カテゴリー別アーカイブ: 09 家族・私

お前が二十歳になったら‐2183‐

公園の樹々もすっかり葉を落とし、1月はもの寂しい時期でもあります。

ですが、成人式があるのもこの時期です。

月曜日の成人式に合わせて、長男が東京から帰省していました。

靴が無いということで、妻が大丸梅田へ同行し新調。

ベルトを忘れたというので、こちらは私の物でしのいで貰いました。

3月いっぱいで現在の国際寮を出なければならず、すでにマンションの契約を済ませていました。

その初期費用がウン十万円掛かるとのことで、そちらも支援が必要と。

私は全くお金を使っていないのですが、年始から出費が続きます。

区主催の成人式に参加し、その後母校での成人式に移動。

中学高校と卓球部に所属していた時の仲間たち。

その中でも、6年間一緒に通学した友人と。

彼が受検を突破するストロングとなったのが英語ですが、その添削をしてくれた先生とも。

お金はそれなりに掛かりましたが、これだけ周りに恵まれていたなら、親としては本当に嬉しい限りです。

式の後は、夜通しボーリングだったようですが、隣のレーンの人達が「成人式ですか?」と祝福してくれたそうです。

長男が言うには「東京では、これは絶対ないと思う」と。

大阪はやはり過ごしやすいそうです。

3泊の滞在をフルに楽しんでいました。

長男が小さい頃、河島英五の「野風増」をカラオケで歌った時、こんな気持ちになるのかなと思っていました。

♪お前が二十歳になったら 酒場で二人で飲みたいものだ

なのですが、長男はお酒があまり強くなく、ビール1杯がちょうど良いらしいのです。

飲んでいなくても、そういった場は十分楽しいとも。

それなら無理をして飲む必要もないので、食事をするときも勧めません。

飲まなければ、お酒で失敗することも無いので、飲まないに越したことはありませんし。

先の「野風増」に出てくる父親は、「お前の門出を祝う」と言い、「男は夢をもて」と言います。

感慨深いものがあるのかなと思っていましたが、そういった余裕もなく、計画を前に進めるため、日に夜を継いで働く毎日です。

加えて、自分に夢を持てと叱咤激励しています。

15年程前のイメージとはかなり違っていますが、そんな現実も悪くないかなと思います。

長男があと2年、長女があと6年で社会人になると考えれば、子育ても最終盤に入ってきました。

数年前にある後輩が「守谷さんも、すっかり社長然としているんでしょうね」と言っていましたが、いえいえどうして。

経営から、一兵卒の仕事まで、何でもというか、全てやっています。

そんな親を見てどう思うか分かりませんが、それが私なりの人生です。

大きな夢をもって、世の中の役に立ち、世の中に求められる仕事人になって欲しいと思います。

そして彼なりの人生を謳歌してくれればと願います。

成人おめでとう。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

それでもやっぱり紙が好き‐2181‐

「年賀状を終わりにようと思います」というメッセージが入った年賀状が、今年も結構ありました。

反対に、アメリカから届いたエアメールもありました。

年賀状終いは、やはり85円への値上げの影響も大きそうです。

家族用、会社用を合わせると3万円を超えたので、それなりの額です。

エアメールにも、勿論返信したのですがこちらは140円。

逆に安く感じました。

我が家の年賀状は、表が子供達だけの写真。

裏が家族全員の写真という構成にして20年。

ということは長男が20歳になる年です。

年賀状終いに逆行するように、結構気合を入れて作っています。

昨年唯一の家族旅行は、お盆休みの南紀白浜行きですが、ほぼこのためだけに行きました。

印刷が赤転びしている点だけが少し残念ですが、概ね納得しています。

会社用の年賀状は、 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」の共用廊下からのカットにしました。

