クリスマスソングがあちこちから流れ、街ではイルミネーションが華やかです。
週末天王寺に行った際に、書店を回ってきました。
あべのルシアスとアポロビルの2階にまたがってある喜久屋書店。
昔ながらの本屋さんといった雰囲気ですが、かなりの品揃えです。
通路が広いのはとても見やすい。
こちらはあべのハルカスの7階に入っているジュンク堂。
売り場面積も広く、ディスプレイもよく考えられています。
こちらは文庫本の新刊コーナー。
目に付きやすい高さには、縦置きの平積みと言えばよいのでしょうか。
ツタヤのようなディスプレイで、お勧めがとても分かりやすい。
マニアック(失礼!)な出版社もありました。
出版社はあったのですが探していた本は無く、ネットで買うしか仕方がありません。本当は実店舗で買ってあげたいのですが。
本屋が大好きなので、2店舗で1時間半くらいうろうろして、6冊ほど購入しました。
こちらは照明メーカー「コイズミ」のカタログです。
紙質も良く、900ページくらいあります。
照明器具をセレクトする時は、パラパラとめくりながら付箋を貼ったりして、絞り込んでいきます。
右下に2019年を消して2023年と書いてあります。
新刊がでなければ古いものの方が使いやすく、そうしているのです。
こちらは、リクシルのインテリア建材のカタログ。
進行中のプロジェクトごとに色を決めた付箋を貼ってあります。
ページの端に寄るほど重要度が高く、中心によるほど低いというルールも作っています。
建築は凄い数の部材で構成されているので、普段から相当な数のカタログが手元にあります。
このペーパーレス時代に、未だに紙に埋もれて働いているような仕事です。
しかし、高級家具メーカーだったり、一部の照明メーカーは紙のカタログを廃止。Webカタログのみになってしまいました。
ある高級家具メーカーの担当者は、「私たちも残念で、古いカタログをボロボロになっても使っているんです!」と言っていました。
資源保護、経費削減の観点から、ペーパーレス化が進むのはやむを得ないと思います。
しかし、一家具メーカーの担当者がそう嘆いているのですから、膨大な数の部材、建材を捜し、決めていく設計者にとっては死活問題。紙のカタログは必需品なのです。
すでに決まっている部材の情報を探すならWebカタログで十分です。
しかし、色々なページをめくっては、付箋を貼ったり、しおりを挟んだりして、物を絞りこんでいく作業は、正直、Webカタログでは不可能です。
この先、書店が増えていくことは無いでしょう。
もし実店舗がなくなったら、本をザッピングする楽しみも完全に無くなってしまいます。
ある印刷会社の社長が、ヤフーの広告担当者と話したところ「紙ってやっぱり最高に早いよね」と言っていたそうです。
もっともペーパーレス化が進んでいそうな企業の社員がそう言ったのも面白いですが、「やっぱり分かっているよね」という気もします。
大手メーカーの、そして大手書店の経営者の方に、切に訴えたいです。
紙は最速、最高。
大切に大切に使うので、これ以上何も減らさないで下さい、と。
■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン
■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■10月11日『homify』の特集記事に
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載