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憧れのウェーデルン‐1549‐

 新年、明けましておめでとうございます。

 年末年始は、弟家族と木曽福島で過ごしていました。

 白樺、青空。

 歌ではありませんが、天気もよく気分爽快です。

 義妹の親族でもっている山荘に来たのは2年振り。

 元旦の朝、お年玉を家に忘れてきたことが発覚しました。

 子供達にとっては、従兄弟同士5人でいることが何よりのお年玉ですが。

 一番上が中学2年生、一番下が小学3年生。

 子供というものは、いつも遊ぶことにかけては天才です。

 今年は雪が少なめで、少し遠出して開田高原MIAスキー場まできました。

 マイナス13℃まで下がりかなり寒いですが、その分コンディションは良好です。

 上の2人はボード。

 下の3人はスキー。

 特に女の子2人はビュンビュン飛ばしたい派です。

 大人はレストハウスでの休憩が長くなり、子供たちは上達中で積極的。

 ついに、放っておいても子供たちだけで滑るようになりました。

 ソリ遊びも欠かしませんが。

 娘は今回でかなり上達しました。

 ショートターンを完全にマスターするまで、そう時間はかからないでしょう。

 昔はショートターンのことをウェーデルンと言っていたのですが何語だったのでしょう。しかし、憧れのウェーデルンだったのです。

 私は小学校3、4年の頃、志賀高原のジャイアントという急斜面で、ショートターンのきっかけをつかんだことを覚えています。

 急斜面では、谷方向へ体を投げ出すような動きができると、ターン弧の深さもスピードも自在にコントロールできるようになります。

 しかし、この動きが心情的に怖いので、大きなハードルとなるのです。

 上級者を目指すなら、ここが箱根の関所かもしれません。

 娘もきっかけをつかんだのは、急斜面でした。

 努力は必ず報われます。しかし、なにごとにも必ずその前に谷のようなものがあるのは面白いところです。

 初日の出は御嶽山の麓から望みました。

 霊峰といわれる威容には神々しさを感じます。

 麓でみつけた「白川氷柱群」。

 岩から流れ落ちる水が凍ったものですが、ニッと笑っているようにも見えます。

 仕事というものは、面倒で大変だからお代を頂ける訳です。

 「大変を楽しく」はいつも変わらぬモットー。

 今年も無限の可能性を信じ、一年間頑張って行きたいと思います。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【Events】
■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

【News】
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

日に新た‐1235‐

 新年、明けましておめでとうございます。

 昨日、初詣にいくと、額にコツンと何かが当たりました。見上げると、ドングリだったよう。

 縁起をかつぐのが日本人。良い年になりそう。

11 - コピーのコピー

 31日から2日にかけて、父、弟家族と木曽福島に行っていました。

 今年は雪不足で、御嶽山の麓にある開田高原まで毎日40分掛けて通いました。

 元旦は特に快晴。霊峰と呼ぶに相応しい佇まいでした。

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 標高が高く、気温が低いからから、滑るには問題のない積雪量でした。

 下の娘も、更に下の姪っ子も、ボーゲンならどこでも滑るようになりました。

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 雪遊びが一番楽しいのは未だ変わらずですが。

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 木曽福島の山荘では義妹に何から何まで世話をして貰いました。

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 子供たちも大きくなり、従兄弟同士、会う機会も限られてきます。

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 レイディには、少々失礼な写真か。しかし。こんな時間がいつまで続くのかとも思います。

 長男と私はスノーボードも持って行きました。

 昨年始めたのですが、私はお尻にアオタンが出来るくらい転びました。しかし長男は、それなりに滑るように。

 我が子に負ける屈辱と、喜び。複雑な心境です。

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 元旦の日没。この3日間、ほぼ快晴でした。

 2014年の9月27日の噴火があり、昨年は木曽福島行きを見合わせました。

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 現在は、ゲレンデに避難用シェルターが設置されています。

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 山頂部から立ち上るのは水蒸気か。全く怖さが無いと言えば嘘になります。

 しかし、地表の下には今もマグマがあり、大阪なら時速1360㎞で地球は回転しています。何が起こったとしても不思議はありません。

 今年のテーマは、本田宗一郎の言葉を使わせて貰うことにしました。

  「日に新た」

 「日々新た」ではなく「日に新た」。本田宗一郎が、どれだけ時間を大切にしていたかを感じます。

 実際、移動時間が少しでも短くなるなら、自家用ジェットやヘリコプターで向かったそうです。

 時間と言う命をどれだけ大切に出来るか。

 懸命に生きることは、生物としての義務。今日の仕事初めから、年末の仕事納めまで、全力で行きます。

半径3mの世界に生きる‐1103‐

 今年の2月、木曽福島から見た御嶽山は、美しいの一言に尽きました。

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 報道では、信仰の対象だったとの記述もあり、その威容に神秘性を感じます。

 噴煙を上げる姿など想像も出来ませんでしたが、その雄雄しい姿が太古から噴火の繰り返しだと今は理解できます。

 富士山に代表されるよう、円錐型の山はマグマの流出によって形成されたと考えられます。日本の山が美しいのは火山国であるからとも言えるのです。

 この報道を聞いた時「私は山登りはしないから」と考えました。

 しかし、御嶽山にある濁河温泉を父が好きで、何度も訪れたことがあります。最後に行ったのは30歳頃だったか、白濁した、熱い温泉を今でも覚えています。

 自分とは関係ないという考えは、浅い安心を得ることができますが、事実そうでなかったのです。

 今回の噴火では、現時点で47名が亡くなったと報道されています。ビートたけしの言葉を借りるなら、47の事件があったと言う事です。

 この事件に限ったことではありませんが、残された方々の心痛を思うと、ただご冥福をお祈りする事しか出来ません。

 もし自分がその場にいたら何が出来たのだろうか。

 「人は半径3mの世界に生きる」という、宮崎駿の言葉を思い出します。