– 患者さんでなくても立ち寄ってほしい。曲面状の本棚があるクリニック –

というメッセージを伝えるには、この2カットが良いかなと思い選んだのです。

「本棚裏のカウンターで、受験勉強をしてくれたら嬉しい」というドクターは、日本広しと言えどもそうは居ないと思います。

本だけ読みにきて頂くのも大歓迎というコンセプトですが、その本も全て、江口院長の何かしら縁のある方からの寄贈で賄われています。

私も出来る限り寄贈したのですが、被ってしまった本がありました。

沢木耕太郎の「深夜特急」です。

真っ先に思い浮かんだのがこの本ですが、どちらかと言えば、私はクリニック側の人間なので、私の分を引き取ってきました。

しかし、同じ思いを持った人が居たことを嬉しく思ったのです。

これは昨年の年賀状ですが、皆の顔が若干こわばっています。

長男が東京の大学へ行ったので、家族写真を撮るタイミングはかなり限られてきます。

なのに、何のイメージも作れておらず、夏の帰省時に、急遽近所の公園で撮ったのです。

三脚を立て、タイマーで撮影していると、公園に居た人たちが「なんだ、この家族?」みたいな雰囲気になり、良い写真が撮れませんでした。

4人揃っての写真が撮れるのは、あと何回くらいかなと考えます。

それなら、毎年2カットくらいは良い表情の写真を撮れるよう、準備しようとなったのです。

もうひとつの候補だった、春先の仙台旅行は私だけキャンセル

南紀白浜行きもかなり怪しかったのですが、何とか参加できました。

本と年賀状。減少の一途をたどっているのはどうしようもありません。

それでも私は紙媒体が好きなのです。

太っても、少々毛が薄くなっても、ありのままの姿を伝えるつもりです。

誰も見たくないかもしれませんが。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

懺悔と青春‐2179‐

新年明けましておめでとうございます。

元旦に、アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode1を公開しました。

よければご覧ください。

2025年の1回目は、昨年末の話からです。

12月30日、阪急うめだ本店のショーウィンドウも、すっかり迎春仕様になっていました。

百貨店の屋上広場から、北西のJR大阪駅側を望みます。

間もなく2024年も終わりだなと、やや感傷にふけるのです。

昨年はオリンピックイヤーだったので、中学・高校の同窓会の開催年でした。

柄でもないのですが、世話役の代表を引き受けています。

2004年アテネオリンピックの年に第1回目を開催。

以降、4年毎の12月30日に開催を続けてきました。

今回、先生方は3名が参加下さいました。

学生時代は、迷惑しか掛けていないと言っても過言ではないのですが、英語担当のA先生には、格別のご迷惑をお掛けしてしまいました。

本当にお世話になり、全く頭が上がりません。

開会のご挨拶をお願いしました。

70歳を超えたとのことですが、とてもお元気で、はつらつとされています。

皆に楽しんでもらうため、2分くらいの近況報告を全員にお願いしています。

なぜずっと私も写っているかと言うと、司会進行をさせてもらっているからです。

この3時間は気合十分、仕事くらいのテンションで臨みます。

初参加の同級生あり。

毎回安定の盛り上げ役ありと、多彩なメンバーが揃っています。

大学教授、海外の大学教授、医師、税理士、会計士、映画監督、CM監督、社長、副社長、SE、エンジニア、研究者、東京、愛知、ニューヨーク、十勝から……

もし子供が将来に迷っていたら、この会に参加するのが一番良いのではと思うくらいです。

と書いてみて、本当に実現したらとても有益な気がしてきました。

体育の先生は当時26歳だったそうです。

熱血指導でここでは書けないネタも満載ですが、そういった先生の話が一番盛り上がるのです。

