カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

ガード下の郷愁、ここが踏ん張りどころ‐1805‐

 昨日は京阪電車で萱島まで移動しました。

 いよいよ「Ohana」移転計画の工事が始まります。

 寂しい気持ち半分、ワクワクする気持ち半分。

 新店舗は 「あの森のOhana」。現場日記もスタートしたので、良ければまたのぞいて下さい。
 

 工事請負契約締結に同席してきたのですが、サインだけなのですぐ終わるかと言えばさにあらず。

 カメラマンの石井さんと建築会社の社長を交えて話を始めると、あっという間に2時間半が経っていました。

 帰りも天満橋駅で乗り換えますが、少し夕涼みでもして行こうかと。 

 八軒家浜に出て、西側の中之島を望む景色が素晴らしい。

 昨日の天気なら、夕日も素晴らしかったことでしょう。

 川沿いにマクドナルドがあるのですが、その前にテラス席があります。

 マクドナルドの席なのか、そうでないのか分かりませんが、この時期の特等席であることは間違いありません。

 実際には、アルコールの並んでいるテーブルも結構ありました。

 近くの店舗はすでに閉店時刻。

 咎めたい気持ちもありますが、仕方ないのかなという気持ちも少しあります。

 こんな貼り紙を見る度に、何とも心が重たくなりました。
 
 同級生のあの店は大丈夫なんだろうか……と。

 飲みに行く習慣がないので、普段から売り上げに貢献していませんが、世の中は勿論のこと繋がっています。

 「現代における禁酒法だ」というコメントもありました。飲食関係の人達にとって、本当にレベル5の緊急事態だったでしょう。  

 ガード下に息づく郷愁。

 昭和生まれは、行く行かないに関わらず、こんな景色が好きなのです。

 変異株の話があったり、ワクチン接種の遅さが未だに話題をさらいますが、ようやく、おぼろげながら、出口が見えてきたという場面でしょうか。

 日常に、こんな景色を取り戻すためには、このあたりが本当に踏ん張りどころなのだと思います。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』に「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

