障がい者スポーツ

 週末は奥志賀高原へ行っていました。

 久し振りに、スキーの試合にエントリーしていたのです。

 この日の予報は晴れ。

 快晴のゲレンデほど気持ち良いところはそう無いはず。

 iceteecupの試合に出るのは2年振りです。

 この試合はハンディキャップを抱えた人と、健常者が同じセットで勝負する数少ない試合なのです。

 チェアスキーは1本の板を体重移動だけで操るのですが、皆本当によくトレーニングしています。

 驚く程巧みに、旗門を通過して行くのです。

 幼児からマスターズまで幅広い年齢層が参加するのもこの大会の特徴。

 チェアスキーのすぐあとは、幼児から小学校3年生までの部門です。

 スタート前ですが、気持ちよく長男と写真を撮ってくれました。

 ここに来ている人たちは、とにかく明るい。

 彼らの滑りを見たあと、すぐ後に長男の出走。

 小2なりに緊張していました。

 彼の名誉の為に言うと、写真で見るより斜面はきついです。

 2本合計の勝負ですが、両方とも完走しました。

 私も完走しましたが、妻は1本目で転倒。下の娘はやっぱり怖いと出走しませんでした。

 順位は今後の課題にして、来年は家族4人で出たいと思っています。

 試合の後、子供達がゴンドラに乗りたいと言いだしました。

 志賀高原は本当に広い。

 父も一緒に行ったのですが、子供たちの世話をしながらも、楽しそうに滑っていました。

 父は仲間たちとスキー倶楽部を作っていました。

 年末年始はその集まりで、ずっと志賀高原で過ごしていました。

 本当に懐かしいところなのです。

 今回で下の娘も、中級コース位まで滑れるようになりました。

 この試合を主催するiceteeは、私の友人やその仲間たちが1999年に立ち上げ、運営しています

 スタッフの多くが、大学時代のスキー部の仲間なのです。

 完全なボランティア団体で、webサイトにある理念のままに運営されているのです。

 例えば、街中を車いすで移動している人を見たとき、どこまでの気持ちでそれを見ているかは疑問です。

 同じバーンで、同じ試合に出るチェアスキーの選手を目の当たりにした時、色々な事を考えます。

 自分で家から車を運転して、ホテルにつき、チェックインして、スキーの準備をして、この急斜面にあるスタート地点まであ上がってきて……

 そんな事を考えると、愛情のようなものが湧いてきます。一所懸命生きているんだなあと。

 見る。関わる。触れる。だから感じる。

 何も手伝いは出来なかったのですが、出来る限り参加を続けようと思います。

 この場を提供し続けてくれる事に感謝しながら。