昨年の5月末に撮った、阪神高速松原線の喜連瓜破付近の写真です。
約3年に及ぶ工事期間に驚いたことを書きました。
今年の4月9日。
仮設桁が架かり、旧橋梁が解体され始めました。
4月23日。
交差点の上空部分は、ほとんど無くなりました。
阪神高速下を走る内環状線と長居公園通りが交差する「瓜破」の交差点。
交通量が多いこの交差点をできるだけ止めないよう、世界初の工法が採用されているそうです。
その詳細がテレビで紹介されていました。
現高速道路の上に仮設桁を架け、そこからゴンドラのような移動台車が吊られています。
その中にあるダイヤモンド ワイヤーソーで橋梁を小さくカット。
それを少しずつ取り除いていくのです。
昨日、すぐそばに建つライフに寄ったついでに、駐車場から見てみました。
もう柱脚部のすぐそばまで迫っています。
2本の柱脚に対して両方向から解体撤去していくので、4基の移動台車が橋梁を両方からかじっていく感じ。
松原線が通行止めになる不便はありますが、瓜破の交差点が止まってしまうことを考えると、そのダメージ差はかなり大きいと思います。
低騒音、周辺環境へ配慮、交差点等への交通影響を極力抑えることに主眼をおいていると、阪神高速のWebサイトにありました。
この高速部分を普段使っている人には申し訳ないのですが、すぐ近所の私はそれほどの不便はありませんでした。
物を作るといつか必ず壊す時期がやってきます。
日本がものづくり王国だとするなら、解体王国でもある訳です。
ものづくりを始めて約30年ですから、その楽しさは良く知っています。しかし、その解体にまで美学を感じさせるこの工事に、より日本らしさを感じます。
サッカーのワールドカップでも、サポーターによるゴミ拾いがよく取り上げられます。
終わりの美学。
日本が世界に誇れるものの、ひとつだと思います。
■『建築家・守谷昌紀TV』 ■
■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 で「おいでよ House」公開
■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載
10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
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