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あがる街、箕面でカルピスを生んだ偉人を知る‐2253‐

通勤ラッシュの少し前に、阪急梅田から宝塚線に乗車します。

石橋阪大前で乗り換えます。


多くは学生でしょうか、降車ホームは人でびっしり。

箕面線に乗り換えたら、のんびり座れると思っていたら、そこでも学生が列を作って並んでいました。

学生の朝は、予想以上に早かったのです。

箕面までやってきました。

ホームが空くのを待って撮った写真ですが、これだけ「あがる」駅はなかなかありません。

ホームの先には箕面の山が見えており、なんとも清々しい景色です。

駅前も、今どきの駅にはない落ち着きが感じられます。

電車で箕面に来たのは初めてかもしれません。

駅の西にでると、箕面大滝から流れてくる箕面川が流れています。

その先に見えるのは箕面観光ホテルと箕面スパーガーデンです。

小さな橋が、優しい風景を演出しています。

新築計画の候補地があり、やって来ました。

山手を目指して歩きます。

一気に高低差を稼いでいるので、坂道は結構な角度でした。

傾斜地に開発されて住宅地特有の、段差、擁壁も多く見かけます。

しかし、この景色はそれらが生んだ賜物です。

汗をかきかき上ったご褒美でした。

冒頭に紹介した箕面観光ホテルと箕面スパーガーデンですが、現在リニューアル工事につき閉館中です。

設計はコルビュジエの弟子である坂倉準三が設立した坂倉準三建築研究所で、完成は1968年です。

大阪支所長もつとめ、後に坂倉建築研究所の代表にもなった、西澤文隆が担当しました。

コルビュジエの流れを汲むモダニズム建築ですが、これだけの規模で現存しているものはあまり無いかもしれません。

ただの懐古趣味ではなく、その良さを残したうえでリニューアルされればと願います。

箕面駅にカルピス模様の自販機があり、その横にこのようなパネルが設置されていました。

カルピスを生んだ三島海雲は箕面市の出身だとあります。

1878年に教学寺に生まれ、西本願寺文学寮で学んだあと、1902年に中国大陸に渡ります。

中国で教師をしていたのですが、事業を行うことになりました。

内モンゴルに入る機会があり、遊牧民が飲んでいた酸っぱい乳を飲むと、その美味しさと健康効果に驚きました。

この乳酸菌で発酵させた「酸乳」が「カルピス」の原点となったのです。

そして「初恋の味」のキャッチフレーズと共に、国民飲料となったのです。

海雲は、生涯をかけて「国利民福」-国家の利益となり、人々の幸福につながる事業を成すこと - を生涯の目標としたそうです。

カルピスのWebサイトにはこの言葉がありました。

私心を離れよ、そして大志を持て

ものづくりの中でも、建築は多くの責任を負っていると思います。

色々なことを感じた箕面探訪でしたが、海雲のこの言葉、胸に留めておきたいと思います。

ほとんどお菓子も甘いものも食べないのですが、晩酌が終わり就寝前に最後に飲むのは、薄めのカルピスです。

「人々の幸福につながる事業」の恩恵を、毎日受けているのでした。

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