カテゴリー別アーカイブ: 01 旅・街

次が最高傑作‐2152‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

昼間の気温はまだまだ暑いですが、空は秋らしくなってきました。

阪神高速松原線の瓜破交差点上が、ようやく繋がりました。

阪神高速のXで、その様子が公開されています。

9月14日(土)の夜から、15日(日)にかけて、通行止めの看板が出ていましたが、深夜にも関わらず、多くの人が訪れています。

私は「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」の現場が最終盤で、見に行くのは諦めました。

別アングルの動画も公開されています。

1993年に完成した、梅田スカイビルのリフトアップ工法を思い出しますが、いずれにしても大工事です。

2022年5月、工事開始直前の写真です。

色々な補強工事の甲斐なく、中央のヒンジ部が下がり続けており、架け替え工事が始まると発表されました。

3年弱も掛かるという看板に、かなり驚きましたが。

すぐ近くなので、時々写真は撮っていました。

2023年4月の写真ですが、吊り下げられたゴンドラに、高速道路がかじられるように解体されていきます。

12月頃にはすっかりなくなりました。

あるものが無くなると、景色的には「すっきりしたな」という印象です。

そして現在の様子。

出来たら出来たで、空が小さく感じます。

しかし、ここが繋がらないと大阪南部から市内に向かう車はかなり不便。早く開通して欲しい人が沢山居るはずです。

ちなみに、手前のビルに「BOOKOFF」の看板が残っていますが、今年の6月に喜連瓜破駅前店は閉鎖されました。

本は真っ新なページをめくるのが醍醐味なので、あまり使っていませんでしたが、書店同様、無くなっていくのは寂しいものです。

私の仕事で「上手くいかなかったので、解体してやり直します」はあり得ません。

大工事が成功したところに水を差すかもしれませんが、やり直せるくらい利益が出ているなら、もう少し高速料金が安くても良いのでは、とも少し思ってしまいます。

昔、ビートたけしがこんなことを言っていました。

巣穴から出て、ちょっと冒険してみる。

次は、その距離を延ばしてみる。

その次は、さらにその距離を……という感じで、出来ることを増やしていく。


失敗は許されないからと言って、間違いのないことをしているだけでは、能力は伸びません。

この精神で、少しずつ、少しずつ距離を延ばしてきたつもりです。

いつも、次が自分にとっての最高傑作という気持ちで日々働いています。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

尼崎愛‐2145‐

尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック 内覧会(予約不要)

日時:9月7日(土)、9月8日(日) 10:00~14:00
住所:〒661-0953 兵庫県尼崎市東園田町5丁目140-1共栄園田駅前ビル2F
 阪急園田駅北出口から徒歩3分 レンガの建物が目印
tel:06-4960-7830