「若かったので、皆さんにはご迷惑をお掛けしました!」は大爆笑でした。

3名とも、はじめて6年持ち上がったということで「君たちはとても印象に残っている」と。

化学のT先生は、やや体調を崩していたにも関わらず、新型コロナで中止した会を除いて、5回全ての参加です。

こちらの先生には高校生の時「守谷、勉強嫌いやったら高校は義務教育と違うから辞めてもかまわないんやで」と。

本当に、ご迷惑をお掛けしてばかりで……

会の終了後、皆で写真撮影。

最高に楽しい会でした。

その後、阪急東通商店街の串かつ屋さんで2次会。

こちらも31名の参加があったのです。

2004年、第1回目のすぐ後、当時学年主任だったY先生がお亡くなりになりました。

Y先生には「守谷はすぐカッとなりやすいから」と、短気な性格をたしなめてもらいました。

お葬式に寄せてもらったのですが、奥さまが、会から戻ったあと「楽しかった、楽しかったと、何度も言っていました」とお聞きしました。

20年前。

お2人とも本当に若い。

そういう私達も勿論若い。

2016年リオオリンピックの年に参加くださった、国語のS先生が2020年にお亡くなりになりました。

また、第1回目に参加下さった数学のY先生も、2021年にお亡くなりになりました。

冒頭の挨拶で言ったのですが、実際にお会いできることが、当たり前ではないという事を痛切に感じます。

S先生は中1、中2の担任でしたが、2016年のとき「あんた喧嘩ばっかりして、悪かったものね~」と。

本当に、懺悔、懺悔、懺悔しかないのです。

これまでぼんやり書いてきましたが、殴り合いの喧嘩、慰謝料、修学旅行中の別室隔離、学校でお好み焼き、かつ勉強は全くしない。

高槻中学・高校は進学校ですから、先生側からすれば絶対に要らない生徒です。

しかし、大学に入ってからは本気で建築を学び、仕事人としては毎日を全力で生き、誰よりも働いてきたつもりです。

多少はまともになったと思ってもらいたいのと、少しでも恩返しができるならと引き受けたのが、「同窓会実行委員会 世話役代表」でした。

会場捜し、名簿の作成、往復葉書の送付、メール配信、アンケート用紙の作成、そして会が終わった後の情報の整理、母校への報告と、開催年の8月頃から準備を始めます。

やるべきことが結構あるので、全て会社として引き受けているイメージでした。

しかし人手が足りていない今回は、かなり時間の確保が難しかったのが正直なところです。

また、そんな滅茶苦茶な生徒だったので、私以外が代表をすれば参加する生徒も居るのではとも、ずっと思っていました。

そんな理由で、20年勤めてきた世話役の代表を今回で退任させてもらうことにしたのです。

先のT先生にこんなことを言ってもらったことがありました。

「僕は今の生徒に、こんなことを言っているんや。

この学校に来れる子は、頑張れば絶対何とでもなる。

それは守谷を見てそう思う」と。

もとが真面目な人より、ヤンキーが厚生した方が偉く見えてしまう的なところもありますが、私にとってこれほど嬉しい言葉はありませんでした。

20年前と言えば34歳です。

自分で見ても若いと思います。

はっきり言えば、この会は私にとって、懺悔と青春だったと思います。

私は働きもしますが、前にも出ます。そこを陰から支えてくれたI君には感謝しかありません。

次回の第7回は、2028年ロサンゼルスオリンピックの年です。

世話役を退任した次回、参加したいと思うのかなとか思ったりもします。

まだ4年あるので、それはまたその時に考えてみたいと思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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2024年 暮れは元気にご挨拶‐2178‐

