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生涯一、又兵衛桜‐2206‐

昨日の日曜日は、雨のち曇りの予報だったのが、意外に晴れています。

前日には諦めていましたが、急遽桜を見に行くことに。

南阪和道から桜井市の渋滞をかわし、166号線で宇陀市大宇陀へ。

ようやく目にすることができた、満開の又兵衛桜です。

2012年の4月に一度訪れたのですが、その時はかなり散っていました。

流石に凄い人出で、一旦車でアプローチしたのですが、大渋滞で諦めました。

こういった時は急がば回れ。

2kmほど離れた、道の駅に車を止めて歩くことにします。

のどかな景色を見ながらなので、20分くらいはあっという間でした。

入口で協力金の100円を支払い中にはいります。

ちょっと安過ぎる気もしますが。

夕方4時頃ですが、どんどん人がやってきます。

真下から撮った又兵衛桜。

見事な咲きっぷりです。

満開に青空。

これ以上望むものはありません。

背面にも回ってみます。

こちらから見ると、石垣との関係がよくわかります。

生えている位置が絶妙で、そのコントラストがとても美しい。

最後は正面に回ってきました。

桜と下草、スイセンと石垣。

桜ですが、桃源郷のような美しさでした。

一度は訪れる価値ありだと思います。

出店も控え目で、そこも奈良らしくて好感がもてました。

帰りは、渋滞を避けて名阪国道で帰ってきました。

本郷の瀧桜とも呼ばれますが、又兵衛桜は樹齢300年、幹回り3mの枝垂れ桜です。

その名は、戦国武将、後藤又兵衛から取ったもの。

彼は、最後まで豊臣家のために尽くしましたが、司馬遼太郎や、池波正太郎等の歴史小説にも度々登場します。

真田幸村らと共に、最後まで徳川方を苦しめ、夏の陣で自刃しました。

しかし生き延びたという伝説も残っており、その地のひとつがここ大宇陀なのです。

その後藤家の屋敷跡で、毎年見事に咲き誇る又兵衛桜。

300年の間に、どれほどの人を楽しませてきたのでしょうか。考えると気が遠くなります。

これまでにも色々な桜を見てきましたが、間違いなく最も美しい一本桜でした。

春に桜。日本人である特権です。

時間がない、時間がないなどと言っておらず、毎年一度は必ず桜を見に行くべし。

そう心に誓ったのでした。

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