カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

3つの現場を回って、恥を忍んでひとり撮影‐2130‐

阪急園田駅前に、広場のような空間が最近できました。

この日はキッチンカーが数台集まり、店を出していました。

横にはスイカを売る店も。

特に冷えている訳でもないのに、涼しげに見えるから不思議です。

実は、患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」は後に見えている、レンガ色のビルの2階で開院します。

ようやく、全ての情報を公開可能となりました。どんどんゲンバ日記でもUPしていきたいと思います。

実は、現場はここまで進んでいます。

先週の金曜日も打合せでした。

院長の江口さんからも、顔出しOKがでました。

クリニックと共に、その人柄も合わせてお伝えできればと思っています。とにかく明るく、元気な人なのです。

この日もみっちり打合せすると、20時頃になっていました。

前回打合せは24時前で、終電がなくなってしまったので、可愛いものですが。

土曜も早起きして、まずは「ドッグランのあるタイル床の家」へ。

こちらも、雨の間を狙って、基礎が打ち上がりました。

仕上がりを確認して回ります。

そのまま「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の打合せへ。

2時間半掛けて到着。

現場は午前の休憩時間でした。

外壁の下地工事が終わり、サッシも取り付いています。

現場を一通り確認してから、打ち合わせまでの間に、現場の写真、動画を撮影して回ります。

土曜日の早目に来ると、これらの撮影がしっかりできるのです。

棟梁に、「2日前に、【ゲンバ日記チャンネル】にUPさせてもらいました」というと、「見たよ」と。

知り合いにもラインで送ってくれたそうで、とても嬉しいことです。

クライアントのご夫妻と昼から打ち合わせ。

その後もさらに撮影して、定宿のバンガローに宿泊しました。

翌、日曜日は比較的天気が良い予報だったので、コメント撮りをしに再び現場へ。

ビデオカメラをスマホでリモート操作できなければ、ひとり撮影は無理です。

撮って貰うのに比べると、かなり時間は掛かりますが、そこは日曜日なので少しゆとりを持てるのです。

電気屋さんも、日曜出勤で頑張ってくれていました。

ひとり撮影の欠点は、恥ずかしいこと。急にカメラに向かって話し出すので異様と言えば異様な光景です。

しかし、こんなに面白い現場を撮らないと悔いが残るので、恥を忍んで頑張ってきました。

日曜も定宿にて連泊です。

海の日の今日は、朝から湖上にでました。

頑張っていれば良いこともあるものです。

久しぶりに良い魚が釣れました。

長くなってしまったので続きは次回に。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

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仏陀の面影が宿る花‐2129‐

昨日、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】Episode3を公開しました。

今回は、熟練大工の技を見ることができます。

よろしければ是非ご覧ください。

長年走っているジョギングコースで、ハイビスカスを見かけました。

何度も通っているのに、先日初めて気づいたのです。

ハイビスカスは、やはり沖縄を連想させます。

家族で47都道府県制覇の旅で日本全国を家族でめぐりましたが、沖縄は最後から5番目。

2017年の2月に訪れました。

私が訪れたことが無かったのは沖縄だけ。

その美しさに感激したのです。

花ことばがあるように、花には何かを連想させる力があります。

ハイビスカスを見つけたすぐそばに田んぼがあり、脇の水槽で蓮根も育てているようです。

右下に蓮のつぼみが見えるでしょうか。

先の写真の数日前、初めて蓮の花が開いているところを見ました。

蓮は初夏から夏にかけてのこの時期、午前中の数時間しか花が咲かないそうです。

3、4日すると散っていくとありました。

なかなか見ることできなかったのだと納得したのです。

仏陀が蓮の葉の上に乗っている理由は色々あるようです。

直感的にですが、私も確かにその面影を感じました。

泥の中でも蓮根を作る蓮。

古びた水槽であっても、気高い雰囲気は全く侵されることはありません。

日々起こることは清い事ばかりではないですが、ハスの花のように気品を失わないよう居たいと思うのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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生チョコとスパークリングワイン‐2127‐

