半径3mの世界に生きる‐1103‐

 今年の2月、木曽福島から見た御嶽山は、美しいの一言に尽きました。

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 報道では、信仰の対象だったとの記述もあり、その威容に神秘性を感じます。

 噴煙を上げる姿など想像も出来ませんでしたが、その雄雄しい姿が太古から噴火の繰り返しだと今は理解できます。

 富士山に代表されるよう、円錐型の山はマグマの流出によって形成されたと考えられます。日本の山が美しいのは火山国であるからとも言えるのです。

 この報道を聞いた時「私は山登りはしないから」と考えました。

 しかし、御嶽山にある濁河温泉を父が好きで、何度も訪れたことがあります。最後に行ったのは30歳頃だったか、白濁した、熱い温泉を今でも覚えています。

 自分とは関係ないという考えは、浅い安心を得ることができますが、事実そうでなかったのです。

 今回の噴火では、現時点で47名が亡くなったと報道されています。ビートたけしの言葉を借りるなら、47の事件があったと言う事です。

 この事件に限ったことではありませんが、残された方々の心痛を思うと、ただご冥福をお祈りする事しか出来ません。

 もし自分がその場にいたら何が出来たのだろうか。

 「人は半径3mの世界に生きる」という、宮崎駿の言葉を思い出します。

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