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マゼが吹くころ‐1989‐

昨日は、淡路島に行っていました。

この季節特有の靄がかかっていますが、風は随分暖かくなりました。

島の西側、西浦の敷地を見に行っていたのです。

洲本がある東浦のほうが商業施設は多いですが、海はこちらのほうが澄んでいます。

相談下さった方と、道中は本当にいろいろな話をしました。

進んで行けるとよいのですが。

淡路島はかなり久し振りでした。

海、山、里山と様々な風景があり本当に楽しいところです。

灌漑用のため池が多いのも特徴。

気温も20度前後まで上がり、菜の花もすでに満開です。

相談内容は商業施設で、参考のためにと色々なところに連れていって貰いました。

山間部にも宿泊施設、カフェ等が結構できています。

平日ですが、かなりの人出がありました。

大学生が春休みに入っていることもあるでしょうが、想像以上の賑わいです。

西浦の海沿いも、以前の風景とは全く変わっています。

飲食店がかなりできていました。

こちらのグランピング施設はまもなくオープンという感じでした。

おしゃれカフェで、淡路島の食材をふんだんに使用しているというガレットを頂きました。

そば粉を使ったクレープのようなもので、お味はなかなか美味しかったです。

ただ、私たち以外は若い女性と若い男女のグループばかりで、多少緊張しましたが。

計画地近くの海にもタコが結構いるそうです。

タイ、タマネギ、淡路牛と、食材が豊かなことも、淡路島の大きな魅力です。

今頃の季節から吹き始める南風を、「マゼ」と呼ぶそうです。

「南風」と書くと地元の人に教えてもらったのですが、「マゼ」が吹くと鰆が産卵に上がってくるそうです。

県道を走っていると「名物・鰆丼」といった看板が上がっていました。

魚へんに春で「サワラ」と読みますが、春に美味しくないはずがありません。

おしゃれ料理も良いですが、私にとってはこちらの方が魅力的でした。

長らく釣りにも行けていませんが、やはり美しい海を見ているとワクワクします。

計画が進めば、一度くらいは釣りに行くチャンスもあるでしょうか。

最近淡路島が人気とは聞いていましたが、その一端を見ることができました。

やっぱり春は縁起が良いのです。


『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

ドロをかぶる‐1335‐ 

 12月も残すところ2週間となりました。

 せわしない時期ですが、天気もよい、父と休みが合いと、釣りに行ってきました。

 朝の6時に岸和田の港を出て、洲本沖へ向かいます。

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 通常なら父の船で1時間程。

 昨日は風と波が残っており、2時間近く掛かりました。

 大阪湾は、淡路島と友ヶ島で囲まれた入江のような海です。古来は茅渟(チヌ)の海と呼ばれていました。

 チヌとは黒鯛のことで、それほどチヌが多かったということ。非常に豊かな海だったのです。

 高度成長期の汚染から、ようやく改善傾向にあると感じます。

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 洲本沖には、沢山の船が出ていました。

 ターゲットはタチウオです。

 しかしファーストフィッシュは、チヌではなくフグでした。

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 9時半頃、私にもようやく1匹目が来ました。

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 タチウオはその名の通り細長い魚で、幅で表したりします。

 指3本半といったところか。

 ちなみに、5本を超えるとドラゴンと呼びます。

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 その鋭い歯で、エサのイワシの形が分からなくなるまで、噛みちぎるのです。

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 その後、加太と友ヶ島に挟まれる紀淡海峡へ移動。

 ここは潮通しがよく、沢山の船が集まってきます。

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 50cmくらいのサワラがきました。

 ルアーにサワラがきたのは初めてです。

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 朝方は少し波があったものの、冬とは思えない陽気でした。

 午後2時頃に納竿。3時過ぎには岸和田まで戻ってきました。

 私の釣果は、タチウオ2匹、サワラ1匹、ベラ1匹でした。

 父らは物足りないようでしたが、私は久し振りに海がみれたことで十分に満足です。

 とても釣りが好きなクライアントが居るのですが、今年は全く行けていないと言っていました。

 視野が狭くなると、つい自分だけが大変だ、大変だとなってしまいます。しかし、もちろんそんなことはありません。

 田原 総一朗の「日本を揺るがせた怪物たち」 は、田中角栄、中曽根康弘などの政治家から、松下幸之助、本田宗一郎の実業人まで、「怪物」について書かれたノンフィクションです。

 彼らが「怪物」たるゆえんは、周囲の人間たちを引き込む、強い吸引力を持っていることだが、それは自分を曖昧にせず、ホンネを晒し、もちろん魅力的なビジョンを示すのだが、何よりも責任を回避しない、と言うよりも積極的にドロをかぶろうとすることである。だから、彼らと敵対する人間までもが彼を信頼することになる。

 積極的にドロをかぶろうとする。

 聞くも、言うも簡単。実行するのはもちろん別です。

 昨晩はサワラを塩焼きにして食べました。小3の娘は「この味、好きやねんなあ」と、大人びたもの言い。

 1日に1つ、小さな幸せがあれば十分頑張れると言い聞かせて、もうドロまみれになって働くしかありません。