週末の内覧会を控え、院内での勉強会、医療機器のセッティングと、多くの人が出入りしています。

院長の江口さんは、Webサイト用の撮影中だったので、横からこっそり撮らせてもらいました。
いよいよ、という感じです。

建築は様々な法律に縛られています。

建築基準法やそれに関係する法律、条令ですが、法を理解した専門家としての立場と、業としての実務を統括する立場の両方を求められるのが建築家という仕事です。

今回の計画は改修でしたが、福祉のまちづくり条令等、様々な関係省庁との協議が必要でした。

担当部署のある尼崎市役所へは、7回程通ったでしょうか。

市庁舎は、JR立花駅から歩いて10分程です。

少し離れた歩道橋から見ると、ロケーションがよく分かります。

背後に見えているのが立花駅前の商業施設。更にその後ろには六甲山を望みます。

周辺には公園も整備され、緑も豊か。

市庁舎の完成は1962年(昭和32年)で、設計は宝塚市役所等も設計した村野藤吾。

60年が過ぎ、さすがに古さも感じますが、吹き抜けも備え、特に階段には村野らしさを感じます。

タイルは横浜市庁舎で使われていたものに近しい感じでした。

室外機置き場でしょうか。

開口部の下には大きなくぼみが。

そしてトップライト。

巨匠のこだわりが、細部から伝わってくるのです。

庁舎の回りには堀のような空間があります。

雨が降った後は、かなり堀感が増すのですが、積極的に貯めるつもりはないようです。

これは、かつての尼崎城に美しい堀があったことから、村野が着想したと言われています。

市役所から阪神尼崎駅まで移動してきました。

西口からでると、南東方向に尼崎城が見えています。

阪神電鉄尼崎レンガ倉庫のすぐ南と言えば分かりやすいでしょうか。

天守閣は旧ミドリ電化の創業者・安保詮さんが「地元に恩返しがしたい」と、12億円を投じて寄贈したもの。

内部は資料館になっており、2019年にオープンしました。

5階まで上がることができますが、高架の下に駅の西口が見えています。

強烈な地域愛を感じずにはいられないのです。

ジョーのある町、尼崎

兵庫県なのに市外局番(06)の尼崎。

ダウンタウンの地元、尼崎。

この計画のおかげで、深く関わらせてもらいました。

「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 のある町、尼崎。となれば……

こうして、色々な地域に愛着がもてるのは、建築家という仕事の役得だと思います。

地域の皆さんに長く愛される。作り手にとって、これ以上の目標はないのです。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

始まりの地、南紀白浜‐2141‐

夏季休暇の最終日。8月18日(日)の朝、ハーヴェスト南紀田辺をチェックアウトして白浜へ向かいます。

ホテル川久の対岸を通って、白浜の中心街へ向かいます。

前回は遠景の写真でしたが、近くに来るとなお迫力があります。

ホテル建設時のオーナーは、高校の同級生のご両親でした。

自営で左官職人等をイタリアから呼び寄せて完成させています。

流石にその手跡は、遠目から見ても分かるから不思議です。

そして、ザ・白浜と言えば白良浜。

私的にはあまり興味がなく通過します。

家族写真の本命、円月島前に到着しました。

潮が引いており、真正面の磯に降りられました。

白浜まで来ると一気に南国ムードが漂います。

今年はこの地での写真で決まりかなと思います。

更に南下すると、三段壁。

洞窟までエレベーターで36m降ります。

いずれも家族で来ていますが、子供達は小さかったので一切覚えていないそう。

南海トラフ警戒の直後に、その真上にいるのはあまり褒められたものではないかもしれません。

しかし、そのプレートの動きがなければ、こういった景色は生まれないのです。

最終目的地は、南紀白浜アドベンチャーワールド。三段壁から車で10分程の距離です。

免許取りたての長男が練習したいと、前日に初心者マークを購入してきました。

ただ、なぜかボンネットには付かず、側面に貼ることになりました。

愛車が汗をかいているようにも見えます。若干緊張しているのでしょうか。

東京でも、友人たちとレンタカーでドライブしているそうで、思ったより運転できていました。

ただ、細やかなアクセルワークやブレーキングはこれからです。

レンタカーより大きいので、そこは運転が難しいはずですが、車高が高いので眺めはよいと言っていました。

無事到着。

合宿免許では、車庫入れの練習がほぼ無かったそうで、端っこの方で少し練習しました。

最近の車はカメラが付いていますが、それでもこれらは経験するしかありません。

イルカショー。

アニマルランド。

ケニア号に乗ってサファリ。

そしてパンダ。

2泊の家族写真の旅はこれで終了です。

ここ南紀白浜は「家族で47都道府県制覇」の旅の始まりの地でした。

2008年の5月、娘が生まれて3ヵ月で、4人での旅行は初めてでした。

それから日本全国、津々浦々を10年掛けて回ったのです。

目的達成から更に6年。

ホテルも少し古くなったなあと思っていまいたが、子供がこれだけ大きくなるのですから当たり前です。

16年振りに訪れたら、感慨深いものがあるかなと思っていました。しかし、懐かしくはありましたが、意外にそうでもなかったです。

それはそうかもしれません。

16年前、私達夫婦が子育てまっただ中だったように、子供達も青春まっただ中。感傷に浸っているような時期でもありません。

いろんな所へ行って、いろんな人と出会って、いろんな経験をして欲しいと思います。

家族写真の旅は、来年以降も誰かが家族を持つまでは続けたいと思います。

もし家族を持っても、一緒に行ってくれるならそれも更に嬉しいのですが。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」オープン■■

