タグ別アーカイブ: 47都道府県制覇

SAGA佐賀‐1204‐

昨日の夕方、泉大津港をでました。

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今朝6時に新門司に到着。この連休は、佐賀、長崎をまわります。

最近は、船旅の人気が高まっていると聞きました。

泉大津から乗る阪九(はんきゅう)フェリーは今回が初めてですが、造船したばかりの新艇です。

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いろんな点が改善されていました。

4人部屋の2段ベッドが、はしごから階段に変わったのは大きな改善点です。

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フェリーの旅の醍醐味は、ゆっくり流れる時間ですが、揺れは本当に小さくなりました。

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波が小さかったにしろ、揺れを意識することはほぼありませんでした。新しい技術が投入されているのでしょう。

新門司から佐賀へ行く途中、久留米へ寄りました。久留米と言えば、チェッカーズ、松田聖子も出身地。

久留米市役所は菊竹清訓の設計で、1994年の完成です。

建築は、写真が良いものと、実物が良いものがありますが、完全に後者でした。

昼までに、佐賀県の吉野ヶ里遺跡まで移動しました。

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弥生時代後期の環濠集落が復元されていますが、日本最大級のもの。

物見やぐらが付随した竪穴式住居が十数棟あり「魏志倭人伝」に記された国の一つではと考えられています。

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入口にある吉野ヶ里歴史公園センターは2000年の完成。菊竹清訓の設計です。

菊竹清訓については、何度か触れました。

関西なら、2003年に解体されましたが、万博公園のエキスポタワーが分り易いでしょうか。

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実は、久留米から吉野ヶ里あたりまで、菊竹家の土地だったそうです。

それが、戦後の農地解放によって、殆どを失うことになります。

2000年完成のこの建物は、コンペだったのですが、そんな因縁もあり、何とか勝ちたいと思っていたそうです。

そこで勝つあたり流石ですが、さらに面白いのはこの建築の構造です。

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このキール式ドームは、あの新国立競技場のコンペで、ザハ・ハディドが提案した構造に似ています。

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見下ろした姿が、どことなく似ている感じもしますが、彼はアンビルドの王様とは言われていません。

自邸は空に浮かせ建物全体が雨どいの建築を実現させているのです。

常に新しいものを提案し、現実のものとしてきました。それだけに、非難を浴びた建築もあるのですが。

1800年前の集落をみて、15年前のキール式ドームをみて、実際に、同じような感激があるのです。

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先程、長崎に着きました。

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金沢と共に、私が最も美しいと思う街ですが、前回訪れたのは4半世紀前。

今日はグラバー邸だけで、明日はゆっくり回ります。

最後は、あの歌で。

『佐賀県』 歌・作詞・作曲:はなわ

SAGA さが 松雪泰子も佐賀~ でも公表してねえ~

江頭2:50も佐賀~ でも公表するな~

佐賀県民には申し訳ないのですが、これはこれで凄い曲です。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>

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沖縄

福島、山形をめぐる喧嘩の無い旅‐1194‐

 前回は、月曜日の昼に松本に着いた後にアップしました。

 1日目、13日(木)の宿、「御用邸のある街」那須高原を目指します。

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 もっと高級感のある温泉リゾートをイメージしていたのですが、ひなびた感じでした。

 「鹿の湯」という、源泉近くの浴場へ行ったのですが、泉質は白濁しており、とても良かったです。

 草津もそうでしたが、泉質は古さに比例すると言って間違いないでしょう。

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 2日目、14日(金)は、猪苗代湖へ。

 湖畔にある、野口英世記念館へ。生家が保存されているのです。

 野口英世は一番初めに読んだ伝記で、良く覚えています。赤ん坊の時、囲炉裏に落ち、やけどひっついてしまった指を、後に手術によって各指を動くようにして貰います。

 そして医師になることを決意し、成功していくというサクセスストーリー。

 こんな本を読んで、努力し成功して欲しいと思いこの伝記が与えられたのでしょう。

 勿論、子供たちにも買い与えています。

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 会津若松まで移動し、白虎隊の悲劇の舞台となった飯盛山へ移動。

 しかし、目当ては少年志士の墓近くにある「さざえ堂」です。

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 さざえのようにゴツゴツしたフォルムは、スロープなりに伸びた屋根によるものです。

