大阪のど真ん中と言えば、梅田(キタ)の中央にある歩道橋でしょうか。
JR大阪駅と阪急百貨店、阪神百貨店を結び、街頭インタビューのロケ地としてはおそらく関西No.1。高い分、視界も開けます。
北西遠くには原広司設計の梅田スカイビル。
空中庭園の部分を、下から持ち上げる工法が話題になりました。
真北には、キタの顔になった感もある、ヨドバシカメラ。元祖ゴールドポイントカード、だそうです。
時計回りに、北東には竹中工務店設計のアプローズタワー。
ホテル阪急インターナショナルや劇場が入る複合施設。
見えていませんが、東隣にある毎日放送(MBS)の社屋はMの形がモチーフになっています。
真東は、現在は改装工事中、初代、キタの玄関口、阪急百貨店です。
(2005/10/31の日記を参照)2011年のグランドオープンまで、工事を続けながらの営業が続きます。
南西の角には、誰某も狙っていた阪神百貨店。
(2005/11/14の日記を参照)その後ろには、最上部の電光掲示板で流れるニュースを中止するというニュースで話題になった大阪の丸ビル。
東京と違って本当に○です。
西を見ると、道路を挟んで、南側には大阪ヒルトン、最も新しいハービスエント、ハービス大阪と続き、北側には大丸百貨店のあるアクティー大阪。
下の方には小さく大阪中央郵便局も見えます。
ぐるりと見渡して、一番好きなのは、真南にある梅田換気塔。
村野藤吾設計で、完成は1963年。
ステンレスで創られた造形は躍動感に溢れ、存在感十分です。
新高輪プリンスホテル、大阪新歌舞伎座、広島の世界平和祈念堂などを設計した村野は、昨年亡くなった丹下健三と共に、日本の建築会を牽引した巨匠です。
1984年、93歳で亡くなる前日まで設計をしていたことは、伝説となりました。
そのバイタリティーは、日本一の地下街と地上を結ぶ梅田換気塔から、いまでも溢れ出ているのです。