物語は半分だけ作る‐1107‐

先週から今週にかけて、当事務所のwebサイトに4つ作品をUPしました。住宅が2つ、店舗が2つ。

011西夕景

「遠里小野の家」は、若い夫妻と大阪市内に建てたコートハウスです。

11 LDK

「灘の高台の家」も、若いご夫妻とのリノベーション。

この家が古家だった時、ご主人と現地視察に行きました。「この家、買ってもよさそうですか」とご主人。

プレッシャーの掛かる質問ですが、「良いと思います」と答えました。いい家になるだろう、するしかないと考えていました。

キッチンの上にロフトを設けています。元は屋根裏の部分で、神戸の街と大阪湾を一望できるよう考えました。

21

先週水曜日、10月8日は皆既月食。

クライアントが、その写真を当日送ってくれました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 こんばんは。今日はロフトから月食が見えたので写真を撮ってみました。夜景と赤い月がいい感じに収まったのでお送りします。

 夜景がきれいなのもいいですが、こういう特別な絵が見られるとロフトの価値が最高に高まりますね。
 
 本当にいい設計をして下さりありがとうございました。

  遠里小野の家の和室は、中庭に面しています。

115ダイニングから中庭
当面は子供の遊び場ですが、将来は奥さんの両親がここで暮らす予定です。

サイトには、奥さんのコメントを掲載さて貰いました。

 構想2年、建築まで計3年の月日を費やした我が家。オシャレな家が好きだったのもありますが、その次に、いつか親と一緒に住むためのものでもあり、色々思い入れがあります。

 お年寄りと接する仕事をしてる関係、色んな人の老後を見ます。幸せな人、そうでない人。現実は厳しいもんです。

 わが親だからケンカするときもあるけど、良かったと言える最期を迎えてほしい。親にそうさせてあげれたら、自分もそうなれるかなと。先のことは分からないけどそうあってほしいなと思います。

 とりあえずは目の前の生活を一生懸命頑張ります!ローンの為に…☆

何と表現すれば良いのか……清々しい気持ちになります。

111ダイニング

元リッツカールトン日本支社長の高野登氏は「哲学とストーリーは両輪」と言いました。

お客様から聞かせて貰ったストーリーをストック、共有することで、よりクレドを浸透させて行く。

リッツカールトンでは哲学を、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する「クレド」と呼びます。

建築設計、デザインにおいて、余白が大事だと考えてます。作りこみすぎたり、技のオンパレードになると、感情移入したり、ストーリーが入り込む余地が無くなってしまうのです。

劇作家、寺山修司はこう言いました。

 物語は半分作って、後の半分は観客が補完して一つの世界を作っていく。余白が無いといけない。それが演劇の可能性だ。

多くのストーリーを共有させて貰い、それを糧に新たなクライアントと未来の幸せを約束する。幸せとプレッシャーもまた両輪です。

店舗にはまた違ったストーリーがあります。こちらは、次の機会に。

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【News】
『ハウジング9月号』7月19日発売に「あちこちでお茶できる家」掲載
『家は買わずに建築家とつくる。』2013年11月20日発売に
「あちこちでお茶できる家」掲載
■2013年1月6日(日)放送<「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2012>「住之江の元長屋」が空間アイデア部門2位に選ばれました
(2014年9月20日再放送)

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