 と言うか、この建物自体がスロープなのです。

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 1796年、寛政年間に出来ており、かなり刺激的な建築でした。

 設計図面があるが故、トライ出来ていないことがあるのではと思わせられる傑作でした。

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 その後、福島と山形の県境にある滑川温泉泊。

 山奥も山奥。熊も出るそうです。

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 ここも白濁したお湯で、岩風呂は長男と貸切。

 連日の雨で川がに濁っているのだけが残念でしたが、秘湯感溢れる宿でした。

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 川のせせらぎを聞きながら朝食。

 山菜、米沢牛も美味しかったのですが、何よりご飯が美味しい。気温は17℃で勿論冷房要らずでした。

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 3日目、15日(土)は、朝一番で、芭蕉の句で有名な山寺(立石寺)へ。

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「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

 今回の旅行は半分くらいが雨でしたが、この時が一番降っていました。

 雨でセミが全く鳴いておらず……

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 しかし、無理をして登った甲斐がありました、上に着くと晴れ間が指してきたのです。

 セミの鳴き声も聞こえ、句の感傷にしたったのです。

 那須高原の殺生岩でも一句詠んでいますが「奥の細道」では、芭蕉は東北を中心に、日本全国を訪れています。

 最期の地は大阪ですが、まさに旅芸人の人生。憧れるところがあるのです。

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 3日目の宿は山形の鶴岡。このあたりの宿がなかなか見つからなかったそうです。

 赤川花火大会があるからだと分り、どうせならと見に行くことにしました。

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 この大会は、全国デザイン花火競技会でもあり、20チーム程の花火師が、その技を競うのです。

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 有名な大会らしく、県外からも多くの人が来るそうですが、駐車場の人が「大阪から車でですか?」と驚いていました。

 これだけの為に来た訳ではありませんが、音楽に合わせてだったり、芝居仕立てだったりと、十分楽しませてくれました。

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 3日目は、花火大会もあり宿が取れずにキャンプになりました。

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 4日目、16日(日)は快晴。奥州の朝は爽快でした。

 鶴岡市に別れを告げ北に35km、酒田市を目指します。

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 酒田は、奥の細道でも「五月雨を集めて早し最上川」と読まれた、最上川河口の街。

 最上川はとても広い川でした。

土門拳記念館は、この地の出身である昭和の写真家、土門拳の作品が寄贈されて出来たものです。

 ニューヨークのMoMA新館を設計した谷口 吉生の作品です。

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 館には、土門拳と親交のあったアーティストの作品も多くあります。

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 イサム・ノグチのオブジェは「土門さん」という名。

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 勅使河原宏による庭。

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館豊田市美術館、上野の法隆寺宝物堂等と共に、水を建築に取り込んだ素晴らしい建物でした。

 水が池であることを考えれば、最も自然と一体感のある建築です。

 トップランナーでありながら、常に抑えが効いた作風は、まさにプロフェッショナルの仕事と感じます。

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 3日程、山形に居たのですが、田と山の美しい所でした。広い庄内平野を後にして、最後の街、新潟へ。

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 快晴の日本海。海沿いの国道は最高の景色です。

 新潟-山形は高速道路がまだ繋がっていなので、新幹線も大切ですが、車派としては、こちらも急いで欲しいものです。

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 新潟港からフェリーは夕方4時半にでて翌朝5時半に敦賀着。

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 佐渡に沈む夕日を見ながら一息。 今日の8時頃大阪に戻りました。

 家族4人で全国制覇も、残すところ東北4県、九州2県、沖縄になりました。今年は秋の連休があるので、まずは九州を制覇してきます。

 1日目の昼、松本を出たあとです。

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 上信越道で那須高原を目指しますが、眠たくなったこともあり、妻と運転を交代。

