深夜0時、食卓で事件は起きる‐1504‐ 

 鬼門は中国から伝わってきたものと言われています。

 表鬼門に対して、南西の裏鬼門も、玄関や水回りを避けたほうが良いとされます。

 最も日差しが強い、モンスーンや台風の強風が吹き込み屋根を吹きとばされる、その風によったカマドの火の粉が入ってくる等がその理由です。

 週末の台風12号は、真東から日本列島を横断しました。裏鬼門も再考の余地がありそうです。

 その雨の中、北浜の「五感」本店へ寄ってきました。

 この界隈は「生きた建築ミュージアム」に選ばれている建物がいくつかあります。

 「五感」の入る新井ビルもそのひとつ。

 1922年(大正11年)に銀行として建てられました。

 少し南に下ると高麗橋野村ビルがあります。

 大阪瓦斯ビルで知られる、 安井武雄の設計で、1927年(昭和2年)の完成です。

 柔らかい曲線は、大阪瓦斯ビルでも見られます。

 更に南に下ると「生駒ビルヂング」。

 時計店らしく、大きな時計が目印。1930年(昭和5年)の完成です。

 大大阪時代の建物がずらりと並んでいるのです。

 新井ビルは何度か訪れていますが、店舗に入るのは初めて。

 看板も建物を尊重したもので、好感がもてます。

 店内は1年前に改装したそうで、真新しい感じでした。

 目的は、米と和三盆で作られたこのバームクーヘン。

 今年の6月にスタッフが結婚したのですが、その引き出物の中にありました。

 当日の式が終わり、家に帰って晩酌をしていると家族は10時頃には、2階へ上がって行きました。

 もう少し1人で飲んでいたのですが、キッチンへ行くとこのバームクーヘンが4つに切られて置いてありました。

 1つ食べて寝るか、と思ったところまでは覚えているのですが、その後の記憶がなく……

 翌朝、下に降りると、娘が「お父さん、また私のデザート全部食べたやろ~」と。

 「また」と言うのは、5年くらい前に娘のお気に入りだったハイチュウ(いちご味)を、私が夜に全て食べてしまったという一件を指しています。

 元々、甘党でもない私が、ハイチュウをそんなに食べるはずもないのです。

 ウィスキーを熟成させる過程で、幾分量が減ってしまうことを「天使の分け前」と言うそうですが、甘い物好きの天使が分け前を求めたのかもしれません。

 そんな言い訳をしていると必ずバチがあたります。

 晩酌は、一日おきと決めているので、それなりに節制しているつもりですが、眠い時に甘いものを食べ出すと、たまにストッパーが壊れてしまう時があるのです。

 午前0時を過ぎたあたりからの甘いものは絶対的に要注意。

 週末に誕生日を迎えました。天命を知る50歳まであと2年。夜中にハイチュウを食べている場合ではありません。

 天使が応援してくれるよう、また、悪魔にとりいられないよう、規則正しい生活をおくれる48歳でいたいと思います。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「羽曳野の家」放映

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■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

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