◆メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをたのしく‐1804‐

 昨日、6月6日は「ロックンロールの日」だったそうです。

 ロックンロールと言えば内田裕也さんですが、ラジオからはハワード・ジョーンズの曲が流れてきました。
 
 中学生の頃のヒット曲で本当に懐かしかったのですが、音が新鮮だったことにも驚いたのです。 

 阪神高速池田線は、伊丹空港あたりを過ぎると景色が随分変わります。

 終点付近で、亀岡に抜ける423号線と、京丹後へ抜ける173号線に枝分かれするのも特徴的。

 たまにしか乗らないので、やや緊張するのですが。

 昨日は173号線側に降りました。

 初期調査の為ですが、このあたりはあまり走った記憶がありません。

 自然豊かな景色も多いのですが、想像以上に住宅地が広がっていました。

 新築、フルリノベーションの両方を視野に入れているご夫妻と、5件の建物、敷地を見て回ったのです。

 もう6年程前のことですが「守谷さん、この中古物件買っていいですか?」と尋ねられました。

 コンマ数秒迷いましたが「新築を視野に入れないなら、いいと思います」と答えました。

 こうして「神戸の高台の家」は計画がスタートしました。

 裏手に擁壁があり、現行法規の下で建替えをするなら、その部分を全てやり替える必要があります。

 数百万は掛かると考えたので、「リノベーション一択なら」と答えたのです。 

 何千万もの買物を左右する可能性があるアドバイスで、多少の重圧を感じなくはありません。

 しかし、それを実務で経験させて貰ったからこそ私も鍛えられるのです。

 むずかしいことをやさしく

 やさしいことをふかく

 ふかいことをたのしく

 今年の2月、日経新聞の「私の履歴書」でホリプロ創業者、堀威夫さんが紹介された言葉です。 

 1960年にホリプロを創業した堀さんは、1980年代の半ば、ある月刊誌で作家・井上ひさしさんの書斎に張りだされているのを見掛けました。

 連絡を取るとご自身の言葉とのことで、ホリプロ本社の玄関には、直筆が掲げられているそうです。

 ある整形外科医のクライアントが、「僕は『腰椎』という言葉は使わないようにします。『腰骨』のほうが分かり易いですものね」と。

 次は、腰骨の大切さを説明します。

 そして、長く健康でいられる方法を、一緒に考えるのだそうです。

 ここまで相手のことを考えて、患者さんが殺到しないはずはありません。
 
 仕事の根源にある原則は、職種には寄らないのでしょう。

 「大変を楽しく」は私のモットーでしたが、井上ひさしさんの言葉には完全に一本負けです。

 吉川英治文学賞をはじめ多くの受賞歴があり文化功労者ですから当たり前と言えば当たり前ですが。
  
 ただ、求めれば、人はいくらでも成長できると信じます。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

芭蕉とシュルツ‐1802‐

 明日から6月に入ります。

 下旬には夏至を迎える訳で、日の出もどんどん早くなってきました。

 朝の7時頃にはそれなりの日差しとなり、街の景色はすでに昼色です。

 近所には多くの旧家が残っており、区画が大きい家も沢山あります。

 お寺が多いのは、この街が豊かだった証拠でしょう。

 この祠の横にある石をよく見ると、「弘法大使腰掛石」と掘られています。50歳になって初めて気づきました。

 よく見れば なずな花咲く 垣根かな

 芭蕉の中でも特に好きな一句です。

 全てはこちらの姿勢次第なのだと、いつも教えてくれるのです。

 旧家には蔵があるとことも多く、塀の上には忍び返しがあります。

 先端は細く、更に返しがあり、かなりの抑止効果がありそうです。 

 ちょっと注目してみると、形状も様々。

 こちらはやや太いストレート型。

 こちらはダブル返しのやや太め。

 この細さは、見ているだけでも恐ろしい感じがします。

 あくまで賊の視点に立った場合ですが、もし私が忍び返しを設計するなら、その気持ちにも多少なれなければなりません。

 先日、あるクライアントが「守谷さんところのwebサイト、ちょっと見難いですね」と教えてくれました。

 webサイトがPCで見るものから、スマホで見るものへと移行しているのは理解していましたが、改善を後回しにしていたことは否めません。

 こういったことをはっきり言ってくれる人は、本当に大切です。

 早速リニューアルに向けて動きだしました。

 耳痛い言葉にヒントがある

 スターバックスをここまで育て上げたハワード・シュルツの言葉です。

 彼はコーヒーの品質に拘っており、「コーヒー豆をプラスチックの容器に入れない」、「科学的な風味付けをしない」など、徹底していたと言います。

 カフェラテにシロップを入れることにも否定的なくらいでしたが、あるスタッフからコーヒーにミルクを合せて冷たい飲み物を作るべきだという案がでます。
 
 断固反対したのですが、共同経営者から「顧客の望むことは何でもするべきだ」という意見を受け入れ「フラペチーノ」が発売されます。

 そして、その年だけで5200万ドルを売り上げる大ヒット商品になりました。

 耳痛い意見を言ってくれる人に感謝するだけでなく、言って貰おうと思えば、その許容量があると思って貰わなければなりません。

  零細企業のトップはついそれを見失ってしまうのです。

 ハワード・シュルツの言葉は『人生はワンチャンス』から引きました。

 芭蕉の句も、シュルツの言葉も、大切なのは姿勢なのだと教えてくれるのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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歯ごたえ十分、魅力十分、古民家リノベーション計画‐1797‐

 池原の古民家リノベーション計画。

 ゴールデンウィーク中だったので、気持ち的にもゆっくり見ることができました。

 接道は東側。

 こちらから見ると、中庭があることは全く分かりません。

 右手には廃屋が見えていますが、こちらは取り壊して貰えるようです。

 元の持ち主も時々使っていたそうで、空気がよどんでいる感じはありませんでした。

 家というものは、2ヵ月くらい空気が動かないと、痛むスピードが加速するものです。 

 建物の背面、西側裏手に伸びる道路があり、廃屋側から登ってみます。

 北から見返しているので、左が東棟、右が西棟です。

 更に登ると、配置がよく分かります。

 北側はなだらかな石積みで、こちらからもアプローチできました。

 建物をぐるりと回って、南側に出てきました。

 入口は道路寄りの東棟に。

 元はカマドがあったのでしょう。

 土間レベルにキッチンが据えられていました。

 そこから北を覗くと、6畳と4畳半の2間が続きます。

 東に隣合うように、また6畳間が2つ。

 東棟はいわゆる田の字プランです。

 キッチンのある土間の隣には板の間。

 現在は絨毯が敷かれていますが、もとは作業場だったのかなと思います。

 東、北へと廊下が巡っているのです。

 クライアントに聞くと、この地域ではオーソドックスな間取りだそうです。

 ただ、オーソドックスでないのはここからです。

 土間キッチンの横に、廊下が見えています。

 この蛇行した廊下で、西棟と繋がれていたようですが、現在は浴室、トイレにのみアプローチできます。

 形状としては繋がっているのですが、現在行き来はできないのです。

  それで、一旦中庭にでてから西棟に入ってみます。

 西棟には2部屋。

  手前は納屋だったよう。

 築50年程と聞いていたのですが、もう少し古い建物のような気もします。

 何となくですが、昭和一桁あたりといった感じでしょうか。

 西棟、北端の部屋が最も環境は良いでしょう。

 中庭に向かって、コーナーフィックスのように開かれています。

 ただ、こちらの棟は近年は使われていなかったようです。

 この薄いスリガラスはおそらく2mm。

 ほぼ外部といってよいくらい、光も空気感も透過します。

 奈良県下北山村は、日本でも有数の降雨量を誇る大台ケ原や尾鷲とも隣合い、非常に雨が多い地域です。

 軒が深いのが印象的でしたが、妻面をトタンで覆っているのも同じ理由だと思います。

 物置的な使い方をしている箇所もありました。
 

 お隣りの廃屋はラピュタ状態です。

 古い建物をつぶさに見て回ると、地域に根差した建て方や、工夫がみてとれたり、当時の暮らしが想像できて非常に面白いもの。

 紀伊半島の南部に位置し、温暖な気候は大変過ごしやすいのですが、お隣りを見ると、多雨多湿の環境は侮れません。

 大阪から車で2時間半。いつも仕事をしている建築会社の監督に相談すると、「大和高田に住む大工を行かせても1時間半ですものね。泊まりになるでしょうね」と。

 やはり難しいという感じ。

 新宮でも仕事をしていると聞いた建築会社に相談すると、「一度行ってみましたが、新宮からでも1時間半ですね。次の春頃からなら」と、微妙な感じ。

 27歳の時、「白馬の山小屋」のオファーを貰いました。

 こちらもフルリノベーション計画だったのですが、長野県に知っている建築会社など勿論なく、村役場に「どこか良い建築会社を紹介して貰えませんか?」電話しました。

 今考えると、役場がそんな質問に答えられるはずもありませんが、「一覧表があるので送ってあげますよ」と、faxしてくれたのです。

 それで何とか完成し、当時のクライアントの子供さんが現在も愛情を掛けてくれています。

 課題が多ければ多いほど、完成した時の物語りは深みが増すものです。

 歯ごたえ十分、魅力十分。

 初心に戻って、この古民家を別次元のレベルに生まれ変わらせてみたいと思います。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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職遊一体ワーケーション‐1794‐

 今日、5月3日は憲法記念日。祝日の月曜日です。

 この日記を仕事と言うのか言わないかは微妙ですが、ワーケーションという言葉で許して貰えるでしょうか。

 常宿にしている、奈良県下北山村のきなりの郷に来ています。

 ワーケーションプランがあるのです。  

 今年も緊急事態宣言が出たので、もしかすると思っていましたが閉鎖にはなりませんでした。

 コロナ下の社会になり、キャンプ場やバンガローはかなり予約が取りづらくなりました。

 元旦の朝10時から電話を掛けるのですが、今年は繋がったのが昼過ぎだったと思います。

 長く来ているので、電話にでる人も声を聞けば誰か分かります。「元旦早々お疲れ様です」と伝えるのも恒例行事です。

 正当化するつもりはありませんが、チェックインの時だけは、村の人と少し接触しますが、温泉へは行かずに、併設されたシャワーで済ませます。

 チェックアウトもキーは部屋置きでよく、食糧も全て大阪で準備してきました。

 野外へ行くときは常に自炊なので、そのあたりも万全を期しているつもりではあります。

 普段からラップトップは持ってきていますが、今回は一週間滞在するので、ほぼフルセットです。無いのはプリンターくらいでしょうか。

 明日、家族と合流するので、仕事半分、休暇半分。で、ワーケーションなのです。 

 バンガローから遊歩道があるのは知っていましたが、普段は釣り一辺倒で行ったことがありません。

 昼食後に少し歩いてきました。

 新緑の中、気分は爽快ですがアップダウンが結構厳しい。

 キノコみたいなのがあったり。

 キノコみたいな展望台があったり。

  勝手知ったる池原ダムですが、上から見下ろす景色もなかなかです。

 椿島に、北ワンドに、小野岬。どこでも空で言える場所ばかりですが(笑)

 やはり気になるのはこっちです。

 ちょこちょことは行っているのですが。

 外出をしないに越したことはありません。また、外出を我慢している人が居ると思うと、申し訳ないという気持ちで一杯です。

 悩みましたが考えた末、苦肉の策としてひねり出したのがワーケーションです。

 ワーケーションとは、Work(仕事)とVacation(休暇)を合わせた造語。

 週に2回この日記を書くので、2004年からは常に遊びも仕事も一体となりました。

 今では、ホテルにfreeWi-Fiがあるのが普通ですが、当時はなかなか環境が揃わず、ガラケーから直接UPしたこともありす。

 長期休暇が取れた時は、何とか日記に穴を開けないよう何度もシュミレーションしたものですが、それも懐かしい思い出です。

 明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。

 随分前に糸井重里さんの「ほぼ日」で読んだ気がします。調べてみるとマハトマ・ガンジーの言葉でした。

 2004年の3月に「ほぼゲツモク日記」としてスタートしたのは、「ほぼ日」に刺激を受けてです。

 しかし、私は糸井重里さんではないので、「ほぼ」は外さなければ誰も読みに来てくれないと気づきました。

 それで2005年の10月に「ゲツモク日記」に。

 それ以来、職遊一体の生活が16年。ワーケーションは得意中の得意ですが、今後の社会を考えると、本格的に取り組むようになるのかもしれません。
 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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賽銭箱にとりもち‐1792‐

 昨日から、大阪、兵庫、京都、東京を対象に、三度目の緊急事態宣言が発出されました。

 今回は、飲食店での酒類提供の禁止など、罰則のあるかなり踏み込んだ内容となってしまいました。

 政府は感染源をかなり絞り込んでいるのだと感じますが、対象となっている業種には本当に厳しい局面だと思います。

 また、3/4が関西というのも気が重いのですが、そこは数字が全て。解除も数字で証明するしかありません。

  

 大阪は上町台地を馬の背の頂点とするなら、東西へは下り坂が続きます。

 西側で言えば、松屋町筋くらいまではかなり下っており、そのあたりに建つのがマイドーム大阪です。

 5500年くらい前の海岸線にあたりますが、時代が時代なら完全なるオーシャンビューを楽しめたのです。

 写真で高低差を表すのは難しいのですが、このアングルならかろうじて伝わるでしょうか。

 そのマイドーム大阪の南に建つのは大阪商工会議所。

 白と紅のハナミズキは花を落としはじめていましたが、新緑も美しく、カーテンウォールの背景によく映えていました。

 そのまま南へ歩いていくと、隣地とのあいだに初代会頭五代友厚像を見つけました。

 奥をのぞくとツツジの花道の先に小さな祠が見えます。

 若宮商工稲荷神社は、大阪商工会議所初代会頭の五代友厚が大阪の商工業発展を祈念して奉祀した「商工稲荷神社」と内本町の大阪商工会議所移転建設用地内にあった「若宮稲荷神社」のご神体と合祀され、新たに建立されたものです。