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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ワンチャン、家族写真は南紀田辺へ‐2140‐

8月15日(木)から18日(日)まで、夏季休暇としていました。

会社としては休みですが、私が休めるかは別問題です。

この春に予定していた仙台旅行も、仕事の恰好がつかず私だけキャンセルしました。直前まで、ギリギリの攻防が続きます。

何とか休めそうとなり、16日(金)の夜から南紀田辺へ向かったのです。

ハーヴェスト南紀田辺に泊まるのは10年振りくらいでしょうか。

義父母が会員で、子供が小さい時は本当に良く使わせてもらいました。

海沿いのロケーションで、眺めは最高です。

今回は1111号室。11階でした。

ホテルから直接は見えませんが、少し歩くと白浜の老舗ホテル、川久が見えます。

南紀田辺は、日本三古泉のひとつと言われる白浜から北に7kmくらいの位置にあります。

結婚してから20年、年賀状は家族写真としてきました。

昨年も何とか4人で撮ったのですが、東京の大学に行っている長男が帰省している時しかチャンスがありません。

皆が揃うタイミングで近所の公園で撮ったのですが、案の定いまいちで……

それで、今年は何とか旅行へ行って撮ろうとなったのです。

チャンスは今回限り。今風に言うなら「ワンチャン」です。

ただ2泊取っているので、2カ所で撮ることにしていました。

このホテル前の海岸でのカットは、風が強すぎて最終的にはボツ。

私のせいですが。

下の娘が生まれてからは、裏面に4人の写真、表面に兄妹の写真と決めているので、兄妹カットも一緒に撮影します。

2人で何かしらアイデアを出してくれるのです。

こちらは採用するかもしれません。

1日目のスケジュールは、写真撮影のみ。

それ以外の時間は、私は部屋で仕事、子供達は勝手に遊んでいました。

泳いだり、テニスをしたり、大学2回生と高校2年生ですが何とも仲が良いのです。

子供がこの歳になってくると、父親ができることはお金を出すことだけです。

普段は食べ放題の焼肉に行っているようなので、紀伊田辺駅前の焼き肉店「松島園」を予約しておきました。

久し振りに家族4人が揃っての食事です。

長男は、牛タン屋さんでバイトしているので、牛タン関係は上手に焼いてくれました。

4人でしっかり食べて3万円ちょっと。

味、金額とも十分満足の店でした。

ホテルに帰ってからは、娘のリクエストで花火。

オークワという和歌山に多いスーパーで購入しました。

旅先で地域のスーパーによるのも楽しみのひとつです。

夜もかなり風が吹いていましたが、何とか線香花火まで終えて予定終了です。

南海トラフ警戒の直後だったので、子供たちは多少緊張しているようでした。

来るときは来るし、来ない時は来ないのですから、毎日を大切に過ごせば良いと思っています。

2日目は次の木曜日に。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」オープン■■

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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大暑に対抗、梅田打ち水大作戦‐2132‐

