気品

 昨日は、設計相談会でハービス大阪に居ました。

 3時までの相談会が終わった後、梅田の北東エリアを歩いて来ました。

 NU茶屋町周りのライトアップは、年末気分を盛り上げています。

 JR大阪駅周辺は大きく変わりました。百貨店戦争と言われる通り、買い物をするには便利になったと思います。

 しかし、東京の表参道のように街歩きの楽しみはありません。キタなら、そんな可能性が残るのは、この茶町エリアだと思います。

 そのはしりは梅田ロフト。その頃から比べると、随分賑やかになりました。

 相談会には3組が訪れました。うち2組は「旧知の人(もしくは友人)に設計を依頼しているが、気になる点を見て欲しい」という内容。

 作品をネット上で見かけ「出来るならお願いしたのですが」と言ってくれたのは、ともても嬉しい事です。しかし、このケースはとても難しいとまず伝えました。

 第三者の意見に、どこまでの真剣みが有るのかという事です。セカンドオピニオン側が、その意見に責任が取れる仕組みになっているかが問題だと思うのです。

 建築士会の社会貢献活動の一環としての場なので、アドバイスをするのが仕事なのですが、無用に混乱させたくないという気持ちもあるのです。

 更に南に足を延ばしてお初天神へ。

 正確には露天神(つゆのてんじん)

 近松門左衛門の「曽根崎心中」の舞台で有名です。

 江戸時代、人形浄瑠璃、のちに歌舞伎の人気演目になったとあります。

 人形浄瑠璃、歌舞伎ともに詳しい知識がある訳ではありませんが、中村勘三郎さんの訃報を聞いて思う所があります。彼の語る姿を見るたびに「品」というものを考えさせられました。

 言葉が特別に丁寧な訳ではありません。ややもすれば江戸っ子特有のべらんめえ調で、下品になってもおかしくない程。しかし漂う気品。

 大阪では文楽に対する助成金打ち切り問題も話題になりました。

 歌舞伎界の由緒正しきサラブレッドを見ると、続くことによってのみ、踏襲されることもあると解ります。

 全く関わりのない人間に、何らかの影響を与えるという事実。

 これが芸能者の醍醐味なのでしょうか。

 祖父もそうだったのですが、肺の病気は最期が辛いと聞きます。ご冥福をお祈りします。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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