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車と自転車「手入れという思想」‐1898‐

植込みのツツジやサツキが咲き始めています。

これらが咲き始めたらゴールデンウィークがすぐそこです。

もうスタッドレスは要らないだろうと、八尾のサイトウ自動車でタイヤを交換してもらいました。

ハイラックスサーフの時は、気持ちよくタイヤ交換をしてくれた工場が、「うちの機械では2tonまでが精一杯で……」と難色をしめしました。

それで、池原ダムで知り合ったこちらに相談すると「トラックのメンテまでするんで、全く問題ないですよ」と。

確かに、こんな小さな機械で持ち上がるなら、何とかなりそうな気もしてきます。

タイヤ交換と言えば、自転車もよく難色を示されます。

カゴ付きで格好いい自転車が欲しくて、探して貰ったのがこの自転車です。


購入した天王寺のムーブメントまで持っていけば、メンテナンスしてくれるのですが自転車で行くにはちょっと遠い。

それで、近所の自転車屋さんに持っていくのですが、大概が「ディスクブレーキの自転車は、うちでは触れない規定になっているんですよ」と。

ブレーキの種類がディスクブレーキなだけで何故?と思いますが、ほとんどが門前払いです。

ですがこの店員さん「ほんとは駄目なんですが」といってタイヤを外して見てくれました。

どうやらチューブも傷んでいるようで、何となく直し方を教えてもらい、ネットで注文したのです。

四苦八苦しながら、何とか付け替えしたのです。

物ごとに永遠はないので、車にしても、自転車にしても、手入れをしながら使うことになります。

「バカの壁」で知られる養老猛司さんは、「手入れという思想」で、日本人と「手入れ」について書いています。

当たり前ですが、自然は「自然のまま」にしているから自然です。反対に人工は「思うようにする」ことだと言います。

思うようにならないことに人の手を入れ、人工のほうに引っ張る。これが「手入れ」という考えです。

子育ても同じようなものだそうです。

放っておけば良いかと言えばそうでもない。かと言って、どこへもっていけば良いかも分からない。わからないけど、とにかく毎日「手入れ」をすることになると。

庭でも放っておけばすぐに雑草が生えてきます。 「手入れ」 とは、自然の強い日本人の生き方だともありました。

子育ても仕事も答えはないので、日々手入れするしかありません。

また、自分の心や考え方も同じで、一度答えがでたらそれでおしまいとはなりません。時代、時流、タイミング、によって答えは変わっていくからです。

還暦とは人生ひとめぐりしたという意味です。還暦まではまだ少しありますが、最近、色々なことを見直す時期に来ているのかなと感じているのです。


生まれて初め自転車のタイヤを交換しました。できたら、新たな満足感もありましたから。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載■■■

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設

■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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