昨日の雨で、葉には雫が残っていました。
清々しい朝でした。
長男は奈良の中学校へ通っているので、朝7時前には家をでます。
私は休みの半分を奈良の南部で過ごすので、なにかしらの縁があるのかもしれません。
海に面しない古都奈良。○○ビーフなどあまり似合わないと思うのは私の思い込みでしょうか。
三輪素麺の老舗「池利」も古いスキーの仲間ですが、これぞ奈良の名産品と言った趣きです。
また、柿の葉寿司も名産品のひとつ。
川上村にある柿の葉寿司の「松屋」。
吉野川が大きく蛇行する169号線沿い、川上村の大滝という所にあります。
この辺りには柿の葉寿司を売る店が何軒か並びます。
5月前半に立ち寄った際は、70歳前後の気さくなご夫妻がでてきてくれました。
「進物でなければ上に置いてあるものが安いですよ」と。 柿の葉寿司、11個入りが1,100円です。
話をしていると、「明日、テレビ朝日の取材があるんですよ。何でも、外国人の方が食べてみて、日本一美味しいと評価してくれたそうで……」と。
いつも前を通過するのですが、時間帯が合わずで食べるのは今回が初めて。
チェーン店のものは何度か食べましたが、流石は日本一の柿の葉寿司。
柿の葉の香りがよく、塩がしっかり効いた〆サバと甘めの酢飯が絶妙。各段に美味しかったのです。
地ものだというので、干し椎茸もかってみました。
これもゴールデンウィークのことですが、長男のクラブがあり、それ終わりで橿原まで迎えに行きました。
買い物をしていると、向かいに海苔専門店がありました。
長男が「買物をしている間、店に誰も入らなかった」と言うのです。
で「可哀想だから何か買ってあげよう」と。
なかなか高級そうな店ですが、子供達にはそんな事は関係ありません。2人とも海苔が大好きなのです。
店内の雰囲気は、なかなか好感がもてます。
溌剌とした店主に聞くと、主に寿司屋さん等の専門店に卸しているそう。
店構えというのは正直なものです。仕事に困っていたら、ここまで手を掛けることはできないでしょう。
上手くいっているんだろうと想像はしていましたが、ほっとしました。
いやいや、明日は我が身と思い、心配して貰わなくて済むように、日々頑張るだけですが。
有明産とのことで、娘は塩のりを購入。
長男はこちらの梅のり。
そこそこのお値段でしたが、美味しかったようです。
「松屋」のある川上村のwebサイトに、「2045年の人口は270人になると予想され、その減少率は全国で一番高い」とあります。
村長は続けてこう語っています。
それにしても、あえて御幣を恐れずに言うと、今回の「報道」そのものに違和感を覚えます。もちろん報道の使命もその役割も十分認識していますが、今回この結果を報道することで「地方創生に水をさす結果にならないか」「その地で〝今〟を生きる人たちの希望はどうなるのか」等々、あまり好ましくない影響を与えるように思えてなりません。
都市計画のある説で、「自然災害で壊滅的なダメージを受けた都市と、そうでない都市の10年後は、前者のほうが発展を遂げる」というものがあります。
海のない奈良に美味しい柿の葉寿司があり、こだわりの海苔を売る店が立派に商いをしています。
データやマーケティングを無視するつもりはありませんが、それが全てなら、いつも有利なものが必ず勝つことになります。
しかし、人にはバイタリティや意思があります。少々の困難は、むしろ発奮材料。〝今〟は、過去とも未来とも違うのです。
中国のことわざに、「革命は小より起こる」というものがあります。
主流派ではなかった者のたわごとかもしれませんが、生きるということはそういう事だとも思っています。
頑張れ栗山村長。本当に陰ながらですが応援しています。
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