昨日あたりから、梅雨の中休みでしょうか。

雨だとジョギングに出ないので、その点は助かります。

先週は風邪であまり動けなかったので、久し振りに体を動かすと滝のような汗。

それはそれで気持ちが良いものです。

平野では、杭全神社の夏祭りを控え、街のあちこちで準備が進んでいます。

7月11日から14日と、一年で最も蒸し暑い時期に開催されるのです。

現場の方は雨に振り回されながらも、前に進んで行くしかありません。

「ドッグランのあるタイル床の家」は、ゲンバ日記の1回目をUPしたきりですが、間もなく基礎コンクリートの打設です。

東から見ると、中央にあるドッグランがよく分かります。

こちらのクライアント、ご主人は元パティシエです。

建築会社と工事請負契約を交わす日、手作りの生チョコレートを持参してくれました。

建築会社の社長は甘いものに目がなく、かなり喜んでいました。


「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」も、ゲンバ日記の1回目をUPしただけです。

ビル診につき工期が2ヶ月で、現場はどんどん進んでいます。もう床組みが終わっていました。

一昨日、こちらの院長と19時から打合せだったのですが、ワインを持って来てくれました。

普段は日本酒と聞いていたので驚きましたが、丹波産のロゼのスパークリングでした。

「夏にあう爽やかなワイン」を選んで下さったようです。

しっかり目に冷やして頂いたのです。

イチゴのような風味を感じさせ、かと言って甘くない1本で、もうほとんど飲んでしまいました(笑)

現場を3ヵ所まわり、複数進行している計画の打合せをし、日記ゲンバ日記動画などをUPしていると、今日が何曜日だったか忘れるくらい、瞬く間に1週間が過ぎて行きます。

それでも、こういった嬉しいことがあった時、仕事の有難さを実感します。

入社試験に来る若者や、オープンデスクの面接に来る学生が、こんなことを聞いてくるようになりました。

「どんなことを経験させて貰えるんですか」

「会社によって当たりはずれが大きいと聞いたので」

仕事上起こること全てが仕事ですし、はずれと感じるのは、自分が役にたてる力量がないからです。

ある海外からの応募者は、こう言って断ってきました。

「教授に相談すると、小さな組織ではあなたの負担が大きくなりすぎるから、止めておきなさいと言われました」

今の時代に私がアジャストできていないのは重々承知しています。ただ、仕事の真理が変わることもないと思います。

自分ファーストの視点を外さずに、何かのファーストになれることはありません。

もっと言えば、上から半分にも入れないと思います。

教育の現場では、このあたりの真実も合わせて教えて頂くようお願いしたいと思うのです。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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日本の粋。169号線ようやく開通‐2126‐

先週末から今日にかけて、まとまった雨が降りました。

今朝もかなり降っていましたが、娘の学校は警報が出て休校。

相当に喜ぶ様をみて、授業料は変わらないけど……は親の視点です。

勿論、自分が学生の時なら、相当に喜んでいたのだと思いますが。

先週の金曜日、「下北山村の古民家〈リノベーション〉」【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE2-傷んだ柱を補修-を配信しました。

