庭木のサザンカが満開です。
築38年の古家を買ったのが8年前。
よって、私が選んだ庭木は1本もありません。
毎朝、この小さな庭に向かって瞑想しますが、花木の変化が、日々に僅かな平静を与えてくれるのです。
初代阪急梅田駅のホームだったコンコースもクリスマス仕様になっていました。
14年前に書いた「阪急梅田の歴史」はこの日記で、最も読まれている記事のひとつだと思います。
私にとっては、中学、高校、予備校の通学路でもあり、原風景のひとつなのかもしれません。
火曜日に「おめでとうございます! あなたの写真が Houzz の特集記事に取り上げられました」というメールが届きました。
Houzzは、建築関係の専門家紹介サイトですが、世界規模のサイトでもあり、作品が完成する度にUPしています。
貼り付けてあったURLをクリックすると、
【2019年】日本のHouzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編
とあります。
2018年1月〜2019年11月15日までにアップロードされた写真のうち、2019年1月〜11月15日までの間に日本のHouzzユーザーがアイデアブックに保存した写真のデータに基づいています。
ともありました。
「中庭のある無垢な珪藻土の家」のキッチンが、日本で5番目に多く保存されたということでした。
こちらの奥様は本当に忙しい方で、相談に見えてからも、動きやすい配置をよく勉強、研究されていました。
ゴミ箱を置く位置や、ゴミ箱上にある小さな棚にはストック用のゴミ袋を置いて置きたいなど、詳細までイメージが出来上がっていたのです。
キッチン裏にある家事スペースは、仕事も出来るようにダイニングと距離を取りながらも、顔を上げればお子さんが見えるような開口で繋がっています。
もの凄く広いLDKなら無条件に賛成したのですが、家事スペースをキッチン後ろにとると、少しリビングが狭くなるかもと懸念していました。
本当に奥様の希望通りの配置にしても良いものか、随分悩んだのです。
悩みに悩んだのですが、希望の通りのプランで行くことにしました。
おそらく人生で最も沢山のお金を掛ける「家」に関わらせて貰っているので、悩んだり逡巡することばかりです。
しかし、ある時気が付きました。
自分が答えをどうしても出せない位に迷っている時は、どちらに進んでも大丈夫だと。
このキッチンは、特別な材料を使っていたり、驚くような配置になっている訳ではありません。
もっとはっきり言えば、格好のよいキッチンは他にも沢山あったはずです。
その中で、この写真が選ばれたことに、見る人がどれだけ真剣に何かを探しているかを感じるのです。
「お目が高い!」と言えば、目線が上から過ぎるでしょうか。
こんなプレゼントが時々届くと、「ああ、間違っていなかったんだ」と勇気が湧いてきます。
小さな結果の積み重ねが、一所懸命に働けば、必ず誰かが見てくれているという確信へと繋がって行くのです。
これを、梅田のコンコースを通って通学していた頃に分かっていれば、最終学歴はマサチューセッツ工科大学だったはずですが、それはもう叶いません。
ただ、エリートではないから分かり得ることもあると思います。負け惜しみかもしれませんが。
■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
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【News】
■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載
■『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました