ドロをかぶる‐1335‐ 

 12月も残すところ2週間となりました。

 せわしない時期ですが、天気もよい、父と休みが合いと、釣りに行ってきました。

 朝の6時に岸和田の港を出て、洲本沖へ向かいます。

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 通常なら父の船で1時間程。

 昨日は風と波が残っており、2時間近く掛かりました。

 大阪湾は、淡路島と友ヶ島で囲まれた入江のような海です。古来は茅渟(チヌ)の海と呼ばれていました。

 チヌとは黒鯛のことで、それほどチヌが多かったということ。非常に豊かな海だったのです。

 高度成長期の汚染から、ようやく改善傾向にあると感じます。

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 洲本沖には、沢山の船が出ていました。

 ターゲットはタチウオです。

 しかしファーストフィッシュは、チヌではなくフグでした。

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 9時半頃、私にもようやく1匹目が来ました。

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 タチウオはその名の通り細長い魚で、幅で表したりします。

 指3本半といったところか。

 ちなみに、5本を超えるとドラゴンと呼びます。

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 その鋭い歯で、エサのイワシの形が分からなくなるまで、噛みちぎるのです。

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 その後、加太と友ヶ島に挟まれる紀淡海峡へ移動。

 ここは潮通しがよく、沢山の船が集まってきます。

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 50cmくらいのサワラがきました。

 ルアーにサワラがきたのは初めてです。

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 朝方は少し波があったものの、冬とは思えない陽気でした。

 午後2時頃に納竿。3時過ぎには岸和田まで戻ってきました。

 私の釣果は、タチウオ2匹、サワラ1匹、ベラ1匹でした。

 父らは物足りないようでしたが、私は久し振りに海がみれたことで十分に満足です。

 とても釣りが好きなクライアントが居るのですが、今年は全く行けていないと言っていました。

 視野が狭くなると、つい自分だけが大変だ、大変だとなってしまいます。しかし、もちろんそんなことはありません。

 田原 総一朗の「日本を揺るがせた怪物たち」 は、田中角栄、中曽根康弘などの政治家から、松下幸之助、本田宗一郎の実業人まで、「怪物」について書かれたノンフィクションです。

 彼らが「怪物」たるゆえんは、周囲の人間たちを引き込む、強い吸引力を持っていることだが、それは自分を曖昧にせず、ホンネを晒し、もちろん魅力的なビジョンを示すのだが、何よりも責任を回避しない、と言うよりも積極的にドロをかぶろうとすることである。だから、彼らと敵対する人間までもが彼を信頼することになる。

 積極的にドロをかぶろうとする。

 聞くも、言うも簡単。実行するのはもちろん別です。

 昨晩はサワラを塩焼きにして食べました。小3の娘は「この味、好きやねんなあ」と、大人びたもの言い。

 1日に1つ、小さな幸せがあれば十分頑張れると言い聞かせて、もうドロまみれになって働くしかありません。

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