若者は

 今日でスタッフが一人辞めます。

 一ヶ月のオープンデスクを終え、修業生として残り、その後夜間の専門学校に通いながらスタッフとして働いてくれました。

 この1月の話し合いで、2月いっぱいと決まっていたで、突然ではありません。気まずい関係で終えることもありません。

 辞めると言った時には、気まずいだろうと思い理由は聞きませんでした。そうなった場合は、引き止めないと決めていたからです。

 一昨日、もう気まずい事もないだろうと思い、色々話をしました。多少気を遣っているかもしれませんが、「ここに不満は無いが、東京で挑戦してみたい」という事でした。

 彼は文系の大学を出て、卒業後、建築の専門学校に入学しました。面白い事を言っていました。飲食店でアルバイトをしている時、大学の卒業を隠したことがあったそうです。

 「お客さんの態度が明らかに違います。それから、学歴を外した自分とは一体何?と考えました」。自分に向き合い、仕事に向き合い、今に至ったのです。

 私はとしては、残って欲しいという気持ちも有りましたが、自分が選んだ道を歩むのが一番です。悔いや言い訳が残る人生は嫌ですし、私もそうして来たつもりです。

 彼には「麗しのサブリナ」でヘップバーンが言った言葉を贈ります。

 「人生とは何か。どう生きるべきかを知りました。傍観者ではだめだと。……もう、人生から逃げはしません」

 若者は荒野を行け。

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