曇りだったり雨が降ったりと、梅雨らしい天気が続きます。
アジサイは今が盛りでしょう。
王道の紫。
白。
写真的には、赤紫が一番嬉しいかもしれません。
この時期の楽しみです。
ただ、最近の雨は、降る時はかなりまとまって降ります。
この間もちょっと怖いくらいの雨脚でした。
この時期になったら読もうと思い、購入したのが3年ほど前。
何故か機会を逃し続けていましたが、ようやく読み終えました。
『梅雨将軍信長』は新田次郎の短編集です。
『孤高の人』、『武田信玄』、直木賞受賞の『強力伝』と、大好きな作家の1人なのです。
歴史小説でありながら、技術者や科学者を主人公として描いた小説を、彼は「時代科学小説」と呼んでいます。
そんな小説が9編納められているのです。
表題となった 『梅雨将軍信長』 は、気象庁勤務だった新田次郎のキャリアを生かし、現在で言う気象予報士、平手左京亮という人物を登場させます。
少数による奇襲で、今川義元を討った桶狭間の戦い(1560年)、最強と言われた武田の騎馬隊を打ち破った長篠の合戦(1575年)、そして明智光秀に討たれた本能寺の変(1582年)は、現在の暦で言う6月と7月に起きています。
桶狭間の戦いでは、後梅雨の豪雨の中で、少数による奇襲攻撃が功を奏しました。
長篠の合戦では、梅雨の中休みに、信長自慢の鉄砲が火を噴きました。
この勝利によって、天下統一をほぼ確実なものとし、戦国時代の流れを変えたのです。
しかし、 本能寺の変の年は異常気象で空梅雨でした。
平手左京亮は、乾燥期には動かない方が良いと進言しますが、信長は受け入れませんでした。
そして、雨の日は憂鬱になり、晴れの日は別人のように快活になる明智光秀が謀反を起こすのです。
それまでは、天を味方につけていた梅雨将軍信長が自刃する場面で終わります。
小説ですから、時期以外は全てフィクションでしょう。
しかし、日本の歴史上、最も劇的な成功を収めた信長になら起こりえたかもと思わせるものがありました。
この小説も、梅雨時期の楽しみに追加して貰えればと。
■『建築家・守谷昌紀TV』 ■
■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 で「おいでよ House」公開
■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載
10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
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