今年も残すところ2日になりました。

私の2024年を振り返っておこうと思います。

1月 2024年は何が出来る?‐2074‐

元旦の夕方に起こった、能登半島地震。

街角に設置されるようになった、多くのカメラがその生々しさをダイレクトに伝えます。

改めて、地震大国・日本を認識せざるを得ません。

2012年に家族で巡った、能登半島の美しい自然を思い出します。

北陸の海の幸は特に美味しいのです。

年始から、2024年は何ができる?というお題をいきなりもらうことになりました。


2月 梅田ダンジョン①<大阪駅前ビル編>‐2083‐

インバウンド旅行者の間でも「梅田ダンジョン」が話題になっているそう。

慣れ親しんだ梅田を、3回シリーズで紹介してみました。

梅田ダンジョン②<1.2km東西横断脱出編>‐2085‐

梅田ダンジョン③最終回<阪急三番街と阪急サン広場編>‐2091‐

長男が帰省するさい、東京からヒッチハイクで帰ってきたのには笑わされました。

青春ヒッチハイク‐2088‐

3月 奈良ホテルでセミナー‐2093‐

奈良大宮ロータリークラブの例会で講演をする機会をもらいました。

会場が辰野金吾の名作、奈良ホテルだということが特別に嬉しかったのです。

4月 4時間の山道はワクワク時間だった‐2106‐

長らく通っている池原ダムの近くで、古民家フルリノベーションの依頼を頂きました。

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」です。

昨年末、通勤路とも言える169号線で崩落事故があって通行止めに。

現場は動いているので、十津川村を通る168号線で大きくう回して現地へ向かいます。

山道4時間はなかなか大変でしたが、それはそれで新鮮でした。

日本の粋。169号線ようやく開通‐2126‐

夏にはようやく仮設橋が開通。

「道」の大切さを、身をもって経験しました。

5月 第3ラウンドは上町で勝負‐2111‐

天王寺で創業し、平野に移転して20数年が過ぎました。

2年程前から、駐車場があり、スタッフも通いやすい場所を探していました。

大阪城のすぐ南、中央区の上町に小さな古ビルを見つけたのが今年の春。

アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」のスタートです。

年内引越しを目指していましたが、少し遅れそうです。

6月 背景に人生をかける‐2122‐

久し振りに足を運んだ展覧会は、「新・山本二三(にぞう)展」。

「天空の城ラピュタ」をはじめ、ジブリの背景画を多く担当したのが 山本二三です 。

「火垂るの墓」「ルパン三世」等も担当しているのですが、「じゃりン子チエ」もそうだったと知り、驚き、納得しました。

「じゃりン子チエ」の背景については、この日記でも何度か取り上げました。

時代を写し込む精度が凄いと、いつも思っていたからです。

7月 3つの現場を回って、恥を忍んでひとり撮影‐2130‐

掘り炬燵のある平屋「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へは、遠方なのでひとりで行くことが殆んどです。

【現場日記チャンネル】の撮影も、当然ひとりで行わなければなりません。

アイフォンを使ってリモート操作するのですが、これを沢山の職人がいる現場でするのが恥ずかしく……

何とかEpisode6まで頑張りました。

8月 始まりの地、南紀白浜‐2141‐

長男が帰省したタイミングで、家族で南紀白浜へ。

南紀白浜は「家族で47都道府県制覇」の旅の始まりの地だったので、感慨深いものがあります。

もうひとつの目的は、家族写真の撮影。

ワンチャン、家族写真は南紀田辺へ‐2140‐

減る一方の年賀状ですが、4人で集まれる限り写真付きで送りたいと思っています。

9月 一粒万倍日に開業「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」ずっと元気を応援する‐2149‐

昨年の秋にオファーを頂き、9月17日の一粒万倍日に開業した、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」

5社程のコンペから選んでもらったのですが、コンセプトを聞いた時から、「この計画は絶対に成功する」と思いました。

「患者さんでなくても立ち寄ってほしい」のは、元気な時のお姿を見たいから。

江口さんのこの考えを、形にしていく仕事はとてもやり甲斐があり、とても楽しかったのです。

10月 理容師≒医師‐2157‐

アトリエ付き住居の移転を控え、迷っているのが、どこで髪を切ってもらうかです。

中学生の頃から通っているDさんの店に通い続けるんだろうな、というのが今の結論です。

少し調べてみると、昔のヨーロッパでは、刃物の扱いに長けている理容師は、外科医も兼ねていたそう。

私にとっては、話をゆっくり聞いてもらう、精神科医のようなものでもありますが。

11月 その男、万里の長城レベル‐2168‐

2024年も、MLBで圧倒的な成績を残した大谷翔平選手。

今年1年は、右肘の手術で投手は封印。

その中で、指名打者では初めてのMVPに満票で選ばれました。

しかも2年連続で3回目の受賞です。

宇宙から肉眼で見える唯一の人工物と言われるのは万里の長城ですが、それに匹敵する、この惑星一の野球選手です。

12月 このクリニックを、必ず大繁盛クリニックにする‐2172‐

9月の開業を取り上げた 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 ですが、院長の江口さんから打ち上げのお誘いを受けました。

