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10皿のマリアージュ‐2221‐

昨日は、早めに仕事を切り上げて、東梅田から御堂筋を南に下ります。

西天満にある、大江ビルヂングあたりまでやってきました。

大江ビルヂングは1921年(大正10年)の完成で、和洋折衷様式です。

学生時代、友人がビル内にあった「番画廊」で個展をした際に初めて訪れました。

随分昔から知っている事になりますが、調べてみると2013年に閉廊(この言葉も初めて知りました)したようです。

そのはす向かいにある「十皿」というお店が予約できたのでと、ある方から夫婦で誘って頂いたのです。

少し早めに到着しましたが、落ちついた感じの空間です。

お品書きにはこうありました。

十皿(とさら)は、季節の食材と粋な器、ワインのマリアージュをどこまでも楽しんでいただく場です。

Webサイトにある、和食とイタリアンの感性を融合、という言葉も気になります。

店名の、「十皿のコース」と「寄り添うワイン」をオーダーすると、それぞれの皿にあったワインを都度出してくれるのです。

まずは、辛口のスパークリングからでした。

1皿めは「焼き穴子のロワイヤル きゅうり餡」。

彩りが素晴らしいですが、カリッと焼き穴子も絶品です。

2皿めは「神戸ビーフの手毬寿司風 発酵玉葱」。

オーナーシェフは淡路島の出身で、地元で採れた食材がふんだんに使われているようです。

3皿めは「針イカの墨和え 木の芽リゾット」。

針イカと聞いてピンときませんでしたが、コウイカのようです。

木の芽の香りが旬を感じさせてくれます。

私の食レポを10皿するのも何なので、少し飛ばして8皿めの「仔羊の薫製ロースト モホソース」。

モホソースは、スペイン領カナリヤ諸島(モロッコの北あたり)原産のソースのようです。

エスニックで、パンチのある味わいでした。

最近、羊づいていますが、やはり仔羊は美味しい。

9皿めは「うすい豆の土鍋ご飯 桜海老」。

豆ごはんの甘くもっちりした触感と、塩味を効かせ、カリッと揚がった桜海老の相性が抜群でした。

これだけ美味しい料理に合ったワインをセレクトしてくれるので、こちらはただ楽しむだけ。

ブランデーのような香りがする、このワインが私はとても気に入りました。

10皿目はデザートで、エスプレッソとで頂きました。

完全に大満足です。

予約を取ってくれたのは、「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」の江口さんでした。

「必ず大繁盛クリニックにする」という目標を掲げ、昨年の9月に開業

12月には打ち上げの会を催してくれました。

12月の時点でも、順調な滑り出しと聞いていましたが、さらに5カ月が経過。

スタッフの方も定着し、現在診れるほぼ目一杯の患者さんが足を運んで下さっているとのことでした。

私ができることは限られていますが、江口さんは「MR(医薬情報担当者)の人が、こんな待合いは見たことがない、と褒めてくれるんです」と感謝してくれます。

どんな時もフルスロットルで働いてきたつもりですが、これだけストレートに感謝の言葉を掛けてくれる方もなかなか居られないので、救われる気持ちになるのと、自信にもなるのです。

一番の問題は、以前ほどジョギング、ウェイトトレーニングの時間が取れないことのようです。

極めて仕事の早いドクターの中でも、特に仕事の早い江口さんが、その時間が取れないくらい、開業は大変なのだと実感したのです。

マリアージュはフランス語で結婚を指します。

食事とワインに対しても良く使われますが、互いが引き立てあうことで、より高いレベルに至る様を表現しているのでしょう。

クライアントと建築家の関係も、マリアージュという言葉で表現できるかもしれません。

そんなことを書くと、江口さんは気持ち悪いかもしれませんが、その位の覚悟はしているつもりです。

10皿のマリアージュ。とても楽しい夜でした。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■■■

■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

美しい花にトゲはある?‐1379‐ 

 今日は、現場を回った帰りに大阪市役所へ。

 空は快晴。

 木陰を抜ける風はとても気持ちがよいものです。

 川に挟まれた立地は流石に一等地。更に風が冷たいのです。

 最近の行政は、映画撮影の誘致活動をかなり熱心にしています。

 大阪市役所から北に行き、少し東へ入ると「大江ビルヂング」があります。

 1921年完成の建物で、高倉健、松田優作が出演した、「ブラックレイン」のロケ地になりました。

 角地に建つ上にこの庇。なかなかの迫力です。

 こういったロケ地は監督が選ぶものなのか。

 ハリウッド映画にもかかわらず、なかなか渋いセレクトだと思います。

 大阪市役所を東に行けば、中央公会堂。

 「大阪に人の集まる公共施設を」と、株の仲買人だった岩本栄之助の寄付によって、1918年に完成しました。

 後に岩本は株の失敗によって自殺。

 しかし、「民の街」大阪を象徴する建築と言えます。

 さらに東へ行くと、中之島バラ園。

 多くのマダムが、行き来していたのでのぞいてみました。

 レンガに白バラ。

 都会に咲くさまも、なかなか絵になります。

 ちなみに後ろに見えるのは大阪辯護士会館です。

 「美しい花にはトゲがある」は、もちろんバラからきたものでしょう。

 しかし、バラ以外にトゲのある美しい花を私は知りません。

 もうすこし言えば、そう言いたいがために、バラを探したようにも感じられるのです。

 「バラという花が美しいのではない、懸命に咲くさまが美しいのだ」

 誰の言葉かも忘れました。もしかすると覚え間違いかもしれません。

 しかし、先の言葉より、圧倒的にこの言葉を支持します。

 何らかのブレーキをかける言葉はきらいですし、美しいとはそういうことだと思うのです。