先週土曜日、現場からの帰りに梅田を通りました。

夕方になれば、少しだけ暑さがまし。

「釣り道具を補充しておくか」と、釣具屋さんのある大阪駅前第4ビルへ。

阪神百貨店の東側に、かなりの人だかりが。

「梅田涼しくな~れ!」の掛け声と共に打ち水をしていました。

「梅田打ち水大作戦」というイベントのようです。

第4ビルの北側にはパトカーが止まっており、こちらも人が集まっています。

すると、太鼓と笛の祭囃子が聞こえてきました。

先の打ち水も「梅田ゆかた祭2024」の一環のようです。

夕方とは言え、まだまだ暑い中大変だと思いますが、やはり夏は祭りが似合います。

こまめに休憩を挟みながら、ゆっくりと行進して行きます。

「露天神」の文字が見えています。「お初天神」の名前でも知られますが、庶民の楽しみに、神社が果たしてきた役割は非常に大きかったでしょう。

子供が大きくなり、すっかり夏祭りもご無沙汰ですが、たまには屋台のお好み焼きでビールといきたいところです。

平野まで帰ってくると、ちょうど日没でした。

週末、妻と娘は儀父母の家に泊まるというので、買い出しに駅前のスーパーへ。

お惣菜を買ってエコバックに入れ、出張セットのキャスターとカバンの上に。

どんな感じに見えるのだろうと写真を撮ってみました。

相棒のゼロハリバートンのバッグセットも、かなり疲れが見える感じがします。私も同じように見えているかもしれませんが。

今日は大暑。字を見るだけで汗がでてきそうですが、打ち水で対抗したいと思います。

男子ゴルフツアーでショートパンツ解禁のニュースもありました。

身だしなみは大切ですが、コンディションキープはもっと大切。当社でも夏の間は、ショートパンツ解禁にしようかなと思います。

私の一番の強みは、何でも食べられること。夏バテは未経験です。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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ゲツモクお土産日記‐2121‐

会社には、毎日いくつも荷物が届きます。

サンプルやカタログ関係が多いので、大概はダンボール箱やクラフト紙系ですが、月曜日にちょっと可愛い箱が届きました。

山形のさくらんぼ。

もうこれは完全に宝石です。

宮城の畳メーカー「おり座」を応援しているという社労士さんからでした。

巻物の手紙を頂いたり、ご自身が山形で生産されているというりんごを送って頂いたりと、ここまでして貰ってよいのだろうか……と思ってしまいます.

このさくらんぼ、癖のない優しい甘さで、とびきり美味しかったです。

以前は、ふるさと納税でも頼んでいました。その位、娘が大好きなのです。

妻が先に持って帰り、その日の夜に私は5個ほど頂いたのですが、次の日はもう空っぽになっていました。

大人が食べ過ぎるより、体が成長している子供が食べる方が良いと思っています。ただ、もう3つ位は食べたかったかなと。

今日、木曜日は妻の両親が和歌山へ旅行に行っていたそうで、帰りにお土産を届けてくれました。

和歌山全部盛り、といった感じですがこれでも一部です。

大半は娘の胃の中へ消えると思いますが、スイカ、トウモロコシ、特に釜揚げしらすは私に当たらないと思います。

枝豆とイサキは大丈夫かなと。

この梅酢。

妻が言うには、和歌山にしかないそうで、これを使った鳥のソテーはとても美味しいです。白ワインとの相性は抜群です。

ちなみに、妻は白浜の銘菓かげろうを一番喜んでいました。

土地の産物を意味する土産(どさん)に、みやげの字を当てたのは室町時代以降だそうです。

「見上げ」が転じたという説と「宮笥(みやけ)」に由来するという説もあります。後者は神から授かった器という意味ですが、伊勢参りと強い関係があるようです。

十返舎一九の『東海道中膝栗毛』は弥次さん北さんが東海道を旅する物語りですが、庶民の移動が厳しく制限されていた江戸時代、旅は庶民の夢でした。

何故旅が出来たかと言うと、お伊勢参りを理由に通行手形が発行されたのです。

しかし、多くの費用が掛かるため、皆で積み立てたお金で代表者が参詣する「講」というシステムも考え出されました。

代表者は、お札や縁起物を持ち帰り、出資者に配ったのが、土産(みやげ)の習慣が根付いた要因だそうです。

どこにでも行くことが出来る時代ですが、実際に行ったかは大きく違います。

今年の3月、家族で仙台へ行く予定でした。しかし私はどうしても仕事が終わらずに断念。東京で暮らす長男も現地で合流し、私以外の3人での旅行になりました。

行けていたら、宮城の社労士さんにご挨拶くらいはと思っていましたが、実現せずでした。

普段、殆どお土産を買っていないのに、頂くばかりではそれこそバチが当たってしまいます。何とか、まずは出かける機会を作りたいと思います。

晩の食卓に、地域の特産物があると思うとより頑張りも効きます。

室町時代から続くというお土産という習慣に心から感謝します。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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新米パパとママにとっての100km割引‐2119‐