「内科系」のクリニックは、スタート時が本当に厳しいのです。

なので、スタートダッシュにつながるなら、何でもしようと思っていました。

そのひとつが、院長自らの言葉で、開業への思いを語ってもらうことです。

また、膵臓がん・胆道がんを発見するエキスパートなので、内視鏡、超音波内視鏡のできることも、分かりやすく説明してもらいました。

食事会の席で現状を尋ねると、聞いたことがない程、順調なすべり出しでした。

当日は朝方まで仕事をしていたので、失礼のないよう会話できていたか怪しいのですが、そんなことが吹っ飛ぶくらい、今年で一番嬉しい、美味しい時間となったのです。

年始の問いは、「何ができる?」でした。

結局のところ、私にできるのは懸命に働くことだけです。

そう考えると、より働きやすくなる、 アトリエm移転計画「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」が一番のご褒美かもしれません。

クライアントの駐車場を心配しなくても良いことも、都心部に出る時間が短くなるのもとても嬉しいことです。

そして、クライアントに心から喜んでもらえたら、仕事人冥利につきるのです。

本年も、「ゲツモク日記」「ゲンバ日記」、また『建築家・守谷昌紀TV』にお付き合い頂きありがとうございました。

2025年が、皆さんにとって素晴らしい1年となることを確信しています。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

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落とし物が帰ってきた‐2177‐

冬至、クリスマスが終わり、街も年末モードに入りました。

クリスマスはいくつになってもワクワクするものですが、中でも阪急梅田のコンコースは、この時期の風物詩と言えます。

今年は小魚のようなモビールがまるで群れのよう。

今まで見てきた中でも、出色の空間演出ではないでしょうか。

20年書いてきたブログでも、最も読んでもらったのが「阪急梅田駅の歴史」という2005年の記事です。

阪急梅田と大阪は、やはり切っても切れない関係なのです。

そんな慌ただしい年末の月曜日。堺筋本町まで行ってきました。

ボートのオブジェが外壁を飾るのは、本町通り北側にある、大阪産業創造館(サンソウカン)。

その向かいにあるのが、東警察署です。

先週現場へ行った時に、交通系のカードを入れたパスケースを落としてしまったようです。

そのことに気付き、急いで各カード会社に使用停止の連絡をしました。

すると、クレジット機能がついているカード会社には、警察から連絡があったのか、すでに使用停止の手続きがとられていたのです。

このあたりは有難いなあと感謝したのです。

担当窓口に行き、カード会社に教えてもらった受付番号を告げました。

免許証を見せると、すぐに手元に返ってきたのです。

おそらく30年くらい使っているこのパスケース。

何度か買い替えようと代わりを捜したのですが、この薄さがなかなか見つからずで、今も現役なのです。

無くしてすぐに思ったのは、「あのパスケースの代わりが見つかるかな……」でしたから。

無くした現場は「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」のすぐ近くのようでした。

つまり、来年からの私のアトリエであり住居です。

ようでしたと書いたのは、拾ってくれた方が、全ての権利を放棄し、匿名で届けてくれたからです。

今まで、警察に紛失届を出して返ってきた物はひとつもありませんでした。

本当に有難く思い、お礼をしたかったのですが、それは叶わなかったのです。

落とした自分が一番悪いのですが、何だかとてもツイている気がします。

『ツイてるね ノッてるね』は、先日俘虜の事故で亡くなった中山美穂さんのヒット曲。

心からご冥福をお祈りします。

同い年だったことに驚きましたが、代わりと言ってはなんですが、遠慮なく、ツイて、ノッていきたいと思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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いよいよ本格始動します‐2160‐