 少しすると大きなサイレンが鳴りました。

 「前の車左へ寄りなさい」

 覆面パトカーに連れて行かれる妻を見て、娘は「今から3人で温泉へ行くん?」と。

 「通行帯違反」で罰金6千円。高速道路では、追い越し車線を走り続けてはいけません。

 妻が言うには、左車線の車とスピードが同じくらいになり、戻り損ねているうちにサイレンが鳴ったと。

 おそらくスピードもオーバーしていたと思うので、まあこの程度の罰金で済んでよかったのですが。

 宇宙人が攻めてくれば、戦争は全て無くなるというのはもっともな話。

 今回は警察に捕まったので、勿論喧嘩はなしです。

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旅に出ると喧嘩が始まる‐1193‐

 今日13日(木)から4日間の夏季休暇です。早朝に大阪を出発しました。

 夕方には、栃木県那須に到着の予定ですが、途中、長野の松本に寄りました。

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 松本城は、日本で4つしかない国宝です。

 戦国時代は攻防に長けた山城が多く、平城は珍しいそう。その分堀がひろく、美しい建物でした。

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 城下町も、雰囲気を残す取り組みが見え、好感がもてます。

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 また、いたる所に井戸や、湧き水がみられます。

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  そばは、痩せた土地でも育つので、こういった地域の名産品になります。

 とても美味しかったのですが、若干の物悲しさを感じるのです。

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 そば屋には、水は横の井戸で汲んでくださいとの貼り紙。

 水が綺麗な街だからこそできるサービスです。

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 近くにあった、伊東豊雄設計の、まつもと市民芸術館も見に行ってきました。

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 基本は音楽ホールですが、余白のあるプランになっています。

 見せ場は、なんといってもランダムに開けられた開口部です。

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 所どころに、少し大きな透明な開口があり、自由度、遊び心と圧巻でした。

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 ベンチの下、カーペットには形状に合わせて、グラディエーションが掛かっているという、芸の細かさ。

 プリツカー賞受賞者の実力が如何なく発揮された力作でした。

 夏の旅行は、今からスタートですが、2、3日前、FMからこんな話が聞こえてきました。

 「子供の頃、夏休みの旅行をとても楽しみにしていました。

 父も張り切っているのが分るし、普段は行かないような遠いところまで出掛けるので、皆のテンションはマックス

 しかし、大概の場合、両親が喧嘩を始めるのです。

 妻は仕事場に来るので、比較的会っている方だと思いますが、それでも全員が24時間揃うのは旅行中だけ。

 勿論、我が家も例外ではありません。

 まず休みを決め、行く場所を決め、どこを回るかを考えます。何を見て、何をして遊ぶかイメージをめぐらし、準備に入ります。

 早起きし、コツコツと準備を開始。パーフェクトと思っていたら「あれを忘れた、これを忘れた」と。「だからメモをしておくよう……」

 大方こんな流れです。

 社会が裕福になり、子供時代から個室を持ちます。自分だけのテレビ、ゲーム、パソコン、携帯電話も持ち、それでも他人への思いやりは江戸時代以上。

 そんなことは有り得ません。現代人は、例外なく我がままなのです。
 
 バブル華やかし頃、成田離婚という言葉がありました。海外へ新婚旅行に出掛ける空港で、意見が合わず離婚するという。

 何せ、トラベルの語源はトラブルと言うくらいですから、その人の性がでるのです。
 
 入社試験で、皆で料理を作るという試験があるそうですが、合う、合わないを知りたければ、旅に出るのが一番です。

 しかし今更、合う合わないを言っていても仕方ないので、今回の目標は「喧嘩をしない」です。

 栃木、福島、山形と修行の旅は続きます。

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北海道800kmの旅‐1165‐

前回は5月3日(日)稚内に着いたところまで書きました。

 4日(月)の朝、曇天の稚内を立ちます。

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 北海道の北端、宗谷岬まで40km弱。もの凄い強風、かつ気温4度でした。

 多少感慨深いものを想像していましたが、あまりの寒さに早々に退散です。

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 しかし一番印象に残ったのは、この最北の地にも、かなりの民家があること。これは稚内でも同じことを感じました。

 日本には、すでに辺境など無いのだと分かったのです。

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 宗谷岬から、今度は東の海沿いを走ると、道内最大の湖、クッチャロ湖。

 ここは、渡り鳥の飛来地。白鳥、鴨が多くいましたが、野生の鳥にエサをやるのはどうかなと思うのです。

 4日の晩は、旭川泊。昼間の気温は25度でした。温度差が20度で、北海道の大きさを体感します。

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何故かモンゴルのゲルに泊まることに。

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 旭川市を見下ろす高台にあります。

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 馬、山羊、兎などがおり、牧歌的な風景が広がっていました。

