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士(さむらい)の頂点を目指せ‐1531‐

 先日、ある弁護士事務所を訪問させてもらいました。

 娘が弁護士という仕事のことを知りたいというので、無理を言って仕事場までお邪魔してきたのです。

 広い打合せテーブルの上には六法全書が。

 実物を見る機会はなかなかありません。

 これらも使って、直々に弁護士の仕事を娘に解説してくれたのです。

 迷惑を掛けてはいけないので、詳しい話は控えますが、新聞で大きな記事になるような勝訴を勝ち取っておられる方でした。

 訪問するまで知らなかったのですが、その判例をホワイトボードを使って、実に分かりやすく説明して頂きました。

 電話相談するだけでも、請求書が届くのは弁護士だけとはよく聞く逸話です。

 そんな方を1時間以上も拘束してしまいました。

 映画やドラマでは、裁判所でのスピーチが大きな影響を与えるように描かれています。

 しかし実際の裁判では、まずは書面で裁判官を納得させることが最も重要とのことでした。

 それで、娘に「作文が好きなら、向いているかもしれないね」と声を掛けてくれたのです。

 その後、実際の裁判を見るのもいいだろうと、大阪高等裁判所へ傍聴に行ってきました。

 たまたま入った裁判が、悪質な交通違反を繰り返している被告だったようで、かなり目つきが悪かったのです。

 また、傍聴席は私達だけ。

 ジロリとみられるだけでぞっとして、娘に何か危険があってはと早々に退室しました。

 何より、手錠を掛けられ、腰ひもを付けられた被告人をみるのは、あまり気分のよいものでなく……

 そんな事も含めて、大変な仕事だなあと感じたのです。

 10月は台風の影響で、延期になっていた運動会がありました。

 平日になったので私は行けなかったのですが、綱引きも勝利、リレーも1番で喜んでいました。

 中でも、学年で踊ったソーラン節は、何度もビデオを見ていました。

 練習はかなり辛かったようですが、チームの皆で頑張ったことが、とても楽しく、思い出に残ったようです。

「常に狭き門を」

 聖書にある言葉だそうですが、当社の12条あるフィロソフィーにも使わせて貰っています。

 大変の先には必ず充実があるのです。

 士が付く仕事を士業(さむらいぎょう)と言ったりします。建築士もそのひとつですが、その頂点にあるのが弁護士でしょう。

 もし本気で弁護士を目指すなら、全力で応援します。そうでなくても、大変でもいいからやってみたい仕事を見つけてくれたら、これ程嬉しいことはありません。

 こんな職業が残る、残らない、のような記事を見かけます。士(さむらい)業は損得で選ぶものではありません。士(さむらい)のように強く生きて欲しいし、生き様と合致する職業を見つけて欲しいと思うのです。

 今日から始まる十一月は「二四六九士」で表される短い月。

 しかし年に1度しかない士月(さむらいつき)が始まりました。

 明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学びたいと思うのです。


 

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『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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