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本日はお日柄もよく‐1684‐

 本日はお足元の悪い中……

 雨の日のスピーチなら、この出だしが大半でしょうか。

 雨が降る週初めとなりました。

 先週街中で撮ったものですが、この雨で桜はまた来年です。

 外出自粛要請、休業要請が出るなか、穏やかな日常が当たり前ではないことを、誰もが感じています。

 微妙なタイミングではありましたが、今年は子供達の進学もあったので、春先に墓前での報告だけはしておけばよかったと、少し悔いが残るのです。

 子供の居る家庭では、勿論のこと時間を持て余していると思います。

 「皆が頑張っているんだから勉強くらいはしなさい!」と言って勉強してくれるなら親は要りません。

 なら楽しみもセットにしようと、面白そうな本をどんどん買い与えています。

 兄妹ともに人気があったのはこのシリーズ。

 『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉

 私はまだ読んでいないのですが、兄は1巻、妹は3巻からと、2人で順番を入れ替えながら読むほど。

 池井戸潤は『下町ロケット』『陸王』『空飛ぶタイヤ』など。概ね好評でした。

 初めての原田マハ作品は『楽園のカンヴァス』で、最高に面白い、芸術エンターテイメント作品だったと書きました。

 好きな作家が見つかった時のご褒美感を、何と表現して良いのか。

 ある席でそのことを話すと、マハ愛読者だという方から『本日はお日柄もよく』を教えて貰いました。

 片思いをしていた幼なじみの男友達が結婚。その式で聞いたスピーチに感激します。

 その女性が伝説のスピーチライターだと知り、OLをしながら彼女に弟子入り。

 その幼なじみが、国会議員に立候補することになり、会社を辞めて彼をサポートすることを決意します。プロのスピーチライターとして成長していくという物語です。

 内容はあらすじだけにしておきます。言葉を大切にした爽やかな小説なので、良ければ読んでみて下さい。

 『予備校ブギ』以来、恋愛ドラマは観ていませんが、良質のドラマを観ているようでした。

 表現というものは、前向きになって貰えなければ、不要な物だと思っています。

 ネガティブが好きだという人も中には居るでしょうが、生きるということ自体がポジティブなことだからです。

 何かを否定するのはとても簡単です。人の悪口など、言おうと思えばいくらでも出てきますから(笑)

 もし間違っていたとしても、先に言葉を発する人を私は信用します。自分もそうでありたいと思いますし、言葉の力を信じてもいるのです。

 『本日はお日柄もよく』は我が家で言えば、兄は読まず、妹は一気読みでした。

 とても前向きになれる小説ですが、女性向きなのかもしれません。

 もうひとつ言えば、スピーチの極意も散りばめられているので、その役が待っている方には更にお勧めします。

 スピーチでは、何度も辛酸をなめてきたので、もっと早くにこの本を勧めてくれる人がいてくれたらと思うくらいですから。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました

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■2月3日 『Houzzの特集記事』「阿倍野の長屋」が取り上げられました
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「トレジャーキッズたかどの保育園」
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