奈良盆地の西端を走る県道が山麓線です。
東に奈良盆地を見下ろしながらの景色が気に入っています。
二上神社前、当麻寺と南に下ります。
南阪奈道路の葛城ICを越えたら、すぐ左手に「十割そば 玉竹」の駐車場が見えてきます。
駐車場脇の竹林には、趣のある石段が。
そこを下ると、立派な古民家が見えてきました。
立派な門屋。
燕さんじょう亭、そば処 玉竹。
ちょうど1年前、橿原市の信号で止まった時に偶然見えたそば屋さんが「蕎麦屋 玉竹流」でした。
IT企業を60歳で退職し、3年前に開業したという大将。3年目で立ち退かなければならない場所で開業したそう。
「3年あれば、自分の仕事が認められるか、認められないか見極められると思いました」と。
その時、今年の4月に移転すると聞いていた場所がここなのです。
門屋をくぐって中庭へ。
立派な母屋の前にはすでにお客さんが。
11時開店の前に到着しましたが17人目。何とか1回転目に入れました。
80~90人前のそばが無くなった時点で閉店とあります。
チラと厨房をのぞくと、大将の他に5、6人のスタッフが働いている感じ。間違いなく繁盛しているようです。
女性スタッフの方に、新潟の「燕さんじょう」と関係あるのか聞いてみると、「元は新潟と関係のある薬商だったと聞いています」と、教えてくれました。
前店舗に行った旨も伝えると「あのブログを書いてくれた方ですか!」と。
大神神社の帰りに偶然寄ったことまで覚えてくれており、何とも嬉しい限りです。
雲丹小丼とざるそばのセットに、天ぷら盛り合わせを追加しました。
2700円です。
前回の燻製鮭小丼も美味しかったのですが、今度はこちらを頼もうと決めていました。
以前はなかった天ぷら。
いつか提供しようと、こちらも鍛錬を重ねていたのでしょうか。すばらしく美味しかったです。
えびも美味しかったですが、特にかぼちゃが絶品でした。
そして、何と言っても十割そば。
昨年聞いたときは、長野県小諸産とのことでした。朝霧がでるこの地域のものが甘いと教えてもらったのです。
天ぷらも頼んだので、1合盛りにしましたが、せめて2合にしておけばよかったかなと。
普段から小食の妻でも「1.5合にしておけば良かったかな」と言っていたくらいですから。
そのくらい美味しかったのです。
お客さんが帰る度に、厨房の奥から「ありがとうございました!」と、誰よりも大きな大将の声が聞こえてきます。
還暦からの3年勝負を制した、元IT企業の大将。
大繁盛につき、とてもお話をする時間は無さそうでしたが、応援しています。
香り高い十割そば、絶品天ぷら、濃厚な雲丹、最高のロケーション、趣ある古民家、そして人柄。
これだけ条件が揃うことは、そうない無い気がします。
私がする必要は無いかもしれませんが、絶賛お勧めしておきます。
■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン
■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■10月11日『homify』の特集記事に
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載
■ 『ESSE-online』にコラム連載