観測史上最も遅くなるという関西の梅雨入り。
今朝も非常に良い天気でした。
昨日は打合せ終わりで、ミナミへ出ていました。
高島屋大阪店の7階、台湾点心の鼎泰豐(ディンタイフォン)に行っていました。
先日、長男がクラブで頑張ったので「何か食べに行こうか?」と聞くと即答。
言わずと知れた小籠包の有名店で人気店。
子供達が先に並んでくれていたので、6時半から食事にありつけました。
勿論のことですが、間違いのないお味。
その他の料理も総合点は高く、子供達もどんどん平らげていきます。
腸詰は少しクセがあるので、まだ無理かなと思っていましたが、長男は喜んで食べていました。
体も舌も、どんどん大人に近づいていくのです。
子供達に並んで貰っている間、久し振りにアメリカ村あたりを歩いてきました。
三角公園はやはり若者の街。
ごった返しています。
ビッグステップの前を東に通り過ぎると、黒田征太郎の『peace on earth』が見えてきます。
FM802のロゴもデザインしたイラストレーターですが、道頓堀の出身だと知りました。
この作品の下部には落書きがあります。
それが問題になった時、ビルオーナーだったかが「黒田先生の作品に失礼だ」というコメントを出しました。
それを受けて「私の絵は、落書きしたくらいでは何も変わりませんよ」と答えたのです。
この話がとても好きなのです。
現在80歳だそうですが、ビッグステップの地下2階に、ギャラリー兼アトリエを構えたと知りました。
ビッグステップの名の通り、大きな階段を2層下ります。
「描場」は階段下の空間にありました。
土日のみのオープンですが、スタッフの方が親切に案内してくれます。
写真撮影もOKとのことで、キラキラとした素敵な空間でした。
アクリルに閉じ込められた作品です。
元作業台に直接描かれたアトムの絵。
手塚プロと協力して、様々なアトムを描いているとのことでした。彼も手塚治虫になりたかったひとりだったそうです。
スタッフの方が、色々と話してくれたのです。
大阪に居る時は実際にここで制作をするそうです。床にはその際の絵の具でしょうか。
直接壁に描いた作品もあります。
現代美術に解説は不要です。
なんだか分からないけど楽しい。美しい。
それで十分だと思います。
「描場」は写真撮影OKです。
日本のギャラリーではなかなか無いので驚きましたが、スタッフの方も「大きな人です」と言っておられたのです。
誰でも、人間を大きく見せたいものです。
だからと言って何でも許容すれば良い訳でもありません。
謙遜しているだけでは成長もありませんし、そういう意味では値決めがプロとしてのプライド、主張でしょうか。
アクリルの作品のお値段も聞いたのですが、絶対無理でも、その場で買える値段でもありませんでした。
あくまで私の財布に照らし合わせてですが。
作家・沢木耕太郎とは旧知の仲で、そのエッセイの中に登場します。
2人で出演していたラジオの公開番組でのこと。
観覧者からの質問コーナーで、ある若者が「あなた位のイラストなら、僕でも少し練習すればすぐ描けますよ」というような発言をします。
黒田征太郎は「じゃあ、今、ここで描いてみろ」と言い放ったという話です。
壁一面のイラストも、確かに素人っぽく見えますが、私はこの話がとても好きです。
この話も本人から聞いたとのこと。
本を通してのまた聞きから、ひとりを介してのまた聞きに進歩しました。ご本人に聞くより、沢山のことが聞けたかもしれません。
「いつか」と言っている人に、「今」はやってきません。
いつだってトップランナーは、私に活力を与えてくれます。
そして、自分もそんな存在になれるよう、日々を精一杯生きるしかないと、夜のミナミに誓うのです。
■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【News】
■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日に「碧の家」掲載
■『houzz』4月15日の特集記事 に
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
■「トレジャーキッズたかどの保育園」が
地域情報サイトに掲載されました
■大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
■ 『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載