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はじめてのブルジョア‐2192‐

先々週のことですが、昨年末の同窓会に続いて、中学・高校の同級生と集まる機会がありました。

店は阪急32番街。

阪急グランドビルに行くこと自体がかなり久しぶり。

29階の店を、幹事役の同級生が予約してくれました。

学生時代によく来ていた頃とは全く雰囲気が変わっていました。

5人集まりましたが、ひとりは東京から。約20年振りです。

大阪の下町では、それなりに勉強もでき、スポーツもでき、とびきり裕福という訳ではありませんが、お金に苦労したこともありませんでした。

しかし、高槻中学に入学し、一番驚いたのは本当の富裕層とはどんなものかを知ったことです。

開業医の子供だったA君の家は、鉄筋コンクリート造でした。

自分の部屋には、当時数十万円したNECのパソコン、PC-8800がありました。

そこに泊まりがけで遊びに行き、「サラダの国のトマト姫」や「ポートピア連続殺人事件」などのゲームを、A君がキーボードでコマンドを打ち込み、徹夜で遊んでいました。

今考えれば、A君がゲームしているのを見ていただけのようなものですが、皆で盛り上がっていたのです。

今回、久しぶりに会ったB君は、名勝の石碑が立っているような住居の庭に建つ「一軒家」に住んでいました。

その家からは五重の塔が見えるというロケーション。全てにおいて破格でした。

彼のご両親は色々な事業をされていたようですが、イベントの主催もあり、小豆島で開催された今で言う音楽フェスに同行させて貰ったことがあります。

サックス奏者のマルタやフィリピンの歌手マリーンが出演していました。

私達は、出演者と同じ楽屋で待機させて貰い、行き帰りの交通費、宿泊代も全て出して貰ったと思います。

そんな彼は成績も優秀、最高難関大学に合格し、外資系の一流企業に就職したところまでは風の噂で聞いていました。

現況を聞くと、数年前に独立し、ややゆったりした生活を送っているとのこと。

家柄もよく、勉強もでき、仕事でも結果を残し……

そう彼に水を向ければ、「そんなことないよ」と言うでしょうが、人生ではじめて接したブルジョワは彼のご家族だったと思います。

世の中には色々な人がいます。それを分からせて貰っただけでも、高槻中学に通った意味があると思っているのです。

「上町のアトリエ付き住宅 〈リノベーション〉」の現場も進んできました。

結婚してから、まずマンションに住み、その後、築30数年の古家を買いました。なので、これまでに自分の意思で手を入れた家に住んだことはありませんでした。

中学生から一軒家に住んでいるレベルとは大違いですが、それでも初めての我が家は楽しみです。

今日も現場の喧騒の中、仮設事務所で仕事をしていますが、それが日常になっているのが笑ってしまうところです。

30年振りに電車通勤で谷町6丁目まで通っています。

大阪の地下鉄も通勤ラッシュがここまで混むことに少し驚きました。

それもあと少し。そろそろ早く普通の暮らしに戻りたいところです。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■