先週日曜日は奈良へ出掛けていました。
用事が終わって大阪へ向かう途中、ラジオから「この後、大神大社(おおみわじんじゃ)へ参拝にいきます」と聞こえてきました。
そう言えばすぐ近くだなと思い、私たちも参ってきました。
大神大社に到着。
木漏れ日の中、緩やかな勾配を上って行く参道。
大和国の一之宮の格式を感じさせます。
「屠蘇調合祭」とあります。
正月に飲まれるお屠蘇。正確には屠蘇散(とそさん)と呼ばれる5~10種類の生薬を日本酒に浸したものだそうです。
その屠蘇散を調合し、お供えする神事が執り行われていました。
その帰り、昼ご飯を食べようと三輪素麺の老舗、「池利」直営の「千寿亭」に寄ってみると、11時半で12組待ちの大繁盛。
今回は諦めました。社長が若い頃のスキー仲間だったので、それはそれで嬉しいことです。
口がすでに麺の口になっているので、大阪へ向かいながら店を探します。
橿原市あたりの信号で止まった時、横を見るとポツンと1軒だけ営業しているそば屋さんがみえました。
「蕎麦屋 玉竹流」
入ってみると、店内もいい感じです。
大将が朝から打った十割そば。
ざるそば1.5合と燻製鮭小丼のセットを頼みました。
そばは長野県小諸産。朝霧がでるこの地域のものが甘いそうです。
あまりにも美味しく、一瞬で平らげてしまいました。
ちょっと遠いなと思っていたら、橿原での営業は11月20日まで。
来年の4月から、葛城市中戸411-1に移転するそうです。
南阪奈道路の終点、葛城ICを降りたあたりなので、ここならまた寄れそう。
IT企業を60歳で退職してから、3年前に開業したという大将。
今年でここを立ち退かなければならないことは分かっていました。
「3年あれば、自分の仕事が認められるか、認められないか見極められると思いました」と。
人生100年時代、そんな生き方もあるんだなと感心して聞いていました。
青春に続く時期は朱夏。
色は古代中国の五行思想によるものですが、その次は白秋。
静かな秋には白がよく似合います。
作家・五木寛之 の著書「白秋期」の紹介がありました。
百歳人生を迎える今、60~70代は「老人」ではなく「白秋期」なのです――人生の豊穣な秋をどう味わうか。
もの静かで上品な感じの大将。還暦からの3年勝負の結果は「認められた」でした。 素敵な「白秋期」に違いありません。
次のお店がまた味わいのある建物のようです。
燕さんじょう亭
なお楽しみが増えました。
未だ「青春期」だと思っている私にとっての「白秋期」とは……と少し考えていました。
そうそう、雲丹もこだわりのようだったので、次の機会は是非食べてみたいものです。
■■5月13日『住まいの設計6月号』に「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』に「おいでよ House」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」
■■1月6日『Best of Houzz 2022』を「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載