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 翌朝は朝一番から旭山動物園へ。子供にとってはメインイベントです。

 文字通り、旭川市の東にある旭山にある動物園で、高低差がかなりあります。

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シロクマを観察できるシールズアイ。

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 アザラシの視点で見るという展示ですが、人をエサとして見られる視点とも言えます。

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 一番感激したのは、レッサーパンダの吊り橋。

 飼育スペースと、通路を挟んだ木が、覆いのない吊り橋で木が繋がっています。その高さ3.5m。

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 レッサーパンダは高い所が好きという習性を生かした展示方法ですが、下に飛び降りることも可能な構造。見ていて非常にスリリングなのです。

 それもあって、体感距離が非常に近いのです。

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 テナガザルの展示方法もく同じ手法でした。

 高さが12m程ある鉄塔の上が大きく張り出しています。

 その高所で、テナガザルは素晴らしくダイナミクに、スピード感溢れるウンテイ運動をするのです。

 観客からはその度に、大きな歓声があがっていました。動物園で歓声が上がるなど聞いたことがありません。

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 チンパンジーは彼らの下から。手や足の裏を見れるという展示です。

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 ペンギンも水中トンネルから。下もしくは同じ目線で。

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 キリンに対しては、少し下から目線。

 閉園の危機から、屈指の人気動物園になったというストーリーを聞いても、ピンと来ていませんでした。

 アドベンチャーワールドにも何度も行ったし、そんなに変わらないのでは。規模でいいならむしろ……

 しかし、人気園には十分な理由がありました。

 行動展示というコンセプトが貫かれ、動物に対して観る側の目線が徹底的にデザインされています。

 このデザインは動物園設計の専門家ではなく、各飼育員が深く関わったんではと想像します。

 でなければ、レッサーパンダは3.5mから飛ばない、テナガザルは12mから飛び降りないと、まず言えません。

 さらに飛び降りようと思えば飛び降りれる、構造を認めて貰うにには、行政との折衝も難航を極めたと思うのです。

 結果は子供の喜び様が全てでした。私の知る限り、文句なしに日本一の動物園です。

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 4時間みっちり遊んで旭川駅前に移動。

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 旭川ラーメンの有名店、青葉台へ。

 塩、しょう油、味噌とも間違いのない味でした。女将さんがユニークでとっても元気。

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 札幌までは高速でもどります。1時間半の移動。

 まずは北海道大学のイチョウ並木。

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 チューリップと大通り公園のテレビ塔。

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 大通り公園やや西にあるのがブラックスライド・マントラ。

 2日前、存分に遊ばせて貰ったモエレ沼公園の設計者、イサム・ノグチの作品です。

 私も滑ってみましたが、どの滑り台よりスピードがでます。ここでは人に重力を再確認させたかったのでは。

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 夕食は夜のススキ野で。

 時間があれば余市にも行ってみたかったのですが、今回はここまで。

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 小樽運河の夜景をみてから、フェリーに乗船しました。

 今回の目的は、日本の北端を見るでした。

 東端の南鳥島、南端の沖ノ鳥島。この2つは、ちょっと一般の方法では難しそうです。

 しかし、西端の与那国島なら行けそうです。

 どうせなら、今度は地球の端っこを。と書いて、地球に端っこなど無いことに気づきました。ミクロ側から見るので端っこという発想がある訳です。

 しかし、ミクロの視点があってこそマクロの視点も活きてきます。

 旅に出ると、街や人、あるいは言葉や風習が違うことに刺激を受けます。しかし、同じ人間で、本質的には変わりがないことを知る。

 自分を知ることは、こんな事の積み重ねなのかもしれません。

 北海道内で820km走りました。大阪-舞鶴を合わせると丁度1000kmくらい。我ながら良く走りました。

 若い頃、冬の北海道は良く走りましたが、一つ念願がかないました。

 多少スケジュールの詰め込みすぎは否めません。秋の連休は、のんびり釣りでもいこうかと……

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盛年は大志を抱け‐1164‐

 5月4日(月)の朝。日本最北の街、稚内にいます。

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 海沿いのホテルで、ウミネコの鳴き声で目を覚ましました。八代亜紀の世界です。

