カメラを撮る

 竣工写真の撮影については何度か書きました。先週末は、今年初めての撮影でした。

いつも撮ろうと思いながら、忘れてしまう写真家の専用カメラ。10年以上の付き合いになりますが、やっと撮りました。

 フィルムのサイズから”4×5(しのご)”と言われます。通常のフィルム巾の35mmに対して、4インチ×5インチ(100mm×125mm)ですから、約3.5倍の大きさ。

 後ろから見て、アングルを決めます。しかし、真ん中のガラス部分には上下左右の反転した象が写るだけです。像なので、暗幕を頭から被らないと、はっきりとは見えません。

 本体はスイス製、レンズはドイツ製、三脚はフランス製との事。機能を追及して出来たものでしょうが、形、質感とも、なんとも言えない美しさと味わいを感じます。

 オープンデスクの学生も撮影に立ち会うと、とても喜びます。実務の体験以上に。

横に立ってシャッターを切ります。夜景を撮る時は、数分シャッターを開いている事も。その間は、人が前を通らないか、車は来ないかと気をもむ時間なのです。

 しかし、佇まいも含めて”プロの仕事だなあ”と思う瞬間です。

イサム・ノグチを読む

 最近は本を読むペースもすっかり遅くなっていますが、この本は久しぶりに先を急ぎました。

イサム・ノグチ―宿命の越境者  (著) ドウス 昌代


 

 

 

 

 イサム・ノグチの作品は大好きで、和紙と竹ひごで作られた照明”あかり”シリーズは仕事でも良く使います。晩年を過ごした香川県牟礼の庭園美術館も大好きな場所です。

 それなりに知っているつもりでしたが、彼の人生はより複雑で激しいものでした。

 明治の終わり、詩人・野口米次郎はアメリカでレオニー・ギルモアと出会います。彼は日本に戻るとレオニーを呼び寄せるのです。

 そしてレオニーは日本で英語教師を始めました。

 しかし彼女は数年後、一人故郷に帰ってしまいます。お腹に子供がいる事を米次郎には告げずに。1904年ロサンゼルスでイサムは生を受けます。そうして2つの血に翻弄される人生は始まるのです。

 その後、父に来日を拒まれ、中学生から母と離れて暮らし、両親の国が戦争を始め・・・・・・どこにも帰属できない理不尽さにさいなまれながら、イサムは創作の道を歩んで行きます。

 石ノミを入れるとき、普通の人は飛び散る破片をおそれ、本能的に顔をそむける。

 イサムはそれとは反対に、石にさらに顔を近づけ、目をこらした。

 飛び散る破片がガラス片のように目に刺さり、高松市の眼科にかけこんでも、イサムは、ノミと人間が一体となって石に挑む瞬間に目をこらすことをやめなかった。

 「石」を愛し、すべてを賭けて「石」を追いかける男・・・・・・-抜粋-

 世界を住処にし、地球に彫刻を残した偉大な芸術家、イサム・ノグチ。

 遺作とも言える札幌市にある”モエレ沼公園”に行ってみたくなりました。

風呂から上がると

 仕事始めから今日で3日目。快晴ですが寒い日が続きます。

 こんな季節はゆっくり湯船に浸りたいもの。しっかり温まり、清潔なバスタオルで体を拭くときは、なんとも言えない幸せを感じます。

 考え事をしながら風呂に入っている時です。”ああでもない、こうでもない”と風呂から上がり、頭を拭こうとすると何かおかしい。

 ヌルッとしてる!?シャンプーの後のリンスを流し忘れているです。バスタオルはベトベト。

 もう一度流さないといけないはで、気分は最悪。これを結構頻繁にやってしまうのです。

 あと、バスタオルを取ろうとした瞬間、濡れた足元に落としてしまった時も、悪態をつきたくなります。

 新しいものに変えるか、乾いた部分だけで用を済ませるのか、一人悩むのです。

 以上、風呂上りの幸せを奪う小さなトラブルでした。

信州・蓼科へ

 先の木曜日に書いた子供の風邪も回復したので、金曜日から予定を短縮して蓼科高原へ行って来ました。

 中央道と長野道の分岐点、岡谷ジャンクションを過ぎて東へ向かうと、すぐ八ヶ岳連山が見えて来ます。

 そんな景色を見ると、幾つになってもワクワクするもの。ちなみに八ヶ岳とは蓼科高原も含む一帯の総称なのです。

 

