絵コンテ‐1307‐

 週末、夕食後は出来るだけ映画を観るようにしています。

 一番人気の「名探偵コナン」は、全て観終わりました。「ドラえもん」の映画シリーズもほぼ完走。

 いよいよ宮崎アニメに入りました。

 満を持してと言えば良いのか 「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」を2周続けて観ました。

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 ナウシカを解説する必要はありませんが、1984年に劇場公開された宮崎駿監督のアニメ映画です。

 特典として絵コンテがついていました。

 ここに載せてよいものか迷いましたが、載せてしまいます。

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 絵コンテは、映画の設計図なのでストーリー、キャラクターが皆に分かるよう描かれたものです。

 初めて見たのですが、絵コンテの状態でここまでイメージが出来上がっているものかと、驚嘆しました。

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 世界最高峰のアニメーターで、ストーリーメーカーである宮崎が描くものなので、素晴らしいに違いないはずですが、ここまでのものとは。

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 ラピュタは1986年、スタジオジブリの初作品。

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 私の最も好きな映画のひとつです。

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 冒険、ドタバタ、使命感、友情と愛情。

 ありとあらゆるものが、最高の物語として描かれていると思っています。

 アニメは全て人の手によって創られるものなので、答えは絵コンテしかありません。

 考えてみれば当たり前ですが「ここまで絵コンテ通りに創られているのか」と驚いたのです。

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 子供達も、圧倒的に楽しんでいました。

 しかし残念なことが一つ。長男は、なぜか「ムスカ」や「バルス」を知っていました。

 今時、YouTubeで公開されていると言います。彼はスマホを持っていないのですが、友人から聞いたと。

 小学6年になり、当然色々なことを知って行きます。無菌培養などあり得ないので、こんなことはいくらでも起こるでしょう。

 しかし、下の娘も楽しめて、初めて観るタイミングを計っていたのは事実です。当たり前ですが、初めては1回しかないのです。

 楽しみにしている映画があったなら、予告編は目をそらします。近ごろは、感動、感激を少なくすることばかり起こると言えば、言い過ぎでしょうか。

 知ることは可能性を広げます。

 しかし、建築家、ミース・ファン・デル・ローエの50年以上前の言葉が更に迫力を増して聞こえてきます。

 Less is more. (少なきことは豊かなこと)

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 動画ではない、宮崎の絵コンテのほうが美しいと言っても、間違いではない気がします。

 改めて、その力量に感服するのです。

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