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 5月1日(金)の夜、仕事終わりで舞鶴へ。

 新日本海フェリーで小樽へ。深夜0時半に乗り、翌夜の8時45分に小樽着。約20時間の船旅です。

 学生時代、何度も乗った航路ですが、当時は30時間掛かっていたような気がします。

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 当時は大部屋の雑魚寝でしたが、今はそのような部屋はありません。

 家族4人の部屋を取りました。この季節、ほぼ揺れはないそうで、至って快適な船旅でした。

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 まる一日過ごすので宿題はフォワードデッキで。

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 5月2日(土)の夕方、20年振りの北海道が見えてきました。いまだ残雪が残ります。

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 その日は小樽泊。

 5月3日(日)早朝に出発しました。

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朝一番は、札幌郊外のモエレ沼公園。

 彫刻家、イサム・ノグチの遺作をようやく見ることが出来ました。彼のアトリエは香川に保存されており、庭園美術館として公開されています。

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 彼は、不燃ゴミの埋めた地だったここモエレ沼を、アートの力で再生することに情熱を注ぎました。

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アートとは人を感動させることが出来るものと定義付けるなら、そもそも、自然とアートに建築の境界など曖昧なものです。

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 子供はただ山があるだけで、感激できるのです。

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 そして最後はなぜか転がって降りるはめに。

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彫刻家の後を受けて、設計を現実のものとしたのは、旧知の建築家、アーキテクトファイブの川村純一です。

 今日はこれ以上触れませんが、彼とイサム・ノグチの関係がまた凄いもので……

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 羊ケ丘公園までは、早朝につき渋滞もなく30分ほど。

 現北海道大学の初代教頭、クラーク博士像の後ろに見えるのは札幌ドームです。

 自然が近い大都市。それが札幌でしょうか。

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 札幌ドームとのファーストコンタクトはなかなかのインパクトでした。

 梅田スカイビルも設計した、原広司の作品です。

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札幌から滝川まで高速にのり、国道40号線で富良野、美瑛をめぐります。

このポプラが「ケンとメリーのスカイライン」のCMで使われたそう。昭和47年なので私たち世代には馴染みがありません。

しかし、何度かクライアントとの話題に上がりました。車が男の憧れだった良き時代だったのだと、この景色をみれば良く分かります。

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 同じく美瑛にある「セブンスターの木」。

 左端の柏の木がそうですが、近くで見ると葉がほとんどなく。引きの写真にしました。

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 美瑛から稚内まで300km弱。高速も途中まででここからが長かった。

 途中、サロベツ原野で休憩し、5時間程かかりました。

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 日本最北の街、稚内には6時に到着。

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 妻が予約していた、人気店でたまには寿司でもと子供に勧めるのですが。

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 結局、鉄火丼、ソーセージ、唐揚げを頼んでいました。

それでも、嫌いだったホタテが、新鮮なら美味しいと分かったのは収穫です。

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 JR小樽駅から北に伸びる線路。日本の線路はここまでと、粋な演出です。

Boys be ambitious.

 勿論、大志は少年だけが持っていれば良いものではありません。「青春とは心の持ち方を言う」と言った、サミュエル・ウルマンの詩の通りです。

 そもそも、大志を抱かねばならないのは少年でなく私たちです。子供、従業員に夢を与えられる、大きな志がなければ、40代など家の中でも嵩高いお荷物でしかありません。

 厚生労働省は以下のように区分けをしているようです。

 幼年期0~5歳、少年期6~14歳、青年期15~30歳、壮年期31~44歳、中年期45~64歳、前期高年期65~74歳、中後期高年期75歳~。

 私はまだ壮年か。ああよかった……ではなく、中年や、中後期高年などという言葉は即刻排除すべき。その言葉には、頽廃と諦めの匂いが漂っています。

 厚生労働省担当者は、即刻に盛年に変えるべき。盛年よ大志を抱け、です。

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 ふつふつと湧き出してくるものを感じながら、今日は息子と日本の端っこを見てきます。

 昔、そんなCMがあったような気がします。今回の旅の動機は、この記憶からなのですが。

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神戸いっき見‐1141‐ 

 昨日は、神戸と北摂へ敷地を見に行ってきました。

 と言っても、家族を連れて行ったので、小旅行みたいなものですが。

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 神戸は住所だけ控えて向かいました。

 行ってみると異人館街のど真ん中。こちらのほうは、気の長い付き合いになりそうです。

 異人館街をしっかり見るのは初めてで、まずはラインの館へ。ここは無料です。

 下見張りの木のラインが美しいのでラインの館と呼ばれます。募集で決めたそう。

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 うろこの家は、北野の最上部にあり、想像以上に坂が急。狭い道を抜け、汗をかきながら到着しました。