阪神高速松原線に駒川から乗ると、通天閣が見えてきます。

通天閣近くのえびすジャンクションで環状線に入り、神戸線や池田線へ乗り換えることになります。

宝塚に向かう池田線の景色はなかなかのものです。

また、大阪湾沿いを走る湾岸線は、都心部とはまったく風景が異なります。

神戸方面へ車を走らせると、山と海の間には神戸線が見えてきます。

六甲山系を眺めながらのドライブもまた楽し、なのです。

先日、阪神高速から大阪都心迂回割引神戸都心迂回割引等が発表されました。

6月からの値上げと合わせて発表された、慢性的な渋滞を解消するための対策です。遠回りをしても最短ルートと同じ金額になるというもの。

特に日本一混むと言われる神戸線は、私もできるだけ避けますが、中国道まで大回りするのは、相当に混んでいる時だけでしょうか。

それよりも、絶対に混まないと絶賛お勧めしている、山麓バイパス、ハーバーウェイ、そして湾岸線を含めて、こういった対策をとってくれると一番ありがたいのですが。

他にも深夜割引関西国際空港方面割引大和川線·堺線乗継割引も始まりました。

ありがたいことですが、全て理解している人はほぼいないでしょう。

このような割引で思い出すのが、2008年頃に実施されていたネクスコの100km割引です。

ETCの普及と、経済対策の両面で実施されたのだと思いますが、兎に角複雑でした。

子供もまだ小さく、よく遠出していたので出費はできるだけ抑えたいものです。

以下、2008年10月23日の日記から抜粋ですが、あらゆる割引を駆使して蓼科へ行っていました。

週末に長野の蓼科へ行ったケースで、1行程なら358kmで8,500円。4つの行程は100km以内がミソです。

1行程  近畿道「八尾」で乗り6:00までに「名神吹田」を通過。名神「八日市」で一旦流出。
※①早朝・夜間割引 50%offで1,500円

2行程  9:00までに乗りなおして、愛知県の名神「小牧」で流出。
※②通勤割引の午前 50%offで1,200円

3行程  乗りなおして、長野県の中央道「飯田山本」で流出。
※④休日昼間割引の1回目 50%offで1,500円

4行程  乗りなおして、中央道「諏訪南」は17:00までに流出。
※④休日昼間割引の2回目 50%offで1350円

計 5,550円 で差は2,950円

これだけ頑張って、浮いたのは2950円。

流出したり、流入したりするリスクを考えると割に合わないかもしれません。

この時は、友人家族との旅行でした。

現在も、学費、学費、アトリエの移転費用と、お金はあまりありませんが、当時はもっと無かったと思います。

友人は親の代からの医師です。私も全力で働いていましたが、財力の差があることは間違いありません。

何とかついていけるよう、涙ぐましい努力をしていたのです。

なのですが、案外楽しかったなあと思い出すのは、こんなことです。

アトリエmのBIOGRAPHYに載せている写真も、この時のものでした。

「一番充実していた時は?」と聞かれると、多くの人は最も苦労した時期を挙げるそう。まさに「安楽は充実を生まない」です。

ETCの割引を調べるくらい大した苦労ではないですが、2,950円節約するために半日リサーチしたことが心に残っているのだと思います。

もし、この日記を新米パパとママが読んでくれたなら、こう伝えたいです。

お金はあるに越したことはないですが、無いからこそ心に残ることのほうが多いのです。

小市民のひがみも入っているかもしれませんが。

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■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

