タグ別アーカイブ: なにわ自動車検査登録事務所

みをつくし‐1667‐

 南港にある「なにわ自動車検査登録事務所」は、車検を受けたり、登録をしたりするところです。

 管轄は大阪市全域。

 車を購入したら、登録等はディーラーがしてくれるのが一般的でしょうか。

 3年前、生まれて初めてローンで車を購入しました。

 リピーターや固定のお客さんがある仕事ではないので、それまでは考えたことも無かったのです。

 しかし金利がほぼゼロだったことと、まあ何とか払っていけるかなと思い、挑戦してみたのです。

 何とか担保を取り上げられずに済んだのですが、ローンが完済したら、所有権の移転が必要とのこと。

 誰かに頼めばやって貰えるのでしょうが、書類を送っている間にさっさとやってしまえ、ということで訪れました。

 2、3わからない欄もありましたが無事完了。

 何と言っても、番号札が77番で縁起が良い。

 道を検索している時、近くに「木津川渡船場」という表記を見つけました。

 大阪には8か所の公営の渡船場があるそうです。

 時刻表を見てみると、結構な頻度で便があります。

 3分程待てばやってくると分かり、少し待ってみました。

 対岸に待機しているあの船のようです。

 側面にはみおつくしが見えます。

 運河を船が行き来している風景を見ているだけでも飽きません。

 東の市内を見ると、ハルカスが霞んで見えます。

 何だかせかせかと生きてるなあと、ちょっと感傷に浸っていました。

 気が付けば、あっという間にこちらに近付いて来ました。

 まだあまり使い方が分かっていませんが、ゲツモク日記チャンネル第一弾です。

 その間、わずか1分程。

 乗客は2名でした。

 ひとりは同い年くらいの男性で、ロードバイクと上船していました。

 すれ違った時に声を掛けてみました。

 「料金は幾らなんですか?」

 「タダですよ。楽しいですよ~」

 「ほんと、楽しそうですね」

 バイクでも始めてみるか、という気分になったのです。

 大阪市の市章「みをつくし」は澪標と書き、浅瀬に立てられた標識の形からきています。

 「身を尽くし」と掛けた歌が、小倉百人一首にありました。

 わびぬれば 今はた同じ難波なる

 みをつくしても 逢はむとぞ思ふ

            元良親王

 不義の発覚に思い悩むが、どう考えても同じことなら、と窮した気持ちををふるいたたせ、我が身の破滅と引きかえに逢瀬を遂げようとする。「身を尽くす」は、いわば社会的生命を失うぐらいの気持ちで、こうなったからには自らの恋情に殉じようという気持ちである。

 と解説書にはあります。

 何かどこかで聞いたような話ですが、色恋は人の世の常です。

 ただ、不義をするなら「社会的地位」でなく「社会的生命」を失うくらいの覚悟を持ちなさいと識者は言っているのです。

 中村天風師は、よくこういう表現をされます。

 「何せ我々は万物の霊長であるのだから」

 どうせなら、動物とは違う次元で身を尽くしなさいと言っているのです。

 もてない男のひがみ?

 いえいえ、何せ私達は万物の霊長ですから。

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【News】

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『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
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『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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列には並ぼうね‐1463‐

 今日は生憎の雨でしたが、水ぬるむ季節です。

 火曜日は、南港へ行っていました。

 海なり、川なりが見えると私のテンションは上がります。

 南港まわりには、いくつかループ橋があります。

 高い所は嫌いですが、ここからの景色は変化に富んでおり、好んで通ります。

 「工場萌え」という言葉を聞いたことがありますが、海沿いの建物はスケール感が一変し、確かに刺激的です。

 何のプラントだか分かりませんが、高さ30mは超えていそう。

 このリングに至っては、用途が何なのか検討もつきません。

 車で走っていても飽きないのです。

 目的地はなにわ自動車検査登録事務所。

 車検等を受ける場所で、初めてやってきました。

 キャンピングカーやボートトレーラーを牽引する際は、ここで登録をする必要があるからです。

 車の性能によって、牽引できる重量を検査場の担当者に計算してもらいます。

 初めてなので「登録相談」という窓口へ行くと丁寧に教えてくれました。

 以前は牽引する側の、個々の登録が必要でしたが、規制緩和により、牽引できる範囲を記載するようになったそうです。

 これを「950登録」といいます。

 ブレーキ無しの牽引は750kgまでと記載してもらいました。

 これで、ようやくボートを牽引できるようになりました。この件はまた追々。

 自動車検査登録事務所はフェリーの待合場のような雰囲気です。

 入口から車検の検査場まで、車の行列ができています。

 案内の人に聞くと、「年度末なので、列ままだまだ伸びるよ。4月になると一気に減るけどね」と。

 検査場は5レーンあるのですがで、100mは伸びていました。

 最後尾の人はどのくらい待つのでしょうか。

 先日USJに行った際のこと。

 ハリーポッターエリアでは、魔法の杖を買えば魔法体験ができると書きました。

 このアトラクションは「水が吹きあがる」「火が出る」「扉が開く」等があります。

 ホグワーツの街のあちこちで、クルーが魔法学校の先生となって、指導してくれるという設定です。(夢のない書き方ですが)

 ぼんやりとしたアトラクションなので、「水」の前に何となく列があり、娘と一緒に並んでいました。

 すると、後ろに中国人の兄妹が並びました。中1、小5といった感じでしょうか。

 娘の体が列から少しずれると、すかさず前に入り込もうとするのです。

 まあ遊園地の中なので、「列には並ぼうね」くらいの感じで”Line up please.”と伝えました。

 すると「ああ、並んでたの」みたいな感じで、後ろ下がるのですが、少し体がずれるとまた……

 「水」の前でこのやりとりが2回ほど。「火」の前で並んだ時もこの兄妹が後ろに並び、更に2回ほど。

 よくある話ですが、このあたりの厚かましさは、なかなかのものです。

 人には本能があります。

 生きる為なら人を蹴落としてでも食べ物にありつく。狩猟採集時代なら優れた個体と言えます。

 しかし、文明社会においては、そうはいかないのが面白いところです。

 自分のことしか考えない人を支持する人は居ませんし、人に感謝されなければ、対価を貰うことはできません。

 時給自足の生活を離れた瞬間から、本能と逆行する理性を求められるようになったのです。

 と、ここまでは自分でも納得できるのですが、訪日する外国人は間違いなく富裕層です。

 ということは、彼らの親は……

 知性で稼いだのか、本能の稼いだのか。

 謎は深まるばかりなのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
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