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 すぐ裏まで山が迫っています。

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 うろこ状に張られている外壁材は、堆積岩のスライスでしょうか。

 技術、手間、コスト、安全性など。なかなか現代建築では真似のできないところです。

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 2階からの眺めは、統治者の眺め。ポートタワーも見えています。

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 昼は元町で中華を食べようと、海へと坂を下ります。

 途中にあるジャイナ教の寺院。

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 神戸ムリスムモスクは1935年に建った、日本初のモスクだそうです。
 
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 お腹がすいたと言う子供をなだめ「順徳」で少し並びました。

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 妻のリサーチでしたが、その情報に偽りなしでした。

 チャーハン×2、ラーメン、イカの天ぷら、焼きそばで4800円。特に、堅焼きそばといえば良いのか、中華の焼きそばは本当に美味しい。

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 そのまま、旧正月でごった返す南京町を抜け、神戸市立美術館へ。

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 南京町の神戸コロッケは7坪の店舗で、安藤忠雄最小の作品です。

 間違いなくマッチはしていませんが、それを差し引いても、もう一つといったところでしょうか。

 モスク近くの北野アレイも見てきましたが、安藤の建築は、店舗にはあまり向いていないと思っています。

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 チューリッヒ美術館展は「巨匠いっき見!!」のコピーの通り、短時間でおなか一杯という内容でした。

 アンリ・ルソーの「X氏の肖像」の書き割りがあり、記念撮影できます。展覧会も変わりました。

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 兄妹とも、会場のアンケートに「とても面白かった」と書いていました。

 昔は拒絶反応を起こしていたのですが、「お父さんの説明で面白かった」と言わせれば私の勝ちです。

 ミロ、モンドリアン、ピカソ、ジャコメッティー等、子供が喜びそうなものを、それこそ短時間、いっき見ですが。

 帰りは十三で別れ、北摂へ向かったのです。

 かなり欲張った、神戸いっき見ですが、子供が付いて来てくれるうちが華。

 将来、来てくれなくなったら。一人で行くのか、妻は付いてきてくれるのか。
 

家康と富士‐1130‐

 前回は、大晦日に草津温泉へ到着したところまで書きました。

 元旦の朝、雪道を富岡製糸場へ移動です。

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 昨年、世界遺産に登録されたばかり。木骨レンガ造の建物は明治初期のままです。

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 明治維新の後、日本が近代化をたどる、その先駆けとなったのがこの富岡製糸場。

 操糸場では大空間を確保するため、和小屋ではなく、トラス構造で屋根が支えられています。

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 ただ、観光地としての整備はこれからというところでしょうか。

 飲食店が開いておらず、名物ホルモン揚げで子供の機嫌をなんとか。元旦なので文句は言えませんが。

 富岡を後にして、上信越道、関越道、北関東道、東北道と乗り継ぎ、日光へ向かいます。

 関東平野の北部をぐるっと回る感じ。あらためてその広さを実感します。参拝時間にたどり着けず、翌2日(土)の朝の参拝になりました。

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 東照宮は初めて来ましたが、その名の通り、朝日が金細工を照らす様は圧巻でした。

 しかし写真ではもう一つその美しさが……

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 長い戦乱の世を終らせた家康への尊敬の念が、家康信仰の源になっています。関東に住まない私は、もう一つピンと来ていませんでした。

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 それに加え、それぞれの建築に施された彫刻は、見所のオンパレードといった感じ。

 「みざる、いわざる、きかざる」は、子供への教訓を形にしたものだそうです。つい分かり易い写真を選んでしまいます。

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 五重の塔も、まったく赴きが違います。

 五層目の垂木のみが扇状に配置されている中国式。完璧からは崩壊が始まるという考えから、リズムを乱しています。

 天下人とは、かくも用心深いのです。

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 家康信仰と自然崇拝の両方があって、日光東照宮成り立っているのだと、その場に行きよく分かりました。