 この日は快晴。ホテル近くの”ピラタス蓼科”というスキー場へ行きました。

 ロープウェイで一気に山頂まで登ると、空気は澄みわたり、日本海に面する立山連邦まではっきりと。100km向こうという事は、大阪から天橋立を見ている計算になります。

 子供は雪初体験。不思議そうには遊んでいましたが、親が思う程はしゃがないものです。

 一緒に行った母に子守を頼み、父と妻とでゲレンデへ。風を切る感じは、やはり爽快でした。

 十分に雪の感触を楽しんだ後は、ホテルの温泉へ。湯船に入ると言葉にならない感嘆のため息ばかりで・・・・・・

 土曜日は打って変わって大雪になりました。朝はゆっくりして、昼前にチェックアウト。

 カチンカチンの路面を走るのはやや疲れましたが、夜の7時前には大阪に戻りました。

 昨年は子供が小さい事もあり一度も雪山を訪れませんでした。久し振りに行くと、やっぱりいいなと思います。

 一面の銀世界とキリリと冷えた空気は、日々の小さな問題など忘れさせてくれるのものです。

一回目の予定

 年が明け、実質的には今日が初めての日記。一回目は”雪景色の八ヶ岳で決まり”と思っていました。

 今日から2泊3日で長野県の蓼科高原へ、スキーに行く予定にしていたのです。

 ところが、1/2から子供が急にセキを始め、昨日は朝から鼻水と涙で散々の状態に。やむなく今日の宿泊はキャンセルしました。子供にとっては年末からハードスケジュールだったかもしれません。

 12/30は忘年会で、お兄ちゃん達とダンボールハウスでおおはしゃぎ。

 12/31は大好きな南海電車の特急・ラピートを見に難波へ。

 ちなみに鉄人28号を連想させるデザインは建築家・若林広幸氏によるものです。

 快晴の元旦は初詣の後、お爺ちゃんと実家の屋上でゴルフの真似事。

 その日の午後からは妻の実家でお爺ちゃん、お婆ちゃんに存分に遊んでもらい、機嫌の良い事この上なかったのです。その後は、上記の通りに・・・・・・

 しかし大分調子が良くなって来たので、明日の予定はもう少し様子を見てから決めようと思います。出来ればこの機会に初めての雪を見せてやりたいとも。

 話は変わりますが、今年の目標のひとつに”ブラインドタッチで文章を書く”を上げました。

 小さな目標ですが、最終的な動機はオープンデスクの学生のほとんどが出来るという事。
 
 今も出来るとも、出来ないともつかない感じでこの文章を書いています。妻は”無理と違う”と言うのですが、なんのなんの。結果は年末に。

年末の決め事

 今年も、残すところ3日。いよいよ大詰めを迎えました。

 月曜日に、6年前京都に完成した紫竹の家へ行ってきました。

 自分で言うのも何ですが、庭木が育ち、土地と結びついた良い家になっていました。

 クライアントのお母さんも訪問を喜んでくれ、小一時間ほど他愛も無い話をしていました。

 年末年始にかけて、三軒のお家に招待頂いています。当たり前ですが、家は完成するとすぐに引き渡しです。出来上がった空間を見れる時間はごく僅か。なのでそんな機会が、何より幸せな時間なのです・・・・・・

 何年か前、年末だけは何があったとしても自分を労う事にしました。”まあ、いろんな事があったけど、精一杯頑張ったじゃないか”と。

 そして年が明ければ、また気を引き締め直して、頑張りたいと思います。

 今読んで下さっている皆様。一年間素人の雑文に付き合って頂き、本当に有難うございました。来年も素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈りしております。

