月、木、金とUPした「香港・マカオの旅」ですが、今回で最終回です。
4日目、10月14日(月)は朝早くにホテルを出ました。
前日のデモ時は地下鉄が運休したので、動かない可能性もあると思っていました。
チェックアウトを済ませモンコック駅に向かうと、交差点にはパンクし、落書きされたバスが放置されたまま。
警察がやってきたところでした。
バリケード跡などは残っていますが、地下鉄は動いているよう。
しかし、火はいけません。
モンコックから一駅南のヤウマティまで移動。シャトルバスでカオルーン駅へ向かいます。
そこからエアポート・エキスプレスで30分程。
スムーズに空港までやって来れました。
脱出は大げさですが、まずは空港にたどり着きほっと一息です。
香港国際空港は世界屈指のハブ空港で、そのスケールは凄いものがあります。
全番号のゲートがある訳ではないにせよ、500番台には驚きます。
設計は、サー・ノーマン・フォスター。
どうりで格好良い訳です。
チェックインまで済ませれば更に一息。
ちょっとゆっくり朝食です。
「点心」の文字がある店にしました。
メニューでロブスターとエビが入っていることまでは分かりましたがそこまで。
兎に角熱く、かつとても美味しかったです。
こちらも「お勧め料理」の中にあったもの。
貝は分かりましたがその他は分からずですが、素晴らしく美味しかったのです。
四川料理と北京料理は食べましたが、上海料理、広東料理なども機会があれば是非食べてみたいものです。
100%満足し、機上の人となりました。
香港は、神戸とニューヨークとホーチミンを足して3で割ったような街でした。
マーケットの種類は香港が一番だったでしょうか。
庶民の料理も色々食べましたが、麺よりワンタンかお粥です(笑)
現代建築は、目を見張るものがあります。
カオルーン南東部にあるザハ・ハディド設計の香港理工大学は、完全に映画の世界レベルです。
エントランスで圧倒されてしまいます。
アンビルドの女王にビルドさせる訳ですから、どれだけ香港が裕福かが分かります。
建築というよりは、巨大な高級車といった感じ。
旧警察本部や監獄をリノベーションした「大館」は香港島の中環(セントラル)エリアにあります。
設計はヘルツォーク&ド・ムーロン。
こちらの外壁は、元のレンガのサイズに合わせてデザインされているそうです。
展示は現代美術なので、それらを邪魔する訳にはいきません。
見せ場はほぼ階段しかないのですが、その階段が凄い。
「階段を狙え」は日本の巨匠、村野藤吾の言葉だったと思いますが、機能あるものをアートのレベルに高めています。
ヘルツォーク&ド・ムーロンの作品は初めてだったのですが、流石に世界でトップを走る実力は伊達ではありません。
2度も3度も美味しいのが香港です。
100万ドルの夜景は、定番ですがビクトリア・ピークから。
高い建物が苦手なのが一番の理由です。
I・M・ペイ設計の「中國銀行ビル」には何度も触れました。
実はライティングも秀逸でした。
強調された光のラインが付いたり消えたりする単純なものですが、それが余計にインパクトを与えています。
香港に居る間、この高層ビルが気になって気になって仕方がありませんでした。
こちらは香港名物、竹の足場です。
工事をしている所は一度も見れませんでしたが、本当にこれで工事をするのでしょう。
狭い土地の中で少しでも大きくと、古いビルは何とか張り出そうと必死の形相です。
新しい建築が張り出していないところをみると、法的にはアウトなのでしょう。
しかしこの張り出しが、まるでアーケードのような役割をしており、雨の日はとても有効。街を歩く人に優しいのです。
乗り物はトラムが一番気に入りました。
2階建てチンチン電車ですが、のんびりと風を感じながら乗っていると、つい居眠りしてしまう程。
デモは激化する一方なのは聞いていましたが、今すぐの天安門事件のような状態になることはないと判断し、渡航しました。
しかし、実際に警察がデモ隊を本気で追う姿をみると正直ドキドキしました。
余程の事があってもゴム弾しか使わないようで、私も行くことに決めたのですが、それは現地とて同じ。
警察が舐められている感は否めませんでした。
旅の友はCANONの5DMARKⅡですが、一緒に随分色々なところへ行きました。
それなりに重いですが、いざというときは武器にするくらいの覚悟はいつもしています。
2016年と比べると一気に老眼が進み、マップの小さな文字が読めずでかなり慌てました。
建築マップに付いていた、ルーペ付きしおりを持ってきて本当に助かったのです。
いまさらハズキルーペを買うのもやや気恥ずかしいので、空港にあったルーペ眼鏡?を購入しました。
新しく旅の友になって貰います。
私が体感したことのない国が、まだまだいくらでもあります。
旅の直後はいつもですが、出掛ける気力と英語を勉強する気力が満々なのです。
来年、子供の受験が終わったら皆で海外へ出ようかという話になりました。
今回のサブテーマは「僕らの深夜特急」です。
沢木耕太郎のこの小説に触発され、海を渡った人はどのくらい居るのでしょうか。久し振りに第1巻を読み返してみました。
あとがきの対談で、海外へ出る適齢期は26歳と結ばれていました。
私が海外へ初めて出たのは24歳なので少しずれがありますが分かる気がします。
子供にも、自分が稼いだお金で、1ドルを惜しんで旅して欲しいと思うのです。
ただ、もし娘が行きたいと言ったら、行って来ればと言えるのか……
まだそれは先なので考えないでおきます。
これにて香港・マカオの旅はおしまい。旅日記はつい長くなってしまい失礼しました。
次回はウィーンかアムステルダムかニューヨーク再訪か。またここでお付き合い下さい。
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■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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