 背後に見えるのはシティプラザ大阪。最上部にある楕円型のデザインが印象的ですがそれを従えるかのようです。 

 「五代友厚は信仰心に厚く、大阪の商工業発展のため商工稲荷神社を建立し、
我が国の商工業の発展のために祈願したといわれています」とありました。

  折角ならと参ってきたのですが、賽銭箱が見当たりません。

 よく見ると、この細長いブロンズの角パイプが、賽銭投入口でした。 

 これでは千円札は入らないなと言い訳しながら、小銭をポトリと流し込んだのです。

 4月の中旬に、近所のたこ焼き屋さん「チャッピー」が閉店しました。

 先代の店主の時からのファンでしたが、外食する習慣のほぼ無い私が、どれだけここで買ったかと言えば本当に申し訳程度です。

 閉店の告知もごくひっそりで、スタッフに「ご存知かもしれませんが、明日閉店のようです」と教えて貰ったのです。

 会社の隣に建つ、マンション「R Grey」は弟がオーナーです。

 作品のページにもチャッピーのたこ焼きの写真を上げていました。

 子供達も大好きだったので、最後のたこ焼きを妻に買ってきて貰いました。

 相変わらず美味しく、なおさら寂しい気持ちになったのです。  

 スエズ運河の海運事故で、キッチン食洗器の納品が遅れ、竣工時期に影響がでました。

 クライアントの配慮で、そこは許して頂きましたが、他のプロジェクトでは5月1日(土)のショールーム周りが、グランフロントが休業につきキャンセル。

 グローバル化が進む中、必ず自分達にも何かしらの影響が出てくるはずです。

 そう考えると、今回の閉店の件は何とも堪えました。

 セキュリティ付きハイテク賽銭箱を初めてみたのですが、昔の賽銭箱なら、「本当に困った時は少しくらい拝借してもいいよ」くらいの緩さがあったように思います。

 紐の先にとりもちをつけて……などと言う場面が、落語にはよく出てきそうです。

 マイドーム大阪前に「西町奉行所跡」の碑がありました。

 遠山の金さんや、大岡越前守は、法を度外視した名裁きをしたものです。

 泥棒も不正も許してはなりませんが、もう少し穏やかで、融通の効く社会であって良いのでは、などとも思っていたのです。

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大阪咲かそ‐1791‐

 今週初め、朝一番から中央区の敷地を見に行っていました。

 超特急プロジェクトというか、ロケットプロジェクトにつき、スケジュールを全て組み直して直行しました。

 やはり現地に立ってみないと分からないことがあるもの。

 その場の空気を肌で感じることが、創造の源になるのは確かです。

 ロケットプロジェクトと言いながら、近くの公園ものぞいてみます。

 天気が良かったので、弁当を食べている人がいたり、親子連れが散歩していたり。

 黄色のチューリップは燦々と日を受けて、輝くばかりです。

 立派な藤棚もありました。

 私が通っていた保育園は、年長組が「ふじ組」。

 淡い紫が、ちょっと大人びた雰囲気を醸し出すのです。

 結婚式の前撮りでしょうか。

 わざわざここで撮影しているということは、近くに住んでいる方なのかもしれません。

 マンションの間に建つこの家を見ていると、都心で暮らすという決意を感じます。

 少し離れていますが、車で通る度に気になっていたこの家。

 市内の幹線道路沿いですが、丁度赤信号で止まったので、広角レンズで抑えてみました。

 もう凄みさえ感じるのです。

 こちらも市内ですが、「こんなところに茅葺の家があるのだな」と思っていました。

 今週通り掛かった際、3人くらいの職人が屋根に上がり、葺き替え工事の真っ最中でした。

 トタンで覆われて行く家が多いですし、違った材に葺き替えることも出来るのです。この場所で、この家に住むという決意に他なりません。

 残念ながら、新型肺炎の新規感染者は大阪が群を抜いています。

 国の施策に頼らずとも、住人の意思で抑えこめる街であって欲しいと願うのです。

 以前「大阪咲かそ」というコピーがありました。大阪市の花は「サクラ」と「パンジー」。

  勿論のこと、正しい大阪人の庭先には植わっています。