 見ていなければ「猿軍団の町」くらいに思っていたかもしれません。

 日光を後にし、茨城の古河へ。目当ての店が休みで、そのまま東へ向かいます。3日目の宿、富士山へ向かいます。

 当初は、沼津泊の予定でした。渋滞を避けるため寸前に変更したのですが、圏央道、中央道とも渋滞なし。

 夕方には河口湖を通過。夕食はほうとう鍋でした。

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 3日(土)は早起きして、精進湖へ。

 子供は起きず私だけでした、これは後悔しました、叩き起こしてでも連れていくべきだったと。

 氷点下10度以下まで下がり、氷の張った湖面に映る逆さ富士。

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 仕方なく、朝食のあと子供を連れて同じ湖畔へ。氷は乗れるくらい厚みで、はしゃぎまわっていましたが。

 昼は信玄のお膝元、甲府へ移動。

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 富士を望む、何と美しい盆地か。駅前で蕎麦と鳥モツを食べ、最後の目的地、長坂の清春芸術村へ。

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 藤森照信設計の「茶室徹」は2006年。

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 2011年完成「光の美術館」は安藤忠雄の設計。

 内部に照明器具はなく、自然光のみでアントニ・クラーベの作品を鑑賞します。

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 隣にあるのはジョルジュ・ルオーを記念して創られてた「ルオー礼拝堂」は1886年の完成。

 昨秋、京都国立博物館の平成知新館を設計した、谷口吉生の初期の作品です。これで全工程終了。

 3泊4日、草津、富岡、日光、古河、上九一色村、甲府、長坂を巡る旅。家族で全県制覇は、残すところ10県になりました。

 1500kmくらいは走ったでしょうか。我ながら馬鹿なことをやってるなと思いつつ。

 一番心に残ったのは富士でした。これは子供も同じよう。関東、信越のどこに居ても、常に富士山を探してしまいます。

 家康信仰と同じく、関東平野をぐるっと周り、改めてのその美しさと、存在感を知りました。

 反対に、住んでみなければ、 本当の価値は分からないのが、家康と富士なのではと感じたのです。

 今日が、当事務所も仕事初め。

 一富士、二鷹、三茄子。縁起のよい写真でスタートします。

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<目指せ、家族で47都道府県制覇>
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草津よいとこ‐1129‐

 新年明けましておめでとうございます。

 小雪が舞うも、初日の出を見ることができました。

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 ♪ 草津よいとこ、一度はおいで~

 昨晩から、草津節で知られる、草津温泉に来ています。

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 源頼朝が、狩りに出たとき偶然へ見つけたのが始まりだそう。温泉街の中心にある湯畑fは圧倒的な規模でした。

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 高温の源泉を、水で薄めずに冷ますために考えられたのが湯もみ。草津節を唄いながらするのが伝統です。

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 最も上にあるのは、8代将軍吉宗に献上する湯を汲んだ場所。

 温泉以前に「湯」がふんだんに使える温泉は、現在とはくらべものにならないくらい特別な存在だったでしょう。

 それが、豊富に、絶えることなく湧き続けるのですから、人が集まるのは自然。

 普段「お湯がもったいない」「水は大切にしなさい」と言いますが、ここではそのストッパーは外せそう。
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 加水、加熱なしの良質な源泉を、桶になみなみと満たし、頭から豪快に何度もかぶります。ああ何という贅沢。

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 温泉卵120円。安いものですが、つい財布の紐が緩むのが旅の心情。草津は唄に恥じない、良いとこでした。

 日記を始めた動機の1つに、旅行記が好きだった、というのがあります。

 今年も、色々な街、もの、人を書いて行きたいと思います。1年間よろしくお願い致します。

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夢の国‐1106‐

 義父の古希祝いは「孫と一緒にディズニー行き」となりました。

 祝いと言っても、全員分を負担して貰っているので反対です。しかし、こんな機会でもなければ、一生訪れることは無かったかもしれません。

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 ファーストコンタクトはシンデレラ城。

 ミラノのガレリアを思い起こさせるアーケードから、ドラマティックな景色が演出されていました。

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 妻の妹家族も現地で待ち合わせ、総勢10人でいざ夢の国へ。

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見慣れたキャラクターをモチーフにしたアトラクションは、やはり世界最高レベル。

