伯父

昨日は、午後から葬儀に参列していました。

 昼過ぎに事務所を出て、岡山の児島へ着いたのが3時半。

 すでに式は始まっていました。

 父の兄。享年69歳。交通事故でした。

 伯父は祖父の創業した材木屋を継ぎます。

 父の3つ上で、子供は男の子2人。私達従兄弟どうしは歳も近く、小さい頃はよく児島に来ました。

 伯父は、日展に数度入選する書家であり、水墨画の作家でもありました。アトリエにはいつも膨大な作品が置いてありましたが、昨日はそれらが葬儀場の壁をうめていたのです。

 消防団、保護監を行う保護司、民生委員、交通警察協助員など、いつも地域の為に中心となって活動してきた。そんな人だったのです。

 伯母さん、従兄弟にとっては急過ぎて、悲しむ間さえ無かったと思います。

 今から未来を見たとき、人生には無限の岐路があります。

 しかし人生を振り返ったとき、道は1本しかありません。

 過去の人生は、全てが最高のものだったと言えます。たった1つしかないのですから。

 葬儀場の裏はすぐ海。祖父、祖母、そして伯父を送る時、3度この景色を見ました。

 静かな内海に浮かぶクジラ島。昔、皆で泳ぎに行ったことを思いだします。