かなり躯体が傷んでいたところもありました。

それを、ここまで大改造しているので、良ければご覧ください。

なかなか見応えがあると思います。

下北山村のこちらの現場、昨年末に近くで崖崩れが起こり、通行中の方がひとり亡くなりました。

通行止めになったので、十津川村を抜ける国道168号線から山道425号線を抜けて、現場へ通っていました。

普段なら2時間少しのところが3時間半です。

1、2回は旅行気分で楽しんだのですが、月に2、3回現場監理に通うとなると、正直なかなか大変。

崩落現場の岬を大きく回避する仮橋が、完成したのは4月中頃くらいだったでしょうか。

完成後、緊急車両に続いて、村民や、医療関係者、工事に関わる人には通行許可証が交付され、一部通行が可能になりました。

私も工事関係者ということで、村に許可証を申請し6月からは通行できることになりました。

しかし、釣り仲間はみな168号線回りだったので、正直申し訳ない気持ちもありました。

それが先週金曜日から、一般車両も通行が可能になったのです。

1.5車線くらいの道幅で、道路脇のガードレールも仮感満載で結構怖いです。先導車に従って、ゆっくり進んで下さい。※動画は1.5倍速の早回しです。

何より、下北山村の観光に関わる人達は、ほっとしたと思います。

ただ、時間雨量が25mmを超えた場合や、連続雨量が70mmを超えた場合は通行止めになるので、その点は要注意です。

これまでは時間規制があったのですが、これが無くなるのも大きいです。

こちらの現場へ入る時は、先日の夜に現地へ入っていたからです。

通れないとなると、文句しかでてきませんが、仮の橋を掛けるだけでも高い技術が必要なはず。日本の粋を集めての工事なのだと思います。

ただ、この岬部分で深層崩壊の可能性があるということで、その予兆が現れれば再び通行止めになります。

大工事になるということで、県から国の管轄工事になるという発表も途中でありました。

ずっと山側にトンネルを掘るという話を聞いたこともあります。どうなるのでしょうか。

もしかすると、生きている間に最終形をみることは出来ないのかもしれません。

自分の出来ないことを気にしていても仕方ないので、ひとまず現場に集中したいと思います。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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匠の技、継承の場面‐2124‐

