ほぼモビルワーカー‐1733‐

 竣工写真の撮影などもあるので、天気予報は人一倍気にしている方だと思います。

 Yahoo!のTOPページに、「アプリをインストールすれば17日間予報」とでていました。

 スマホのみのサービスのようですが、ずらりと晴れマークが並ぶ様は行楽シーズン真っただ中といった感じ。

 今日から10月に入りました。

 天気予報もサイトによって随分違ったりしますが、17日間予報はとても助かります。

 撮影のアポイントを入れる参考になりますし、何よりその勇気に敬意を示したいのです。

 これは8月31日の写真ですが、色合いや雲の形で暑さが伝わってくるのが不思議。

 日本の四季は本当に繊細です。

 私の仕事は建築を創ることですが、新築の場合は解体工事があることもあります。

「The Longing House」もそういった条件でした。

 8月下旬の暑い頃でしたが、現場に寄るとまさに解体の真っただ中。

 こちらの解体チームは、夫妻とそのお子さんといった感じに見えました。花形のオペレーターは勿論父ちゃんです。

 生活ゴミの分別も随分細かくなりましたが、建築の廃棄物も同じです。

 以前なら、グシャッとつぶしてダンプにごっそり積載して終わりでしたが、コンクリート系、木系、ボード系、土系とかなり細かく区分けしなければなりません。

 いっしょくたにすると後の分別が大変なので、解体の仕方も随分変わってきました。

 その繊細さは、ほぼモビルワーカーです。

 揺すって金網を落としている姿をみると、完全にモビルワーカーと言っても差し支え無さそう。

 モビルワーカーは「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に出てきました。

 ガンダムやザクなどをモビルスーツと呼ぶのですが、その原型となった作業用ロボットという設定でした。

 ガンダムを観たことが無い人には、さっぱり伝わらないと思いますが、この設定なら父ちゃんはパイロットとなるのです。

 重機の長いアームを、器用に動かしている様子を見ていると、いつも見入ってしまいます。

 「上手いな」と思えば、出来る限りその人に伝えるようにしています。

 するとコックピットから、ごつい体躯に真っ黒に日焼けした顔がニュルッと出てきます。

 黄ばんだ歯がニッと見えました。

 アニメには絶対出てこないパイロットの笑顔ですが、結構可愛いことが多いのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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