今年のゴールデンウィークは、愛媛、高知を回っています。
四万十川沿いを走っていると、鯉のぼりの群れ。
今日は端午の節句。
子の健康と成長を願うのは、誰しも同じです。
3日(金)の早朝、フェリーは東予港に到着しました。
松山までは高速で1時間かかりません。
3千年の歴史を誇る道後温泉は、夏目漱石らも愛した古湯です。
松山は、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台でもあります。
そのミュージアムは、安藤忠雄設計です。
その晩は、宇和島泊。
藤原純友が考えたとも言われるのが鯛めし。
刺身を生卵の入った出汁にからめて、ご飯と一緒に。ようは海賊料理なのです。
最後の清流、四万十川。何ともノスタルジックな響きです。
沈下橋のある景色で知られますが、最も美しいとされるのが岩間沈下橋。
これらは生活道路です。
大雨の時に流されないよう、欄干がありません。
しかし、はるか上空に建設すれば、こういった形状にする必要はないのです。
少し走れば多くの沈下橋を目にします。
上流部にある向山橋は、昭和38年架橋とありました。
これほど薄い橋は見たことがありません。
機能美と言えるところまで昇華しており、自然と融和しているように見えるのです。
ミニマリズム、簡単に言えばもったいない主義。
自然との共生を、最後の清流に見た気がします。