先週金曜日は阪急電鉄で尼崎へ。

「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」の現場がスタートしました。

クライアントを含め、5社が集まって初回の定例会議でした。

間もなく、実際の医院名や場所も公開できそうです。

ビル診療のクリニックにつき短期決戦です。どんどんUPしていきたいと思います。

翌土曜日は、4時に起きてすぐ運転。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場へ向かいます。

定例会議は昼からですが、天気が悪くなると分かっていたので、早朝に大阪を発ちました。

予報通り、午前中は晴れ間が見れそう。

ただ道路は工事個所だらけで、奈良県南部において、国道はまさに大動脈だと痛感します。

先週UPした、【ゲンバ日記チャンネル】のようにコメント撮りもするのですが、もっと価値ある場面を見ることができました。

棟梁は私より4つ上。

そして、26歳と最年長のベテラン大工の3人チームです。

この建物は築100年で、鴨居などもかなり低い位置にあります。

現代の人が快適に暮らすためにはそれらを撤去しなければなりません。

26歳と最年長の2人がその工事をしているところでした。互いに声を掛け合い、見事な技でした。

26歳の彼から、ベテラン大工へのリスペクトが伝わってくるのが見ていて気持ちよいのです。

技が継承されていく場面を目の当たりにすることができました。

やはり早起きはするものです。

古い材を活かし、上屋を残したままのフルリノベーションは、最も難易度が高いと言えます。

実際に『大改造!! 劇的ビフォーアフター』でも見たことのないくらいの工事です。

この日の様子は次々回、Episode3で配信するので是非ご覧ください。

定例会議が終わったくらいから雨が本格的に振り出しました。

金曜日、土曜日と2仕事を終え、大阪に向かいました。

心地よい疲れとともに……と結びたいところですが、帰りの車でやけに寒いなと思っていたら、夜になって39度まで熱が上がりました。

これも何かのサインかなと、日曜日は大谷翔平選手の活躍を観ながら、のんびりとアトリエで雑務をしていました。

「ドッグランのあるタイル床の家」も、先週あたりから本格的に現場がスタートしました。こちらも合わせてUPしていきたいと思います。

時間的には厳しいものもありますが、やはり現場を飛び回っている時が一番刺激があります。

合わせて、「建築は、こんなことまでできるんだ」と世の人に知って貰いたいのだと思います。

■■■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

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旬を逃すな‐2120‐

先週土曜日から、池原ダムに行っていました。

今年は一度もボートを降ろせていないので、まだ池原ダムで釣りをできていませんでした。

この日はまるでゴールデンウィーク並みの混雑です。

試合が開催されるからでした。

熊谷、足立、浜松と、中部、関東ナンバーの車も沢山ありました。

駐艇しているので、その前にボートを降ろして貰い、少しだけ釣りをすることに。

あまり時間もないので、トボトスロープ近くを流していきます。

5分程流していると、いきなりヒット。

かなり良い魚で、グングン引きます。

しっかり時間を掛けて、かなり引きが弱まったところで、動画を撮りたいなと色気を出してしまいました。

デッキの上にあるスマホを拾いあげ、写真から動画に切り替えたりと、モタモタしていると、すぐ目の前でフックオフ(針が外れること)。

痛恨の極みです。

55cmくらいはあったと思います。逃がした魚は大きいですし、誰も確認できませんが。

何度も痛い目にあっているので、良い魚を掛けた時は「遊び無し、遊び無し」と呪文のように呟きながらやりとりします。

久しぶりの釣りだったのと、あまりにすぐ釣れたので、鉄則を忘れていました。

その後はあたりゼロ。チャンスを逃すとこんなものです。

しかし、今回のメインは「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の打合せ。

準備のために山を下りました。

顔を洗おうと休憩所に寄ると、朝市が開催されていました。

フキ。

ニンニク。

この日のスケジュールを考え、今回はやめましたがサニーレタスが特に美味しそうでした。

工事のほうはドンドン進んでおり、かなり見せ場の多い現場になっています。

その日の晩、クライアント夫妻が、ホタルを見に行きませんかと誘ってくれました。

歓び勇んで、三脚2台にカメラとビデオを携えて出掛けたのです。

電灯ひとつない漆黒の闇の中を、ホタルが乱舞する光景は見事なものでした。

何とかカメラに収めようと、あの手この手で撮影するのですが……

クライアントが帰ったあとも、更に粘ってみたのですが結果はこれ。本当に漆黒です。

写真や動画に撮れない程、繊細で美しい景色を見れたことは、この上ない幸せです。

しかし、機会があれば何とかリベンジしてみたいと思います。

釣りにも野菜にもホタルにも「旬」があります。

同じく建築現場にも「旬」があります。

撮りためた、動画、写真を早く整理して、早くゲンバ日記をUPしなくてはと焦る一方です。

と言っていると、今週は「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」「ドッグランのあるタイル床の家」の工事もスタートする予定です。

