸壁沿いに建つ、巨大な赤白のキリンが見えています。

北を見れば、王子公園や六甲山の緑豊かな風景。

子供が小さい頃はよくパンダを見に来たものです。

新しくなった阪急の三宮駅。

こちらの駅名も「神戸三宮」に変わりましたが、びっくりするくらいの高層ビルにも生まれ変わりました。

それでも北側の商店街は、学生時代の印象のまま。

この雑多な景色が、私にとっての三宮です。

ドアズのある東へ向かって歩き始めると、妻が「あっ、忘れた!」と。

妻がwebを担当しているので2人で訪れるのですが、車内に日傘を忘れたのです。

急いで駅に戻り、その旨を駅員さんに伝えました。

すると大きな運行表を持ってきて「その電車なら、今はここですね」と。


ダイヤグラムと言われる、あれです。

鉄道おたくという訳ではありませんが、何ともプロ感がでていてワクワクします。

テキパキと処理をしてくれ、出てくるかなと思いながら「帰りにまた寄ります」と言って、打合せに向かいました。

3時間後、駅に戻ると「出てきてないですね」と。

何ともったいないことを……と思っていたら、翌日は娘がiPhoneのイアホンを電車に忘れてきたと。

備品のイヤホンでなくAirPodsです。


全くウチの女性陣は、と思っていたら翌日問い合わせると「出てきました」とのこと。

無くさなければ良いのですが、無くして出てきた時の有り難さといったら……

日本に生まれたことを感謝するのです。

前漢の時代、北方の砦(塞)に住む翁が飼っていた馬が逃げてしまいました。すると塞翁は「これは幸となるだろう」と言います。

数カ月後、この馬は立派な駿馬をつれて戻ってきました。塞翁は「これは禍になるだろう」と言います。

息子がこの駿馬に乗っていた時、落馬して足を骨折してしまいます。塞翁は「幸となるだろう」と言います。

1年後に戦争が始まりますが、この怪我のため徴兵を免れたのです。

人間万事塞翁が馬。幸せも禍も間違いなく起こります。

禍があった時は未来を信じで希望を持つ。幸せな時は、調子に乗り過ぎず、禍を最小とするよう努力する。

人生の原理原則です。

これまで、この日記では拘って「コロナ下」と書いてきました。

今日はあえて「コロナ禍」と書きます。必ず駿馬をつれて来てくれるはずですから。


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9月12日(日) 11:00~15:00 オープンハウス開催

■■■「コンクリート打放し H型プランの平屋」 ■■■

9月20日(祝・月) 11:00~15:00 オープンハウス開催

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【News】

■■■ 【ゲンバ日記チャンネル】はじめました ■■■

■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■■ 

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀(著)

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記