昨日、6月6日は「ロックンロールの日」だったそうです。
ロックンロールと言えば内田裕也さんですが、ラジオからはハワード・ジョーンズの曲が流れてきました。
中学生の頃のヒット曲で本当に懐かしかったのですが、音が新鮮だったことにも驚いたのです。
阪神高速池田線は、伊丹空港あたりを過ぎると景色が随分変わります。
終点付近で、亀岡に抜ける423号線と、京丹後へ抜ける173号線に枝分かれするのも特徴的。
たまにしか乗らないので、やや緊張するのですが。
昨日は173号線側に降りました。
初期調査の為ですが、このあたりはあまり走った記憶がありません。
自然豊かな景色も多いのですが、想像以上に住宅地が広がっていました。
新築、フルリノベーションの両方を視野に入れているご夫妻と、5件の建物、敷地を見て回ったのです。
もう6年程前のことですが「守谷さん、この中古物件買っていいですか?」と尋ねられました。
コンマ数秒迷いましたが「新築を視野に入れないなら、いいと思います」と答えました。
こうして「神戸の高台の家」は計画がスタートしました。
裏手に擁壁があり、現行法規の下で建替えをするなら、その部分を全てやり替える必要があります。
数百万は掛かると考えたので、「リノベーション一択なら」と答えたのです。
何千万もの買物を左右する可能性があるアドバイスで、多少の重圧を感じなくはありません。
しかし、それを実務で経験させて貰ったからこそ私も鍛えられるのです。
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをたのしく
今年の2月、日経新聞の「私の履歴書」でホリプロ創業者、堀威夫さんが紹介された言葉です。
1960年にホリプロを創業した堀さんは、1980年代の半ば、ある月刊誌で作家・井上ひさしさんの書斎に張りだされているのを見掛けました。
連絡を取るとご自身の言葉とのことで、ホリプロ本社の玄関には、直筆が掲げられているそうです。
ある整形外科医のクライアントが、「僕は『腰椎』という言葉は使わないようにします。『腰骨』のほうが分かり易いですものね」と。
次は、腰骨の大切さを説明します。
そして、長く健康でいられる方法を、一緒に考えるのだそうです。
ここまで相手のことを考えて、患者さんが殺到しないはずはありません。
仕事の根源にある原則は、職種には寄らないのでしょう。
「大変を楽しく」は私のモットーでしたが、井上ひさしさんの言葉には完全に一本負けです。
吉川英治文学賞をはじめ多くの受賞歴があり文化功労者ですから当たり前と言えば当たり前ですが。
ただ、求めれば、人はいくらでも成長できると信じます。
■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載
■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました