
今日は生憎の天気でしたが、昨日は好天に恵まれました。
南から光を受けている時の阪急百貨店は、特に美しく映えます。
低層部は以前の阪急百貨店のデザインを活かし、2010年から順に高層部が開業しました。

向かいの阪神百貨店も、同じように旧百貨店部を活かし高層化した建築です。
2022年に全館が開業しました。
しかし北向きにつき、光の受け方は正反対になります。
長年のライバルだった阪急と阪神が、大阪梅田ツインタワーズ・ノースとサウスに名前を変え、同じ企業になるのですから、時代は変わるものです。

2つの高層ビルを縫うように走る御堂筋を南下すると、色づいた街路樹が見えてきます。
この時期に紅葉しているのはノムラモミジでしょうか。

更に南に下ります。
阪神百貨店の南にある大阪駅前第4ビルの横を過ぎると、 第3、第2、第1ビルが西へと並ぶ東西の通りに出ます。
梅田で最も桜が美しい場所と言えばここしか思いつきません。

今年の1月末に、第3ビルと第2ビルの間から西を見た写真です。

2カ月でこれだけ変化があるのですから、インバウンドが増加するのは当然と言えば当然かもしれません。

何度でも楽しめるのが日本の四季。
外国人もあちこちでシャッターを切っていました。

通りの両側に桜はありますが、日を受ける北側の景色が特に美しいのです。

第4ビルの西隣に建つのは梅田DTタワー。
この時期、1階にあるカフェは、この桜を眺めながら一服できる特等席になります。

このあたりの桜に、若干詳しいのには理由があります。
2015年の4月2日に「seven dreamers Umeda Osaka」がグランドオープンしたからです。
場所は、このカフェの真向かいでした。

完全オーダーメイドの高級ゴルフクラブシャフト、快眠サポートグッズ「ナステント」、後に全自動衣類折りたたみ機 「ランドロイド」と、世の中にないものを作り、快進撃を続けていた「seven dreamers」。
同ブランドの3店舗目としてオープンしました。
工期は非常に厳しく、深夜に現場で打合せがあったこともありました。
しかし「ランドロイド」の販売まで資金が続かず、2019年の春に破綻してしまいます。

計画に関わった者として残念ではありますが、ブランドをゼロから立ち上げるという、貴重な場面をつぶさに見せて貰うことができました。
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければそれは成功になる。
経営の神様、松下幸之助のよく知られた言葉です。
何があったとしても、春は必ずやってきます。
桜はせつなく美しい。色々なものを糧として、今年度もただ前に進むだけです。

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■10月11日『homify』の特集記事に
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載
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