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 あらゆる方法でゲストを楽しませる。非常にシンプルな空間です。

 もてなす側をキャストと呼ぶとは聞き知っていました。人生を舞台に例えるなら誰もがキャストと言えそうです。

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 エレクトリカルパレードの時間まで、娘も目いっぱい楽しみ、初日を終えました。

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 2日目はディズニーシーへ。

 園内のホテル「ミラコスタ」に泊まるれば、15分前に入園できるようです。

 世界一の稼働率を誇ると聞きましたが、園があってこそと考えれば、これも人気アトラクションと言えそうです。

 朝一番は「タートルトーク」へ。

 ウミガメとゲストがトークするという、至ってシンプルなアトラクション。

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 勿論ですが、ウミガメが会話するはずはありません。どこかで見ている「ヒト」が話している訳です。

 芸能用語で言えば、ただの「客イジリ」ですが、これがなかなか面白い。

 毎回のアトラクションで鍛えに鍛えられているのでしょうが。どんな会話も温かい笑いに変えます。その技術は圧巻。

 明石家さんまに「あれは凄い」と言わせるのが更に凄い。

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 この日は、昼からガイドツアーに申し込んでいました。

 希望を伝えると、3時間のあいだ園の中を案内してくれます。列に並ばなくて良いので、どんどん希望のアトラクションに参加できるのです。

 また、あちこちに居る、ディズニーの隠れキャラを教えてくれます。

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 下から見上げるとミッキーに見える照明。

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 魔法のランプから出てくる魔人jジニーがアラベスク模様の中に。

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 ここにもジニー。

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そしてホテルの室内にも。ありとあらゆるところに、何度来ても楽しめる仕掛けが施されています。

 案内してくれたキャストに聞くと、会社からは何も教えて貰えないそうです。自分達で探し、キャスト同志で、教え合っていると言っていました。

 具体的な応対もマニュアルがある訳ではないと言っていました。働く側も楽しみながら成長していくのです。

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 今朝も、開園15分前に入れる特典があったのですが、台風接近もあり、予定変更し、午前中に大阪に戻りました。

 女性が池に指輪を落とし、一夜にして魔法の力で探し出した話。ゴミを夢のかけらと呼ぶ話。来たことが無くとも、数々の逸話を耳にします。

 それを知り、更に期待し、多くのリピーターが訪れる。その理由は何なんだろうと考えていました。

 もし、教育で作り出せるのなら、他のテーマパークでも、同じような伝説は生まれるはずです。

 綿々と積み重ねられた伝説が、信頼と期待を生みます。それがキャストのやりがいを引き出す。無限のプラスのスパイラルになっているのだと分かりました。

 最も違うのはこちらの気持ちなのでしょう。

 夢の国は、ゲストの心の中にあったようです。

海の男の心得‐1102‐

 9月最後の日曜日は、秋晴れの日本海へ。

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 今回は、家族だけでなので、妻も同船しています。

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 よって、私の写真も。もう少し大物の写真なら、尚良かったのですが。

 それでも、ベラとガシラがぽつぽつと。しかし昼前には、予報通り北風が吹き始め、白波が立ちだしました。

 今年の潜り納めに来たので、長男も非常に残念がっていました。

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 港に戻って獲物をさばき、海を眺めながらの昼食。

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 小さくとも自分の船で、海に出るのが好きでした。獲物をさばき、招待した友人に振舞うのが、好きでした。

 ところが、このスロープが使用禁止なると知ったのが2週間前。

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 船が70kg、エンジンが45kg。1人で準備している際、ぎっくり腰になったこと2回。

 キャンセルは出来ないと、桑田真澄がかかっていたという鍼灸師の元をたずね、治して貰ったこともありました。

 もう準備をすることがないと思うと、それも良き思いで……

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 これが父の趣味だったので、小学校からずっとこんな事をして来ました。 父の友人はここが気に入り、セカンドハウスも借りました。

 70歳を越え、週末はほぼここに居ますが、潜り方、海の男の心得のようなものを教えて貰いました。

 「海で仕事の話をするな。海底で空き缶を見つけたら拾ってこい。本当に海が好きな奴がくればいい」

 辛いときに辛いと言わない。人の嫌がることをする。そして孤独を恐れない。学んだことは、やせ我慢とダンディズムだと思います。