 来年の春には、サクラもパンジーも心も満開となって欲しい。

 そのためにはちょっと我慢です。大阪咲かそ、のために。 

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とらわれず、一刀両断‐1786‐

 昨日は奈良へ行く用事がありました。

 緊急事態宣言は解除されたものの、大阪、兵庫、宮城のみに新たな規制も発令されました。

 なかなかすっきり解決とはいかないものです。

 奈良市内から東に延びる369号線は柳生街道とあります。

 10分程走ると、のどかな里山風景が広がり始めました。

 昨日は生憎の雨でしたが、一週間前なら小川に沿って咲く桜もさぞかし美しかったでしょう。

 桜も素晴らしいが背景も素晴らしい。盛りの時期に訪れてみたいものです。

  柳生の里という看板があちこちに見えてきたので、車を市営駐車場にとめました。

 天石立神社へ目指して山道を歩きます。

 少し歩くと墓地が見えてきました。

 桜と霧が幻想的な雰囲気を演出しています。

 更に山道を登ります。 

 雨がかなり降っていたので、その湿気と杉の香りがむせ返るよう。

 小さな紫の花はミツバツツジでしょうか。

 毎年、桜の後の時期を楽しませてくれるのです。

 山裾から800mほど歩くと、天石立神社の鳥居が見えてきました。

 巨大な石がいくつもあり、古代の自然信仰のもとに生まれた神社とあります。

 このあたりは柳生家の剣の修行地だったと言われています。

 一刀石が見えてきました。

 柳生新陰流の始祖、柳生石舟斎(宗厳)が天狗を相手に剣の修行をしており、天狗と思って切ったのがこの岩だったと伝えられています。

 大ヒット映画、「鬼滅の刃」にこの岩を思わせるシーンが出てくるそうで、おもちゃの刀が置いてありました。
  
 一応妻に切って貰いました。

 山麓にある芳徳寺は、柳生石舟斎の子、宗矩が父のために創建した寺です。

 宗矩と親交のあった沢庵宗彭によって開山されました。

 宗矩も江戸初期の剣術家で、徳川家の剣術指南役に招かれるほどの腕前でした。

 政治家としてもすぐれ、後に大名となるのですが、一剣術家が大名にまで上り詰めたのは宗矩だけだそう。

 その宗矩に大きな影響を与えたのが先述した沢庵和尚と言われています。

 「たくあん」漬けの考案者と言われ、吉川英治の「宮本武蔵」には武蔵の師として描かれています。しかし、2人が会ったという史実はないそうで、あくまで小説上の話のようです。

 宗矩は禅の思想を取り入れ、「剣禅一致」という思想にたどりつきました。

 また、沢庵和尚が残した「不動智神妙録」は武道の極意をもって禅の真髄を説いた書です。

 心がとらわれると切られる

 迷いが生じた瞬間に「切られる」ということでしょうか。背筋が寒くなります。

 とらわれた心は動けない

 見栄だったり、邪念があると、正しい心の働きができなくなると言う意味でしょう。


 剣の達人などというと劇画の世界しか想像できませんが、突き詰めて行けば、剣術であれ、仕事であれ真理は変わらないようです。

 「とらわれる」はとにかくNGのようですが、「とらわれる」ことの多いこと……

 プラン、デザイン、コスト、そして人の心と、解決すべき課題は多岐にわたります。

 とそれでも一刀石をイメージして、目指すは一刀両断です。

 なかなか一筋縄では行かない課題を抱えられている方は、実物を見ることをお勧めしてみます。
 

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知れば知るほど恐ろしい……‐1783‐

 
 心斎橋から西へ3ブロックほど歩くと、ロイ・リキテンスタイン作の『OSAKA VICKI!』が見えてきます。

 クリスタ長堀の空調装置が入った建物があまりにも殺風景なので、地下街をプロデュースしたデザイナーが直接リキテンスタインへ依頼したそう。1997年のことです。

  アンディ・ウォーホールやキース・ヘリングと共にポップアートの第一人者だった彼に依頼した理由が「ここはアメリカ村の入り口。アメリカを象徴するものが必要だと思った」と。