昨日は、昼から阪神百貨店向かいの、梅田阪急ビルオフィスタワーへ。

正確に言うと、大阪梅田ツインタワーズ・ノースに名称が変わったのですが、今でも前者のほうがしっくりきます。

妻とTOTOのショールームに来る日がやってくるとは……

「上町のアトリエ兼住居」のモノ決めにやってきました。

家を建てるのに、TOTOが一切使われないことは、あまり無いかもしれません。

日本が世界に誇るメーカーですから、モノが良いのは間違いありません。

しかし、普段クライアントに勧めているグレードは、金額的に使えなさそうです。

ヨドバシカメラ前の歩道橋を渡って、グランフロントに移動します。

この歩道橋、出来た時から屋根部にフレームがあります。

いつか屋根を架けたいんだろうなと思っていました。

ヨドバシカメラに接している部分のみですが、ついに屋根が架かっていました。

これはヨドバシカメラがお金を出しているのでしょうか。

全部に屋根が架かると、移動がとてもしやすくなるのですが。

グランフロントのサウスタワー内にあるリクシルに移動しました。

便器と同じく、キッチンもあまりお金を掛けられずで、既製品を見に来たのです。

前の家では、置き型の食洗器が壊れてから、大分文句を言われているので、食洗器だけは必須になると思います。

普段から、金額調整はかなりシビアにやっていますが、かなりの減額に迫られそうです。

最後はグランフロントのノースタワーにあるミラタップ

最近、サンワカンパニーから名称が変わりました。

衛生機器類は比較的リーズナブルで、多めの採用になりそうです。

私にとっては、普段のショールーム巡りの定番コースですが、妻は「疲れた」と。

それならと、ひとりでグランフロントの屋上まで上がってきました。

グラングリーンが9月に街びらきをしましたが、まだ訪れたことがありません。

せめて全体像を見ておきたかったのです。

プリツカー賞を受賞した、SANAAが大屋根を設計したイベントスペースが中心に見えています。

かなりの人出ですが、何があるのか全く知らないので、是非寄ってみたかったのですが

約30年に渡って、100軒ほど設計させて貰いましたが、自分の家を建てるのは初めてです。

建築とは、改めてのお金が掛かるものだということを痛感しています。

場所と構造にこだわって中古物件を探したので、あまり工事費にはお金が掛けられず、かなり苦戦しているのです。

ただ、泣いて、喚いても誰も助けてくれないので、何とか自分で解決するしかありません。

「上町のアトリエ兼住居」 、まだ「ゲンバ日記」は名称を変えただけですが、いよいよ本格始動します。

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「勝つ」か「負ける」かは常に半々、どうせジェットコースター人生だし‐2155‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

現場へ向かう途中。

立派な旧家が立ち並んでいるエリアがあります。

ただ、形あるものはいつか朽ち果てるのが宿命です。

安普請の(失礼!)倉庫なのかなと思い、横をのぞいてみたら、しっかりした土壁でした。

こういった昔ながらの瓦屋根は、解体の手間と費用がかなり掛かります。

屋根を葺き替えてリノベーションするのか、それとも撤去してしまうのか、他所の現場ですが気になるのです。

今年の暑さで、彼岸花も遅れ気味なのでしょうか。

ようやく秋の景色です。

向かっていた現場は「ドッグランのあるタイル床の家」でした。

順調に工事が進んでおり、早く【ゲンバ日記チャンネル】をUPしたいのですが、なかなか編集が追い付いておらず……

今日は昼から谷町六丁目へ。

この春に中古物件を購入し、「上町のアトリエ兼住居移転計画」は秋に完了している予定でした。

しかし実際には、ようやく今日が建築会社への現場説明。

現場説明とは、見積開始に先立って、文字通り現場で説明をすること。通称「現説(ゲンセツ)」。

「取説(トリセツ)」みたいなことです。

解体担当と電気設備担当も参加してくれましたが、リノベーションにおいて頭が痛いのはアスベスト問題です。

年代的にはロックウールだと予想していますが、仮では進んでいけません。

解体担当に検体を採取してもらい、検査機関へ提出を依頼しました。

「どのくらいの確率でアスベストが出ると思う?」と聞くと「年代的には半々ですかね」と。

低い確率を答えてがっかりさせてもいけないので、100点の回答だと思います。

「出る」か「出ない」か、「勝つ」か「負ける」かは常に2択。 半々に違いありませんし。

現説が終わったのは夕方。

屋上から西を望むと、上町台地の稜線がすぐそこに見えています。

ここで働き、暮らす覚悟を新たにしました。

駅に向かって歩いていると、モウモウと煙を吐き出す焼き鳥屋さん。

平野と違って誘惑も一杯ありそうです。

起業した時からジェットコースター人生です。

「勝つ」か「負ける」か 、前に進むしか選択肢はありません。

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トントンま~え‐2153‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