粉骨砕身、身も骨も粉になるまで働く覚悟です。

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ステルス値上げ大歓迎‐2118‐

6月に入りました。

ビワの実が成りはじめると、梅雨入りを意識します。

近畿地方の梅雨入りは平均で6月6日らしく、この気持ち良い季節も残すところ僅かです。

近所の田んぼでは、田植えが終わっていました。

こんなに弱々しい苗から、半年で米が収穫できるのですから植物は偉大です。

日曜日にスーパーへ買い出しに行くと、氷を盛った桶に鮎が盛られていました。

季節だなと思い見てみると、養殖とあります。そこは寂しい気もしますが、目で季節を感じるのは幸せなことです。

1980年代前半は5万店以上あった鮮魚店が、現在は1万店を下回ったという記事がありました。

我が家では、娘は魚大好きですが刺身限定です。東京に行っている長男は、食べれない訳ではありませんが、好んでは食べません。

明らかに需要が減り、漁師はなり手が少なく、水産資源も減る傾向。10年後、晩酌のツマミに魚はでているのだろうかと心配になります。

ただ、有るか無いかに比べれば、金額のほうは何とかなる気もします。

右は先日買った赤のビニールテープ。左は5年くらい前に買った物でしょうか。

左は使いさしですが、全く直径が違います。

俗に言うステルス値上げですが、私は大歓迎です。

ビニールテープは電気工事の絶縁にも使うので、プロは堪えると思います。しかし、一般人なら大事に使えば、この程度は全く問題ありません。

山崎製パンの「薄皮シリーズ」は、1袋5個入りだったのが4個へ減ったこともニュースになっていました。このシリーズのあんパンを、釣りの帰り道用に買っていました。

5個はちょっと多いなと思っていましたし、この飽食の時代です。量が減ることは、健康を考えるとむしろ喜ぶべきことかもしれません。

ステルス値上げで済むなら、是非そちらでお願いしたいものです。

本日、初期相談があり、建築コストの上昇による、坪単価の説明をするとやはり驚いておられました。流石に建築でステルス値上げはできませんし。

ただ、値上げは誰も喜んでくれませんが、理解しようという風潮に変わった気はします。

もしかすると、それこそが、日本の一番大きな変化なのかもしれません。

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「No」と言える大人‐2116‐

土曜日は早起きして、定例打合せに向かいました。

いつものようにトンネルの中で奈良県に突入。

そして南西端までやってきました。

「下北山村の古民家〈リノベーション〉」の現場はどんどん進んでいます。


ゲンバ日記の2回目を早くUPしたいのですが、整理、編集とも追い付いておらず……

なかなかに迫力ある現場ですので、もう少しお待ちください。

天気は快晴。

梅雨前の貴重な晴れ間で、出来れば釣りをしたかったのですが、定例打合せが終わり次第、とんぼ返りで大阪に向かいました。

日曜日も、みっちり今週、来週の打合せの準備です。

明けて今日の夕方。

高校3年生の女の子が、「建築士になったきっかけ、仕事内容、仕事のやりがいなど」を聞きたいと取材に訪れました。

授業の一環だと思いますが、2年に1回くらいの割合で、こういったオファーがあります。

仕事に興味があるならと、基本的に全て引き受けていますが、彼女はインタビュー中にメモ程度しか取りませんでした。

取材終わりでそのことを尋ねてみると「後でもう一度整理します」と。

「話の流れを止めず、それができるなら素晴らしいね。僕も普段の仕事でもそうしているよ」と伝えると、喜んでいました。

褒めるというのは、案外難しいことです。

何でもかんでも褒めると、嘘っぽいものになるので、良く見ておかないといけないのです。

今日まで出社していたオープンデスク生も、模型をつくる手間は全く惜しまない学生でした。

特に、「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」の模型では、見せ場となる本棚をバルサ材で製作しました。

バルサ材の方がスチレンボードで作るより難易度が上がるので、一旦はスチレンボードを勧めました。

しかし、「バルサでやってみる」というので、任せてみたのです。

ソファなどは、厚めのスタイロフォームで作ると柔らかい質感が表現できます。

熱線スタイロカッターを引出し中から自分で見つけてきて、頑張って製作してくれたのです。

出来上がった写真がこれです。

UPで撮ると、本棚のゆがみが見えるかもしれませんが、バルサで作るなら上出来だと思います。

縦材と横材の両方に切れ目を入れ、ゆがみを最小限にする工夫までしていたからです。

10日以上頑張って出社していたのですが、朝が苦手なのか、時々約束の出社時刻に間に合わないこともありました。今日も間に合わずだったので、研修を打ち切ることにしました。

オープンデスクの前に面接をするのですが「真面目に一所懸命に取り組んでくれれば仕事の質は問わない」と約束します。一方「真剣味と謙虚さの足りない人は、研修を打ち切ることもあります」とも伝えます。

彼女なりに頑張っていることは伝わってきたので、良い点は積極的に褒めました。

ただ、8時間働くという事と、朝9時20分に出社することは辛そうでした。

それを「真剣味と謙虚さの足りない」とするのかは随分悩みました。

若い時なので、心の傷にならないよう気は使っていますが、約束を曲げてまで研修を続けることは、彼女の今後のためにも良くないだろうと、苦渋の決断でもあったのです。

時代は変わります。労働時間も変わります。ただ、一番変わったのは、経営者、先生などの年長者なのではないかという気がします。

「No」と言える大人が、学生の回りにいないのだと感じるのです。そんな学生が、いきなり真剣勝負の場に放り込まれたら……

尊重することと、なんでも認めることは違います。辛くはあったと思いますが、少しでも仕事人生の足しにして貰えたらと思うのです。

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八尾南から八尾市縦断バスの旅‐2113‐

間もなく工事が始まる、八尾市でのプロジェクトがあります。

建築確認申請を提出するために、八尾市役所へ色々と手続きに向かいました。

平野のアトリエから八尾市役所へは車が早いのですが、その後、市内へ移動するのはやや億劫。

地下鉄谷町線の終点、八尾南駅まで行って、近鉄バスで行ってみることにしました。

駅前ロータリーはかなり立派です。

駅の正面に建つステーションプラザ八尾南は、全面カーテンウォールのなかなか恰好のよい建物。

その右奥に見えるのは、福原愛さんも所属していたミキハウスの本社です。

2019年に一度見に来ましたが、設計は黒川紀章です。

反対に、駅の北側は何も無いかなり広い空間があります。

駅の改札横に、ここが元は八尾空港の一部だった写真が展示されていました。

出入口に沿って、飛行機が並んでいるのが見てとれるでしょうか。

他にも、ひとつ手前の駅周辺の長原遺跡と、八尾南遺跡から出土したもののレリーフが展示されていました。

地下鉄の延長工事のため、1974年から1980年まで断続的に発掘が行われ、約1万年前の旧石器時代の石器から、室町時代の井戸の跡まで、多くの遺跡が発見されたとあります。