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「滋賀の家」掲載

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「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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阪急電鉄も、座席指定サービス開始。友人関係は大丈夫か‐2117‐

一昨日、梅田にでる用事があったのですがかなり激しく雨が降っていました。

相変わらず外国人旅行者を多く見かけます。

海外に行くと感じますが、傘の考え方は各国で随分違います。

ヨ―ロッパの人たちは傘をさす人が少なめ。それで日本に来ると薄手のカッパを使うのでしょうか。カッパこそ日本独特の言い回しですが。

2週間程前に梅田を訪れた時は快晴でした。

丁度、阪急の京都線に特急が到着したところ。

中学高校の6年間を梅田-高槻市で通っていたのでやはり愛着があります。

勿論のこと、ビッグマン前は待ち合わせの定番です。

その阪急京都線でも、7月から座席指定サービスが始まるという広告がでていました。

『プライベース』は一律500円だそうです。

私鉄では、日本一の路線長さを誇る近鉄電車は、 座席指定サービス の先駆者です。

下町感満載の近鉄八尾駅前。

しかし「ひのとり」の高級感はかなりのものです。

昨年末に初めて乗りましたが、大阪上本町-名古屋の『プレミアムシート』で900円。

挽きたてコーヒーも買えて、非常に快適でした。

一昨年の秋には、お京阪の『プレミアムカー』で京都へ。

その時は、アテンダントが同乗していたのですが今もそうなのでしょうか。

そこまでは要らない気もしますが。

大阪-神戸、大阪-京都は、JRも含めて競争がし烈な路線です。各社が切磋琢磨してサービスが向上するのは、利用者にとってはメリットしかありません。

ただ一点、気になることがあります。

中学高校の6年間、阪急京都線の梅田-高槻市を使っていたと書きました。1980年代は通勤・通学ラッシュもえげつなく、通勤特急はいつも超満員でした。

通っていた高槻中学・高校は私学です。大阪の下町で育った私には、想像もつかないくらい裕福な家の子供が沢山いました。

当時はかなりの混雑でしたから、そんな家庭なら「座って勉強できるんだから『プライベース』で通いなさい!」となるはずです。

まさか、座席指定サービスを中高生禁止とはならないはず。もし私の時代に、このサービスが始まっていたら、猛烈に格差を感じたと思います。

それで、良い友達関係は築けるのだろうか……いらぬ心配でしょうか。

幸いにも、娘は近鉄電車で高校に通っていますが、『プレミアムシート』で通わせてくれと言われたことはありません。現在は、そこまで混まないのかもしれませんが。

『プレミアムシート』『プレミアムカー』に続いて『プライベース』。

サービスが始まったら、まずはお手並み拝見といきたいと思います。

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「滋賀の家」掲載

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やってないだけやん!‐2115‐

ツツジが満開になるこの季節。

毎年1回は、宮崎県の都城市で参加した、車の合宿免許を思い出します。

大学の生協で予約したので、色々な大学から参加者が集まり、とても楽しかったのです。

と思っていたら、あっという間に、子供が免許を取る歳になりました。

同じように合宿免許で取得し、無事免許が交付されたと写真を送ってくれました。

本人の尊厳のため、しっかり目にぼかしておきます。

小さい頃からずっと伝えてきましたが、①命 ②安全 ③健康 の優先順位だけはいつも忘れずにと、メッセージを送っておきました。

東京からの合宿免許は東北が多いそうで、このあたりは土地柄を感じます。

米沢だったと言うので、写真を送ってと頼んでおきました。

その写真が、なんともいい!