今日は朝から久しぶりの雨。

気温もやや下がり、残暑も一息といった感じです。

晴れた日には、裏の保育園から「♪トントンま~え♪」という園児たちの掛け声が。

これが聞こえてきたら、そろそろ運動会の季節です。

この日記は2004年から続けているのですが、結婚したのが2003年の11月。

長男が生まれたのが2005年の3月なので、ほぼ家族と同じ歩みになります。

2006年の10月。1歳になった長男の保育園初運動会は大泣きでした。

2010年の10月は、長男にとって保育園最後の運動会

最後の挨拶を担当し、無事その役目を果たしてくれました。

この頃になると、2008年生まれの娘も登場。

家族にとって、運動会はより大きなイベントになります。

私にとって最後の運動会は2019年9月。

娘が小学6年の運動会でした。

我が家の兄妹は足が速く、リレー、徒競走はいつも楽しませてもらいました。

速いといっても、オリンピックに出れる程ではありませんが、町の人気者レベルで十分です。もっと言えば、オリンピックの決勝より盛り上がって応援しているのです。

中学に上がってからは一度も観に行ったことがないので、これが最後になりました。

子育てとは、人が生を受けてから大人になるまでを、つぶさに見せて貰うことです。これに勝る勉強などあるはずがありません。

ワンオペ、生活費の高騰と、厳しいことばかり聞こえてきますが、後で振り返れば楽しい事のほうが多いはず。子育て真っ最中で大変な人達に、何とかそんな事を伝えたいと思います。

長女も高校2年となり、我が家では子育ての終わりが見えてきました。

子供達が成長したのは嬉しいことですが、寂しい事があるとすれば、運動会のような季節感が乏しくなることでしょうか。

最近は、運動会がうるさいという通報まであるそうですし、イヤホンをしての盆踊りが開催されたというニュースもありました。

人は五感で季節を感じるもの。私にとっては「♪トントンま~え♪」あってこその秋なのです。

10月に入りました。

今、佳境にある図面を仕上げたら、大自然の中へ赴き、美味しいものでも食べて、少しゆっくりするイメージは完璧にできています。

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積善の家に余慶あり‐2147‐

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今年の残暑は、10月上旬まで続くとか。

「暑さ寒さも……」が通用しないようです。

それでも日の出の位置が、真東に近づいてきました。

さすがに朝夕は少しだけ涼しくなりました。

学生は長い夏休みが終わり、2学期がスタートしています。はじめのうちは朝が辛いもの。

始業時刻ギリギリに、走って登校する学生がいました。遅れて堂々としているより、随分好感が持てます。

そんな光景に出くわしたのも、会社の始業時刻を9時半に遅らせたから。たった30分ですが、結構違うものです。

ジョギングコースをちょっと変えてみようかなとか、心に余裕が生まれたりします。

これまで気付かなかったものに気付くことも。

「よけいばし」

余計な橋ではなく、「余慶橋」でした。

積善の家に余慶あり

京セラ創業者の稲盛和夫さんも、講話で何度か引用されていたこの言葉。

広島大学名誉教授の牟田泰三さんが、ご自身のWebサイトで詳しく解説しておられました。

中国古典、五経のひとつ『易経』にある言葉で、邦訳は、高田真治・後藤基巳(岩波文庫)からの引用とあります。

「善行を積み重ねた家では、その福慶の余沢が必ず子孫に及ぶ(積善之家必有餘慶)。不善を積み重ねた家では、その災禍がひいて必ず子孫に及ぶ(積不善之家必有餘殃)

牟田泰三さんが書かれている通り、 私も「子孫に」を見落としていました。

そういった行いは、自分に返ってくると思っていたのですが、子孫に必ず幸福が訪れると聞くと、それはそれで腑に落ちる気がします。

即効性があるのなら誰にでもできますから。

では、私ができる善行とは?