湿地帯だったことを活かし、弥生時代から稲作が行われていた痕跡も見つかったそうです。

古墳銀座と言ってもよい、藤井寺市のすぐ北にある八尾市は、早くから多くの人が暮らしていたのです。

また、なんとも八尾らしい告知も。

八尾えだまめの収穫体験は、参加費1000円で、1kgも収穫させて貰えるようです。子供が小さい時ならすぐに申し込んでいたと思います。

行けなくても、参加費はお出しするので、半分けしてくれないかなと思うのです。

現在は八尾空港とは少し距離ができましたが、小型飛行機、ヘリコプターが断続的に離陸している音が聞こえてきます。

バスに乗ると、すぐに八尾空港の横を通過しました。

ここは、子供連れの家族にお勧めです。人も少なく、子供は飛行機大好きですから。

途中、バスはJR八尾駅を通過します。

八尾市役所前で下車し、各担当部署をまわり手続きをすませました。

市役所から近鉄八尾駅まで歩き、近鉄大阪線で市内の審査機関へと向かったのです。

3つの駅の中でも、近鉄八尾駅前は、イトーヨカドーやアリオもあり一番賑やかな感じでした。

仕事で出掛ける時も何か楽しみは見つけたいといつも思います。

八尾南駅、JR八尾駅、近鉄八尾駅と、近鉄バスで八尾市を縦断するバスの旅でした。

ただ、八尾南駅に笑えない告知もありました。

それはそうでしょう。

駅員さんもこれは大変です。

室町時代ならこんな注意は受けなかったでしょうが、残念ながら現代はそうもいきません。

太古から多くの人が暮らす街です。美しくあれるよう、そこは皆さんよろしくお願いします。

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第3ラウンドは上町で勝負‐2111‐

昨日、ゲンバ日記で「(仮称)あまがさき ずっと元気クリニック」をスタートしました。

アニメーションもUPしているので、よければ【ゲンバ日記チャンネル】も合わせてご覧ください。

前回はゴールデンウィーク後半のことを書きましたが、前半は谷町六丁目へ現地調査へ行っていました。

今年の2月上旬に見に行った中古物件を、縁あって購入したのです。

地下鉄の駅から地上に出ると、谷町筋と長堀通が交差しています。

長堀通を東へ少し歩くと、今度は上町筋と交差。

南を見ると、上本町駅の「近鉄」の看板が小さく見えています。

丁度このあたりが上町台地の尾根筋にあたり、長堀通はここまでが上りでここからが下りです。

さらに上町台地を東に下って行くと、古いビルも結構残っています。

上手くリノベーションしているカフェなども色々あるのです。

購入した建物は、こじんまりした鉄骨4階建て。

1階は店舗でした。

2階、3階が居住スペース。

1階は、来客用と自分の車の駐車場にする予定で、2階がアトリエ。

3階が居住スペースなので、私達の寝室は4階になると思います。

街中なら、屋上は欲しいなと思っていました。

この1年で見た中古物件の中で、最も希望に近かったので、思い切って購入しリノベーションすることにしました。

どんな縁があったか、どんな計画になるのかは、またゲンバ日記にUPしていくので、少しお待ちください。

半日ほどかけて測量は終了。

夜や朝の周辺環境も知りたかったので、寝袋持参で泊まることにしていました。

測量終わりで、夕食を取る店を探すために周辺を歩いてみます。

クライアントから教えて貰ったのですが、このあたりにはミシュランの星付きのレストランがいくつかあるそうです。

この日は、感じのよさそうな店を見つけたので入ってみました。

長屋を改修した、ビストロ リベルテは夫妻で営むフレンチレストラン。

ただ、ビストロとある通り、気軽に入って貰えるよう意識しているとのことでした。

穏やかなご夫妻の雰囲気通り、とても優しいお味でした。

大変おいしゅうございました。

現在は、外食をすることがあまりないのですが、移転すれば少しは機会ができるでしょうか。

帰りは、隣駅の玉造まで歩いてみました。

こちらは下町の雰囲気が色濃く、ザ・大阪といった感じ。

どちらも楽しみです。

天王寺で創業して5年、地元の平野で22年、第3ラウンドは上町で勝負することにしました。

どんなご縁があったか、なぜこの地が良かったか、この建物の課題は何か、そしてなぜ移転するのか。

ゲンバ日記に、全て包み隠さず公開していくつもりなので、またのぞきに来てください。

秋までの移転完了を目指します。

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