春の仙台行きも、私だけキャンセルになったので、こんな風景を見に旅へ出てみたいものです。

ちなみに、免許取得費用は半分だけ出してあげたはず。あやふやですが。

米沢城址には、伊達政宗生誕の碑があるよう。

すぐ近くには、江戸時代の名君として知られる上杉鷹山の像も。

この小さな街になぜ偉人が多いのでしょうか。

九州の小大名の家に生まれた鷹山は、上杉家に養子としてやってきました。

明治時代に内村鑑三が西欧に向けて英文で書いた「代表的日本人」では西郷隆盛など5人を取り上げています。

その中で、上杉鷹山は2番目に登場します。

米沢藩は、秀吉の時代には大藩でしたが、関ヶ原の戦いでは反徳川となり、当然冷遇を受けます。

17歳で9代目藩主となった鷹山は、困窮していた藩の財政を、産業の振興、人を得ること、賞罰をはっきりすることなどで立て直して行きます。

「民の幸福は、治者の幸福である」と語っている、まさに理想の日本人です。

中でも最も知られた言葉でしょう。

成せば成る なされば成らぬ 何事も

成らぬは人の なさぬなりけり

何度も読み返してしまう、禅問答のような含蓄のある言葉です。

しかし、現代語訳すると「やってないだけやん!」となるでしょうか。

動いていない車のハンドルをいくら操作しても景色は変わりません。まずは動いているか、自分の足元を確認する必要がありそうです。

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八尾南から八尾市縦断バスの旅‐2113‐

間もなく工事が始まる、八尾市でのプロジェクトがあります。

建築確認申請を提出するために、八尾市役所へ色々と手続きに向かいました。

平野のアトリエから八尾市役所へは車が早いのですが、その後、市内へ移動するのはやや億劫。

地下鉄谷町線の終点、八尾南駅まで行って、近鉄バスで行ってみることにしました。

駅前ロータリーはかなり立派です。

駅の正面に建つステーションプラザ八尾南は、全面カーテンウォールのなかなか恰好のよい建物。

その右奥に見えるのは、福原愛さんも所属していたミキハウスの本社です。

2019年に一度見に来ましたが、設計は黒川紀章です。

反対に、駅の北側は何も無いかなり広い空間があります。

駅の改札横に、ここが元は八尾空港の一部だった写真が展示されていました。

出入口に沿って、飛行機が並んでいるのが見てとれるでしょうか。

他にも、ひとつ手前の駅周辺の長原遺跡と、八尾南遺跡から出土したもののレリーフが展示されていました。

地下鉄の延長工事のため、1974年から1980年まで断続的に発掘が行われ、約1万年前の旧石器時代の石器から、室町時代の井戸の跡まで、多くの遺跡が発見されたとあります。

湿地帯だったことを活かし、弥生時代から稲作が行われていた痕跡も見つかったそうです。

古墳銀座と言ってもよい、藤井寺市のすぐ北にある八尾市は、早くから多くの人が暮らしていたのです。

また、なんとも八尾らしい告知も。

八尾えだまめの収穫体験は、参加費1000円で、1kgも収穫させて貰えるようです。子供が小さい時ならすぐに申し込んでいたと思います。

行けなくても、参加費はお出しするので、半分けしてくれないかなと思うのです。

現在は八尾空港とは少し距離ができましたが、小型飛行機、ヘリコプターが断続的に離陸している音が聞こえてきます。

バスに乗ると、すぐに八尾空港の横を通過しました。

ここは、子供連れの家族にお勧めです。人も少なく、子供は飛行機大好きですから。

途中、バスはJR八尾駅を通過します。

八尾市役所前で下車し、各担当部署をまわり手続きをすませました。

市役所から近鉄八尾駅まで歩き、近鉄大阪線で市内の審査機関へと向かったのです。

3つの駅の中でも、近鉄八尾駅前は、イトーヨカドーやアリオもあり一番賑やかな感じでした。

仕事で出掛ける時も何か楽しみは見つけたいといつも思います。

八尾南駅、JR八尾駅、近鉄八尾駅と、近鉄バスで八尾市を縦断するバスの旅でした。

ただ、八尾南駅に笑えない告知もありました。

それはそうでしょう。

駅員さんもこれは大変です。

室町時代ならこんな注意は受けなかったでしょうが、残念ながら現代はそうもいきません。

太古から多くの人が暮らす街です。美しくあれるよう、そこは皆さんよろしくお願いします。

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