 思わず笑ってしまいました。

 最近よく心斎橋界隈を歩きますが、結構古いビルが多いなと感じます。

 オーガニックビルから少し西へ行くと、昆布の老舗小倉屋がありました。

 小倉屋はオーガニックビルのオーナーですが、そのギャップに驚いてしまいました。

 難波神社の境内に入ると、急に空が開けます。

 お宮参りらしいご家族がいました。

 何となくですが、商売をされているのかなと想像します。
 

 紅の花は梅か桜か。

 いずれにしてもミナミで働く人たちにとっては、一服の清涼剤です。

 日曜日の産経新聞に、千葉公慈さんの書いた『知れば恐ろしい日本人の風習』が紹介されていました。

 「神」や「社」の「示(しめすへん)」は、供えた生贄の血が台座から滴るさまを表したそうです。赤や朱は邪気を払う色とされ、血の色をした小豆も珍重されました。いつか先祖供養と結びついたのが「彼岸にぼた餅」。

 腑に落ちたと同時に、知れば恐ろしい「示(しめすへん)」のいわれでした。
 

 先週で20日間のオープンデスクを完走した学生が、その感想を送ってくれました。

 5件の現場が同時進行中なので、荷物持ちに全現場へと連れて行きました。

 「3つの庭を持つコートハウス」は地鎮祭に。

 「The Longing House」は3回くらい連れて行ったはずです。

 背が高いので、何処に居ても直ぐ分かります。

 「おいでよhouse」は、竣工一歩手前まで見ることができたのを、とても喜んでいました。

 「H型プランの平屋」はほぼ全面RC打ち放しで、木造とは違った緊張感を感じたでしょう。

 竣工後に現場日記を公開する予定のフルリノベーション。

 手前味噌ですが、ここまでのリノベーションはそうありません。建築家を目指すなら、刺激的な景色だったはずです。

 彼の感想の中に、以下のような行がありました。

 初めて所長にお会いした際、所長はどこを切っても建築家の血がでてくるとおっしゃっていました。それを聞き私は、ここは戦場である、生半可では何も得れない、と思うと同時に必ず全力で戦おうと決意しました。

 どのような話をしたのか忘れたのですが「学生なので、全力で取り組めれば結果は問わない。ただ、ここは真剣勝負の場なので、ダラダラしていたり、皆の雰囲気に悪影響を与えるようなら辞めて貰うよ」とはいつも伝えます。

 アトリエmのwebサイトに「WORDS」というページを作っています。

 響いた言葉を、年1回程度UPするのですが、一番はじめの言葉は次の通りです。

 血が男に流れているかぎり不可能ということはない
 - D・バグリィ- 作家

 男であれ、女であれ、学生であれ、人として誰もが平等です。そのことは声高に叫ばれますが、仕事人として誰もが平等ではないことが、語られる機会はほぼ無いような気がします。

 ある程度の敬意を持って参加してくれる学生になら、そこは伝えてあげたいと思うし、伝えるのが私の役割だとも思っているのです。

 理由はありません。私が男で、建築家の血が流れているからなのだと思います。

 古代の間違った思想ですが、邪気を払うには生贄の血が必要と考えられました。間違ってはいますが、その思想が全く理解できなくもありません。

 成長や成功に労苦が伴わないことはまずないからです。

 ただそれなら、動物の命ではなく、自分の労苦によって全ては叶えられるべき。知れば知るほど、恐ろしい風習があったものです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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大阪ハコもの日和‐1778‐