 2006年 12月28日 守谷 昌紀

クリスマス 2006年

 12/23(土)は、ホームパーティーにお呼ばれしていました。

 2年続けて私達家族を招いて下さったのです。

 お家は私が設計させて頂き、この夏に竣工したばかり。

 クライアントである奥様は、タレントで料理研究家なのです。

 ご馳走になったお料理は、創意工夫がなされたものばかりでした。

 お肉のソースは少し酸味が利いていて食が進みます。

 グラタンにはパパイヤとココナッツのほのかな甘みが加わり、味わいを引き立てます。

 平麺のパスタは手打ちで、もっちりした食感がとても新鮮でした。

 クリスマスの飾りつけはシンプルでナチュラルな感じで、ご夫妻の人柄を良く現しています。そして、この家は愛されているなあ、と感じるのです。

 サンタに変わったご主人から、子供へプレゼントを頂きました。開けてもらうのが待ちきれないといった感じ。ブルドーザーのオモチャにすっかりご満悦でした。

 途中で子供が寝たので、すっかり長居してしまいました。家に着いたのは午前3時。

 心地よい、楽しい時間でした。昨年と全く同じですが、やはり心を動かすのは心。

 心尽くしのおもてなしに、ただただ感激です。

 そして、妻が喜ぶ姿を見ると更に嬉しいものなのです。

尾張と伊勢志摩をめぐる-伊勢志摩編-

 月曜日の続きです。

 12/16(土)の夕方、豊田市美術館を出ると、伊勢湾自動車道で湾口部の西端、四日市まで一気に横切ります。

 そこから東名阪、伊勢自動車道と乗り継いで、賢島に着いたのは7:00pm過ぎ。

 志摩地方は紀伊半島の東端にあたり、山地が埋没して出来たリアス式海岸は、天然の良港を形成します。真珠、牡蠣の養殖は有名なところ。

 宿はプラムリゾート賢島。英虞湾を見下ろす丘に建ちます。

 南欧をイメージした空間はまるで異国のようで、良いホテルでした。私達の部屋は中庭を囲む2階で、海も望めました。

 チェックアウトが11:00amというのは、子供連れには嬉しいところ。

 日曜日は、宿から車で5分くらいの志摩マリンランドへ。マンボウを見れるのが売りのようです。

 干潟を復元しているエリアでは、ムツゴロウがこの距離で見れます。

 しかし一番興味を惹いたのが、化石の販売コーナー。

 5億年前の三葉虫の化石と6千万年前の恐竜の歯を2つ買って¥3,500。買っておいてなんですが、売ってもいいのでしょうか。

 そのあとは、伊勢まで海沿いのドライブウェイを走り、今回の最終目的地”海の博物館”に到着。

 設計は内藤廣。展示物が豊富、復元模型もどこかコミカルで、暖かな感じの楽しい博物館でした。

 内部は集成材を使った木造の大空間です。

 過酷な程ローコストだったとは設計者の弁。

 コストを突き詰めた結果が、船のを逆さまにしたような空間であることは偶然では無いような気がします。

 文化財収蔵庫。こちらは同じような構造を鉄筋コンクリート造で実現しています。

 薄暗い感じが船の棺のようでもあり、凄みさえ感じました。

 こうして愛知と三重をめぐる旅は終わりました。自分の住む街を出ると同じ日本でも様々な違いに気付きます。言葉、味付け、街の雰囲気などなど。

 名古屋では、城に対する強いこだわりを感じました。とにかく、城をモチーフにした建物が多いのです。

 極めつけは国道沿いのこの店舗。かに料理の店なのです。世が世なら、どう見てもお殿様しか住めないようなシロモノ・・・・・・

「城陽の家」 掲載

 年末にかけて当事務所の作品が、2つの雑誌で紹介されます。

①『1000万円台で家を建てる!Vol.3(ニューハウス出版より12/16発売)

 「城陽の家」が「Tさんのお宅」として紹介されました。(P20~24)
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『すまいnet関西 Vol.7』(ザネットより12/25発売予定)

 こちらは関西圏のみの発売で見開き1ページですが、同作品が紹介されます。書店と共にサークルKサンクスにも置いてあるそうです。

①は正確に言うと、出版ではムックという分類です。

ムック-雑誌であるが、不定期な発行や雑誌の付録として認められていないものが付録に付いているなどの理由で書籍扱いになっている本。 『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 なので、雑誌より長く書店に置かれています。これは私にとっては嬉しい事。書店などにお立ち寄りの際は、是非ご覧下さい。

一級建築士事務所アトリエ m

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