まずは、自分の仕事に全力で打ち込むことだと思います。

他には、アトリエ前の道路の吸い殻や、ゴミを毎日拾うことくらいでしょうか。

公衆便所で洋便器を使った時も、できるだけ美しくして出てくることにしています。温泉へ行った時の、洗面台も同じ。自分が使ったところだけですが。

ただ、後半を読むとぞっとします。

不善を積み重ねた家では、その災禍が必ず子孫に及ぶのですから。

とどのつまり、善行を積み重ねるしか選択肢はない訳です。

明日も明後日も、子供や孫が幸せになるよう、ゴミ拾いとトイレ掃除を続けます。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

20歳と54歳、54歳と80歳‐2142‐

金曜日に、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」【ゲンバ日記チャンネル】Episode3を公開しました。

室内の撮影は、どうしても暗くなってしまい、正直苦戦しています。

それでも、クリニックはとても良いものになると思うので、よければご覧ください。

先週は、火曜日と金曜日に現場へ行っていました。

そして今日も朝から県条例の検査でした。

県の職員の方もまずは仕事ですが、検査後、クリニックのコンセプトをお話しすると、興味を持って聞いて下さいました。

弱冠の手直しが出ましたが、そこをクリアすればいよいよ内覧会です。

第2、第4土曜日は、会社の休みを利用しての「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場打合せ。

その回数も残すところ2回となりました。

169号線は、近鉄吉野線が並走している区間が結構あります。

釣りへ行くときは深夜に走ることが多いので、昼間の景色は新鮮です。

このお地蔵さんもずっと気になっていました。

ちょっと見えにくいのですが、ニットの帽子をかぶっているのです。

冬、雪が降っている時に見ると、ちょっと心が温かくなります。

それで勝手に「ニット地蔵」と呼んでいるのですが。

現場のほうは、またゲンバ日記チャンネルでお伝えするとして、急に雷雨が降り出しました。

打合せ終わりで早々に大阪へ向かいます。

この仮設橋は、降雨量規制がかかっているので、沢山降ると大阪に帰れなくなってしまうからです。

15時過ぎに下北山村を出て、18時頃にあべのハルカスに到着しました。

57階のマリオット都ホテルで義父の傘寿のお祝いだったのです。

会は17時半からだったので、若干の遅刻です。

南と西を望む席で、暮れていく大阪湾側の景色が素晴らしかったのです。

真南には、あべの筋と阪神高速松原線が見えています。

長男は帰省中につき、大した服を持って帰ってきていないので、ドレスコードに引っかかるんじゃないか、みたいな話にもなっていました。

義妹家族と会うのも10年前のディズニー行き以来のようで、先方の娘さん達も中学1年、小学5年と随分大きくなっていました。

基本的に高いところが大の苦手ですが、頑張って足下に見える阿倍野歩道橋も撮ってみました。

よく知られる通り「abeno」の「a」です。

ただ、これに近いアングルで見れる人は案外限られているかもしれません。

その奥に「WAO!」と見えているのは、長男が小学校の時に通っていた塾です。塾終わりに車で迎えにきて、そのまま池原ダムへ向かったこともありました。

その塾のおかげで中学に合格、そして現在は第一目標にしていた大学の2回生です。

間もなく20歳になりますが、就職先はかなり迷っているようですが。しかしそこは自分で切り開いていくしかありません。

傘寿といえば80歳。80年生きるというのはどんな感覚なのだろうと考えます。

しかし、私と長男の年齢差より、私と義父の年齢差のほうが、ずっと小さいことに気づきます。

そう考えると、今とあまり変わらないんだろうなと思っていました。

というよりも、私は80歳まで住宅ローンがあるので、全く変わらず働くしかないのですが。

「可哀想に」とは思わないで下さい。たったあと26年です。

生涯現役が私の目標でもあるのです。

■■■9月7日(土)、8日(日)10時から14時 「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」 内覧会開催 ■■■

■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」オープン■■

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載