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列には並ぼうね‐1463‐

 今日は生憎の雨でしたが、水ぬるむ季節です。

 火曜日は、南港へ行っていました。

 海なり、川なりが見えると私のテンションは上がります。

 南港まわりには、いくつかループ橋があります。

 高い所は嫌いですが、ここからの景色は変化に富んでおり、好んで通ります。

 「工場萌え」という言葉を聞いたことがありますが、海沿いの建物はスケール感が一変し、確かに刺激的です。

 何のプラントだか分かりませんが、高さ30mは超えていそう。

 このリングに至っては、用途が何なのか検討もつきません。

 車で走っていても飽きないのです。

 目的地はなにわ自動車検査登録事務所。

 車検等を受ける場所で、初めてやってきました。

 キャンピングカーやボートトレーラーを牽引する際は、ここで登録をする必要があるからです。

 車の性能によって、牽引できる重量を検査場の担当者に計算してもらいます。

 初めてなので「登録相談」という窓口へ行くと丁寧に教えてくれました。

 以前は牽引する側の、個々の登録が必要でしたが、規制緩和により、牽引できる範囲を記載するようになったそうです。

 これを「950登録」といいます。

 ブレーキ無しの牽引は750kgまでと記載してもらいました。

 これで、ようやくボートを牽引できるようになりました。この件はまた追々。

 自動車検査登録事務所はフェリーの待合場のような雰囲気です。

 入口から車検の検査場まで、車の行列ができています。

 案内の人に聞くと、「年度末なので、列ままだまだ伸びるよ。4月になると一気に減るけどね」と。

 検査場は5レーンあるのですがで、100mは伸びていました。

 最後尾の人はどのくらい待つのでしょうか。

 先日USJに行った際のこと。

 ハリーポッターエリアでは、魔法の杖を買えば魔法体験ができると書きました。

 このアトラクションは「水が吹きあがる」「火が出る」「扉が開く」等があります。

 ホグワーツの街のあちこちで、クルーが魔法学校の先生となって、指導してくれるという設定です。(夢のない書き方ですが)

 ぼんやりとしたアトラクションなので、「水」の前に何となく列があり、娘と一緒に並んでいました。

 すると、後ろに中国人の兄妹が並びました。中1、小5といった感じでしょうか。

 娘の体が列から少しずれると、すかさず前に入り込もうとするのです。

 まあ遊園地の中なので、「列には並ぼうね」くらいの感じで”Line up please.”と伝えました。

 すると「ああ、並んでたの」みたいな感じで、後ろ下がるのですが、少し体がずれるとまた……

 「水」の前でこのやりとりが2回ほど。「火」の前で並んだ時もこの兄妹が後ろに並び、更に2回ほど。

 よくある話ですが、このあたりの厚かましさは、なかなかのものです。

 人には本能があります。

 生きる為なら人を蹴落としてでも食べ物にありつく。狩猟採集時代なら優れた個体と言えます。

 しかし、文明社会においては、そうはいかないのが面白いところです。

 自分のことしか考えない人を支持する人は居ませんし、人に感謝されなければ、対価を貰うことはできません。

 時給自足の生活を離れた瞬間から、本能と逆行する理性を求められるようになったのです。

 と、ここまでは自分でも納得できるのですが、訪日する外国人は間違いなく富裕層です。

 ということは、彼らの親は……

 知性で稼いだのか、本能の稼いだのか。

 謎は深まるばかりなのです。

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『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
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