南港にある「なにわ自動車検査登録事務所」は、車検を受けたり、登録をしたりするところです。
管轄は大阪市全域。
車を購入したら、登録等はディーラーがしてくれるのが一般的でしょうか。
3年前、生まれて初めてローンで車を購入しました。
リピーターや固定のお客さんがある仕事ではないので、それまでは考えたことも無かったのです。
しかし金利がほぼゼロだったことと、まあ何とか払っていけるかなと思い、挑戦してみたのです。
何とか担保を取り上げられずに済んだのですが、ローンが完済したら、所有権の移転が必要とのこと。
誰かに頼めばやって貰えるのでしょうが、書類を送っている間にさっさとやってしまえ、ということで訪れました。
2、3わからない欄もありましたが無事完了。
何と言っても、番号札が77番で縁起が良い。
道を検索している時、近くに「木津川渡船場」という表記を見つけました。
大阪には8か所の公営の渡船場があるそうです。
時刻表を見てみると、結構な頻度で便があります。
3分程待てばやってくると分かり、少し待ってみました。
対岸に待機しているあの船のようです。
側面にはみおつくしが見えます。
運河を船が行き来している風景を見ているだけでも飽きません。
東の市内を見ると、ハルカスが霞んで見えます。
何だかせかせかと生きてるなあと、ちょっと感傷に浸っていました。
気が付けば、あっという間にこちらに近付いて来ました。
まだあまり使い方が分かっていませんが、ゲツモク日記チャンネル第一弾です。
その間、わずか1分程。
乗客は2名でした。
ひとりは同い年くらいの男性で、ロードバイクと上船していました。
すれ違った時に声を掛けてみました。
「料金は幾らなんですか?」
「タダですよ。楽しいですよ~」
「ほんと、楽しそうですね」
バイクでも始めてみるか、という気分になったのです。
大阪市の市章「みをつくし」は澪標と書き、浅瀬に立てられた標識の形からきています。
「身を尽くし」と掛けた歌が、小倉百人一首にありました。
わびぬれば 今はた同じ難波なる
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
元良親王
不義の発覚に思い悩むが、どう考えても同じことなら、と窮した気持ちををふるいたたせ、我が身の破滅と引きかえに逢瀬を遂げようとする。「身を尽くす」は、いわば社会的生命を失うぐらいの気持ちで、こうなったからには自らの恋情に殉じようという気持ちである。
と解説書にはあります。
何かどこかで聞いたような話ですが、色恋は人の世の常です。
ただ、不義をするなら「社会的地位」でなく「社会的生命」を失うくらいの覚悟を持ちなさいと識者は言っているのです。
中村天風師は、よくこういう表現をされます。
「何せ我々は万物の霊長であるのだから」
どうせなら、動物とは違う次元で身を尽くしなさいと言っているのです。
もてない男のひがみ?
いえいえ、何せ私達は万物の霊長ですから。
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