 昨日は心斎橋に出ていました。

 交差点の正式名称は「新橋」ですが、「心斎橋」のほうが通りは良いでしょう。

 南を見ると、左側に大丸が見えます。

 その先には、ナンバヒップス。

 パチンコ施設ですが、設計者は高松伸さんです。

 4年前に偶然会食する機会を頂きました。

 大規模建築であればあるほど、オリジナリティを発揮する建築家と言って良いと思います。

 中央の砂時計のような空間には、当初はフリーフォールがあり衝撃的でした。

 反対に「新橋」から北を見ると、左手に黒いビルが見えます。

 マリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーブランド「W大阪」は間もなく開業のようです。

 デザイン主導で設計するという言葉通り、なかなかに切れ味鋭いデザイン。

 設計は日本設計ですが、設計顧問に安藤忠雄が就いているとのことで、オープンが楽しみなところです。

 敷地調査にやってきたので辺りを歩いたのですが、周辺は大阪屈伸の高級ブランド街でもあります。

 ファッションだけでなくフェラーリの店舗もありました。

 W大阪の足下まで来ました。

 ホテルはある程度最大公約数をとらざるを得ないケースが殆どだと思います。

 オープン前なので、これが最終形なのか分かりませんが、内部が全く見えないとはなかなか思い切っているなと感じていました。

 それで今日調べてみると、そのコンセプトが分かったのです。

 「ハコもの」という言葉はバブルの弊害と言ったニュアンスが含まれていると思います。

 また住宅は指さない言葉でしょうか。

 ただ、建物は植物ではないので勝手に生えてはきません。間違いなく誰かの意思と意図が反映されているのです。

 そのまま御堂筋の西へと入っていくと、オーガニックビルが見えてきます。

 大阪で最も面白いビルのひとつでしょう。

 この日も、小牧ナンバーの車を止めて一眼レフで撮影している女性が居ました。

 設計はイタリア人建築家、ガエターノ・ペッシェ。

 他に類がないように、日本人ではここまではなかなか思い切れないことを、施主である昆布の老舗、小倉屋山本の経営者は見抜いていたのでしょうか。

 施主の叔母が、作家・山崎豊子さんと知り、やはり血筋というものはあるのだろうと思っていました。

 色合い、コンセプトとも唯一無二のものだと思います。

 同じ創り手として、名作には多少嫉妬心が入るのですが、ここまでくると全くそういった感情が湧いてこないから不思議です。

 久し振りにこの辺りも歩きました。

 私も一眼レフを持っていたので、職業柄パシャパシャとやってしまいます。

 あんなところにmarimekkoの店舗があったのか、とか。

 このあたり、アメリカ村の北にあるのでカナダ村と呼ばれていたこともあるそうです。

 フェラーリの店舗から一本中に入ると300円の餃子屋さんまで。

 これこそがミナミの真骨頂でしょう。

 写真を撮っていて思ったのですが、良い季節は御堂筋のイチョウが写るので、多少日が長くなった今こそ、ハコもの撮影日和かもしれません。

 15年程前に受け入れたオープンデスク生にこう言われたことがあります。

 「住宅だけを設計だけしている人を、僕は建築家だとは思いません」

 カチンときましたが、反論するのも大人げないので「そうだね。それが君の考え方ならそうなんだろうね」と答えました。

 その彼は、大手ディベロッパーにアルバイトとして就職したことを喜んでいました。1年間頑張れたら、正社員に昇格するというオプション付きだそうです。

 仕事を始めてすぐに大きな仕事がくることはありません。

 どんなに小さなリノベーションの仕事でも、私の仕事を求めて下さり、その条件を受け入れてくれたクライアントの為に、命以外の全てを捧げて来たつもりです。

 少しずつ認知して頂き、店舗、クリニック、オフィスなど、住宅以外の仕事も依頼頂くようになりました。

 住宅がハコものより簡単であることはありません。懸命に働いたお金で建てる訳ですから、非常にシビアな目で設計者も選ばれるはずです。

 その方々に選んで貰えるよう、自分なりに精進してきたつもりです。

 建築家と言う国家資格はありません。それは誰かに与えて貰うものではなく、宣言するものであり、生き方です。

 元オープンデスク君。今君が建築家なら、今度はミナミのハコもので勝負だ。心しておきなさい。

 そんな事を今でも覚えていることが大人げないのかもしれません。

 ただ、もしかすると本気で反論した方が、彼の為には良かったのかもと思いだすこともあるのです。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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