今日はクリスマスイブで祝日。今晩、子供達はワクワクしながら布団に入るはず。
サンタは居るのかと問われれば、居ると信じる人には居る。これからも、この答えで一辺倒で行こうと思います。
昨日、子供にどこへ行きたいか聞くと、忍者村と。最近「忍者のひみつ」を読んだようです。
伊賀流は年始に習得済なので、甲賀へ行くことにしました。
「こうが」ではなく「こうか」が正しい読み方です。
「甲賀流忍術屋敷」は、甲賀五十三家(甲賀忍者)の筆頭、望月出雲守の旧宅で、忍者の住居として現存する日本で唯一の建物とあります。
元禄初期の建物ですが、保存状態も非常に良く、意外な程賑わっていました。入館料は大人600円。
どんでん返しは、忍者屋敷の代名詞です。
くぐり方もなかなか様になっています。
秘密の抜け穴は、現在は地下水が湧いており、途中で崩れているそうです。
大人も子供の身を乗り出してのぞいていました。勿論私も。
ここにも、手裏剣体験はありましたが、子供のイメージとは違ったよう。
で、近くにあるもう一つの施設「甲賀の里 忍術村」へ。
彼らのイメージはこれでした。
入村料は大人1000円。子供の衣装は700円だったと思います。
こちらは「村」とある通り、複数の施設があります。
忍術博物館、からくり忍者屋敷などがありますが、博物館の建物は総茅葺です。
内部空間が、非常に大きなことに驚きます。
手裏剣体験など、修行体験が出来るのです。
若い「忍者」のお兄さんが、一緒に回ってくれたのですが、最後の修行が「水グモ」。
成功率3割と聞いて、じゃあやろうと決めました。
「靴下を脱いで、裾をまくっていただいて……」
足が水の中に浸かると分かっていませんでした。
子供の前で言った手前辞める訳にも行かず。しかし一旦浸けてしまえば慣れるものです。
長男もやると言いだし、無事成功。
世が戦国時代なら、今から修行すればいい忍者になったと思います。若干贔屓目は入っていますが。
この施設が1月3日の11:00am頃、関西テレビで放映されるそうです。
その話を聞き「1月6日に、もしかすると僕の仕事も少しくらいならテレビに映るかも」と伝えました。
「ビフォーアフター」のファンで、私の担当回も観ましたと、若い忍者君が言ってくれたのです。
修行が終わると、オーナーの女性も番組のファンなんだと出てきてくれました。
四方山話の中で、茅葺については色々と教えて貰いました。これは稲を刈ったあとの藁(ワラ)です。
こちらはススキを刈った茅(カヤ)。
本来は茅が一番良いのですが、材の確保が難しいのです。よって、藁と混ぜて使うそう。
近江八幡のほうでは、琵琶湖に生える葦(よし)を使ったりと、地域性もあるとの事でした。
茅葺職人は減る一方で、勿論行政からの補助もない。仮に職人に依頼出来たとしても、1棟1千万掛かるそうです。
昔はイロリでいぶされていたので、虫食いなども少なかったが、今は5年に一度くらいは葺き替えが必要。それで、結局自分達で葺き替えていると言うのです。
日影が出来きると屋根の持ちが良くないと聞き、早速建物近くの樹を切ったそう。確かにその陰のあったエリアに苔が生えているのです。
全ては試行錯誤ですと。しかし、1千万円の日曜大工とは。
何故、そこまでして残したいと思えるのですかと聞きました。
「だってトタンだと風情がないでしょう」と。おみそれしました。
忍者は戦国時代を最後に、その必要性を失って行きます。子孫は薬草などの知識を活かして生計を立てていきまいた。
更に、この地域からは近江商人として成功した人が沢山いるとのことでした。ワコールの塚本氏、西武グループの堤氏などがその代表です。
何故この地域から、多くの成功者が出たんでしょうね、と聞くと「みな勤勉だからだと思いますよ」と。
それを聞き、色々な事が納得できました。甲賀衆おそるべし、です。
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